コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

首こり・肩こりに鍼とお灸とストレッチ!その2

前回のブログ『首こり・肩こりに鍼とお灸とストレッチ!』では、

首こり・肩こりに対しての、鍼とお灸をご紹介しました。

今回はストレッチの話をします!

皆さん、首や肩の筋肉を触ると、『しこり』がありませんか?

 

 

長時間、同じ姿勢をとっている

姿勢を保つために、首や肩、背中などの筋肉は

ずーーーーーっと緊張しっぱなし!

血流がとどこおる

血液中の酸素や栄養分が十分に筋肉に行き渡らない

ぷくぷく発生した疲労物質(乳酸など)が筋肉にたまる

筋肉にしこりができて硬くなる

筋肉が痛くなる

痛いからよけい筋肉が緊張する

 

 

こんなメカニズムで筋肉のコリや痛みが生まれます。

鍼やお灸でやわらかくなった筋肉を維持するには、

適度に筋肉を動かし、血流をとどこおらせない!ことが大切です。

運動が苦手な方にはストレッチもおすすめです。

当鍼灸院では、コリやすい筋肉のストレッチ方法も指導しています。

コトーは前職が理学療法士。

運動やストレッチなどを指導していたので、

今でもついつい言いたくなっちゃうんだなぁ~。

 

 

ストレッチとは、『体をゆっくりと動かし、特定の姿勢を保つことにより、

特定の筋肉を伸ばす』ことです。

 

ストレッチのメリット・その1

ストレッチにより筋肉がやわらかくなると、関節を動かせる範囲が広がり、

体が動かしやすくなる。

また、筋肉にスタミナがつき、筋肉が疲れにくくなる。

 

ストレッチのメリット・その2

運動後に適切なストレッチをすると、筋肉痛が軽減する。

 

ストレッチのメリット・その3

定期的にストレッチをすると姿勢がよくなり、血の巡りもよくなる。

 

 

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赤いラインは『手太陽小腸経 て・たいよう・しょうちょうけい』という経絡。

小指にある『少沢 しょうたく』というツボから始まり、

腕の内側、肩甲骨、肩、首の横、頬を通り、

耳の前にある『聴宮 ちょうきゅう』というツボで終わります。

首こりさんや肩こりさんがコリやすい首・肩・肩甲骨・腕の筋肉たちと、

この経絡の位置がとーっても似ています。

おもしろいですね!

 

 

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赤いラインは『手少陰心経 て・しょういん・しんけい』という経絡。

先の『手太陽小腸経』という経絡と表裏関係、

つまりペアになっています。

小指にある『少衝 しょうしょう』というツボから始まり、

腕の内側を通り、脇の下にある『極泉 きょくせん』というツボで終わります。

この経絡も首こりさんや肩こりさんがコリやすい筋肉と、位置が似ています。

 

 

表裏関係にある2本の経絡が、

共通して首こり・肩こりに関係しているなんて、すっごーい!

と、思っているのはコトーだけ?けっ、けっ、けっ、けっ…。

 

 

ちょっとお知らせです。

4月12日(日)と14日(火)に当院で開催するお灸教室のテーマは、

『しつこい首こり・肩こりをほぐそう!』です。

前回のブログでご紹介した台座灸や棒灸のやり方だけでなく、

先の経絡に沿ったストレッチ方法も指導いたします!

興味のある方は、ぜひご参加ください。

詳しくは、お灸教室ページをご覧ください。

 

 

ただ今、お灸教室のテキスト作成中!

ストレッチや経絡、解剖学などの本を読みあさり、

気づけばコトーも首こり・肩こりが………ハハハハ~。

 

首こり・肩こりに鍼とお灸とストレッチ!

首こりや肩こりがひどいと、

頭が重い、頭痛がする、物事に集中できない、

吐き気がする…。

そんな深刻な悩みで当鍼灸院に来られる方がいます。

 

 

首こりや肩こりは、首や肩の筋肉がカチカチに硬くなり、

血流もとどこおった状態です。

ツボに鍼やお灸をすると血流がよくなり、

カチカチの筋肉がやわらかくなります。

少しずつコリや痛みも改善します。

当院では、コリや痛みの程度や体質、心持ちにあわせて、

鍼やお灸を使い分けています。

 

 

「鍼が怖いー!」

そんな方には、刺激の少ない細くて短い鍼からスタート。

「お灸が怖いー!」

そんな方には、棒灸や台座灸からスタート。

 

 

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棒灸は、モグサを固め和紙で包んだお灸です。

直径1.5㎝のタバコの形。

先端に火をつけ、皮膚から3㎝ぐらい離して温めます。

熱くはありません。

首こり・肩こりさんは、肩甲骨まわりや背筋、腕の筋肉も

こっていることが多く、

動かせる棒灸は、首・肩・背中・腕…と広範囲に温められます。

上図のように鍼を置いたまま、棒灸をすることもあります。

 

 

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台座灸は、台紙の上にモグサがのっています。

台座の底にシールがあり、ツボの上に貼ります。

首・肩・背中・腕のツボを同時に温められ、

ふわっとリラックスします。

台座灸は自宅でも簡単にあつかえるお灸です。

 

 

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灸頭鍼(きゅうとうしん)。

ツボに置いた鍼の取っ手にモグサをのせ、

同一のツボに鍼とお灸をします。

熱くはありません。

保温効果は高く、

「温泉に入っているみたい…」

そんなふうに表現する方が多いですよ。

 

 

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皮内鍼(ひないしん)は、長さ5㎜のちっちゃな鍼です。

皮膚と水平に刺し、鍼を医療用のテープで固定します。

鍼の頭の部分の下からテーブを張り付けるので、

このテープのことを通称『枕』といいます。

次に鍼全体にテープを貼ります。

このテープのことを通称『布団』といいます。

こうすることにより、鍼が動きません。

 

 

鍼の片端はリンクになっているので、鍼全体が皮膚に入ることはありません。

違和感もありません。

2週間程そのままにして、ツボを刺激し続け、

コリや痛みがぶり返すのを防ぎます。

 

 

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円皮鍼(えんぴしん)。

直径1㎝くらいのシールの中央に鍼が固定されています。

シールごと皮膚に貼ります。

これも違和感はありません。

2週間程そのままにしてツボを刺激し続け、

コリや痛みがぶり返すのを防ぎます。

 

 

 

こんなふうに鍼やお灸は、いろいろな方法があり、

それぞれの長所があります。

鍼やお灸は苦手ですか?

これなら自分でも受けられそう…というものがあったでしょうか?

首こりや肩こりで悩んでいる方は、

鍼やお灸にチャレンジしてほしいな…と思います。

 

 

次回は、首こりや肩こりのストレッチについてご紹介します。

よろしくです!

 

年始めのツボ…曲垣(きょくえん)

新年あけましておめでとうございます。

あっっっっっという間に年末年始は過ぎ、

コトーは1月5日が仕事始めでした。

最初に鍼灸治療をした方に用いたツボのうち、

トップバッターは『曲垣 きょくえん』でした。

 

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横を向いた後ろ姿に見えますか?

コトーのデッサン力では、これが精一杯です…。

赤いラインは、『手太陽小腸経 て・たいよう・しょうちょうけい』という経絡。

小指にある『少沢 しょうたく』というツボから始まり、

腕の後面、肩甲骨、首、と登り、

耳の前にあるツボ『聴宮 ちょうきゅう』で終わります。

 

 

この経絡には、首こりや肩こりを治療するときに用いるツボが、

たーくさんあります。

肩甲骨のはしっこにある『曲垣』もその1つ。

『垣』は壁のこと。

ちょこっと弯曲している肩甲骨を『曲がった壁』と表現しています。

おもしろいですねぇ~。

 

 

『曲垣』の近くにある、『肩中兪 けんちゅうゆ』や『肩外兪』、

『秉風 へいふう』にも鍼やお灸をして、

首こり・肩こりを改善します。

『天宗 てんそう』は、肩甲骨の真ん中にあります。

首こり・肩こりさんは、ひらべったい肩甲骨一面についている筋肉も

硬くなりやすく、『天宗』もよーく使います。

 

 

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皆さーん、こんなふうに、右の脇の下に左親指を置き、

他の4指を背中に当ててもらえますか。

肩甲骨や背骨から腕についている筋肉がつかめるはずです。

コリコリ硬くなっていますか?

首こり・肩こりさんや五十肩の方は、これらの筋肉も硬くなりがち。

脇の下にある『肩貞 けんてい』というツボに鍼をすると、

筋肉がほぐれ、肩甲骨も肩関節も動きやすくなります。

 

 

脇の下には、腕から指先までの神経や血管が通っているので、

脇の下の筋肉がガッチガチになると、

それらを圧迫して、腕が重だるくなることがあります。

ガッチガチの筋肉がほぐれると、腕のだるさも解消しやすいです。

 

 

『手太陽小腸経』は、こんなに首・肩こりに強い味方なのに、

今まで一度も紹介してきませんでした。

ツボ・モデル子ちゃんを描くのが難しそうで、ついつい…。

今日なんとか描けたので、また折に触れてご紹介しますね。

 

 

おっ! お知らせがあります。

お灸講座の講師依頼があり、2月24日(火)にお灸講座が開催される予定です。

会場は福岡県粕屋郡志免町生涯学習館。

志免町在住あるいは在職の方に限られます。

こちらも、詳しくはトップページのおっ知らせをご覧ください。

どちらも初心者の方にも楽しんでいただける内容です。

どうぞお気軽にご参加ください。

 

 

さあ、2015年のブログがスタートしました。

今年も、東洋医学のこと、鍼のこと、お灸のこと、

そして、よりすぐりの(うそうそ!)おまけの話をお届けします。

よろしくおつきあいください!!!

 

頑固な肩こり・首こりを鍼とお灸で治そう!

めちゃくちゃ寒くなりましたね。

福岡は10月上旬まで暑く、秋が吹っ飛んで、

冬が来た感じです。

急に寒くなると、当鍼灸院では首こり・肩こりさんが

倍増です。

筋肉は冷えると血流が悪くなり、硬くなるから…。

 

 

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左の絵は、首の前の筋肉。

右は、うなじから肩にかけての筋肉。

表面の筋肉の奥にも筋肉があり、

何層にもなっています。

隣り近所の硬い筋肉が一塊になると、

頭がボーッとしたり、

頭痛がしたり、

首が回らなくなったり…。

やっかいですね。

 

そんなとき、当院では首・肩・背中に鍼を置いたまま、

棒灸をします。

 

boukyu_tisin

 

(脚の写真ですみません)

血流を良くして、筋肉のコリをほぐします。

 

あまりにも首や肩がこっているときは、

他の部位のコリって気づかないものです。

背筋は、長いものではうなじから骨盤までついています。

背中に触れてみると、うなじだけでなく、

肩甲骨の内側や腰までガチガチな方がいます。

背中全体のコリをほぐすと、

首や肩のコリもほぐれやすいですよ。

 

ずいぶん先の話ですが、2月4日(火)と9日(日)の

お灸教室のテーマは、『首こり』 『肩こり』です。

興味のある方は、ぜひご参加ください。

詳しくは、お灸教室のページをご覧ください。

 

さぁ~て、おまけのコーナー!

首や肩がこりやすい姿勢なのか、チェックしてみよーう!

 

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久しぶりにツボモデル子ちゃん、登場!

理想の姿勢は、

『耳たぶ…肩先…大転子(太ももの骨の頭の部分)…

膝蓋骨の後ろ…外くるぶしの前』

が一直線であること。

しゃきーんと伸びた背骨の真上に頭がのっています。

背骨で重たい頭を支えているので、

首や肩の筋肉はそれほど負担にはなりません。

猫背になると、頭を前に突き出した姿勢となり、

首や肩の筋肉に負担がかかります。

 

さぁ、

壁に、踵・お尻・肩甲骨・後頭部をつけて立ってみてください。

かなり後ろに倒れている気がする方は、

普段前かがみ姿勢かも…。

デスクワークの方は前かがみになりがち。

同じ姿勢を長時間保つのが筋肉にとってはつらい…。

ときどき椅子の背もたれに寄りかかったり、

後ろの壁に寄りかかって立ち、

首や肩の筋肉をちょこっと休ませてあげよう!

 

筋金入りの首こり・肩こり・五十肩に鍼治療はいかが?

寒い日が続きますね。

風邪など引いていませんか?

当鍼灸院では、寒くなってくると、

首こり・肩こりさんが増えてきます。

寒さに首をすくめて筋肉が硬くなる?

血流が悪くなる?

姿勢が悪い?

運動不足?

原因はいろいろありますね。

 

長年、首こり・肩こりとつきあっていると、

首や肩・肩甲骨周辺にある筋肉の一部が

スジ状に硬くなることがあります。

直径1mmの細いスジもあれば、

5mmぐらいの太いスジをあります。

長さは、まちまち。

筋肉の端から端までスジなっているものもあれば、

中央部分が1~2mmほど塊のように

硬くなっているものもあります。

 

さあ、ここでスジスジ・チェーック!

ご自分の筋肉にスジがあるか、調べてみましょう!!

ジャケットやモコモコのカーディガンなどは脱ぎましょう。

姿勢は、座っても立ってもできます。

 

 

まず、肩の筋肉。

腕を下していると、腕の重みで、肩の筋肉は引っ張られ、

スジがわかりにくい!

テーブルに手のひらをついて、

肩を上げると、この筋肉が少し緩んで、

わかりやすくなるかも…。

「いや~、わからない!」という方は、

仰向けになると、筋肉がリラックスして、

スジの有無がわかると思います。

 

肩の筋肉を親指と他の4指で挟んで、

まず、皮膚のすぐ下にある筋肉をもみもみ。

この筋肉は奥行きがあるので、

少しずつ下へ(鎖骨のほうへ)、指をずらしては、もみもみ。

中のほうがスジになっていることが多いようです。

スジコちゃんはいましたか?

 

 

次に脇の下の筋肉。

おなかに手をあて、腕を少し外に開きます。

反対側の手の親指を鎖骨の下に当て、

他の4指を脇の下へ。

ここは胸の筋肉です。

まず、脇の下の奥をもみもみ。

少し胸のほうへ手をずらしては、もみもみ。

胸のほうに近づくほど、筋肉は奥行きがあるので、

肋骨に近い筋肉まで、丁寧にモミモミしてみましょう。

スジコちゃんはいましたかぁー?

 

 

次も脇の下にある筋肉。

親指を脇の下にあて、他の4指は背中にあてます。

肩甲骨と腕をつないでいる筋肉など4つあります。

どの筋肉もカチコチになると、とっても分厚くなります。

私は、『サイコロ・ステーキ』と呼んでいます。

ここも、まずは脇の下からチェーック!

少しずつ手を下へずらしては、もみもみ。

スジコちゃんやサイコロ・ステーキはいましたか?

 

首や肩、肩甲骨周辺にある筋肉に、

スジコちゃんやサイコロ・ステーキがいると、

筋肉に柔軟性がなく、筋肉は疲れやすく、

首こりや肩こりはなかなか治りにくい…。

 

「スジコちゃんやサイコロ・ステーキと早くさよならして、

首こり・肩こりを治したーい!」

という方には、鍼治療がお勧めです。

スジコちゃんの場合、1つのスジに1ヶ所あるいは2ヶ所

鍼をするだけで、スジコちゃんはとろけます。

脇の下のサイコロ・ステーキはスジがたくさんあるので、

1つ1つ丁寧にスジをほぐします。

 

スジもサイコロ・ステーキもとろけると、筋肉が伸びやすくなり、

肩や首も動かしやすくなります。

 

五十肩も同様で、

スジになっている筋肉を丁寧に探し、丁寧に鍼をして、

スジを柔らかくすると、肩の可動域が広がり、

痛みも軽減します。

 

鍼が怖い!という方は、マイルドに効くお灸やツボ押しを

どうぞ!

当鍼灸院で開催しているお灸教室の2月のテーマは、

『首こり・肩こり』。

2月12日(火)と17日(日)に開催します。

興味のある方は、お気軽にご参加ください。

詳細は、ホームページ『お灸教室』のページをご覧ください。

 

あ~~~、今回の絵は描くのが難しかった……。

ポーズをとっては、姿見を見ながら、

あーじゃない、こーじゃない、と………。

きちんと伝わりました?