コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

特集:筋肉のコリと痛みの話④~痛みのメカニズム

特集を組んでおきながら、お久しぶりです…。随分と日にちが経ち、すみません…。

前回のブログでは痛みの原因について、腰痛を例に紹介しました。内臓の病気による腰痛。骨の病気による腰痛。さぁ、続きのスタートです!

腰痛の意外な原因がストレス。仕事、育児、介護、先の見えないコロナなど、ストレスや疲労が慢性的に続くと、自律神経が疲れてくる。自律神経は交感神経と副交感神経の2つ。日中、活動しやすい体と心に導くのが、交感神経。夜間、リラックスしやすい体と心に導くのが、副交感神経。日中は交感神経が優位になり、夜間は副交感神経が優位になる。この2つの神経のバランスが崩れると、血の巡りや筋肉も影響を受け、腰が痛くなることがある。

当院ではうつ伏せやあおむけで鍼灸治療をするが、その際、指を強く握りしめている方がいる。常連さんで鍼やお灸に馴れ、リラックスしてもいいのに。交感神経が強く働きすぎて、『体と心がリラックスできない』『筋肉の緊張を緩められない』状態にあるのかな…と推測する。治療を進め、指が自然と開いてくると、『副交感神経が働き始め、交感神経とのバランスが良くなったんだな…』と想像する。

おおおおー!やっと本題!筋肉の疲労による腰痛。

長時間、同じ姿勢を続けたり、肉体労働や反復動作を続けると、腰を支える筋肉に負担がかかり疲労する。また、運動不足や加齢により背骨を支える筋肉の筋力が弱まり、姿勢が悪くなると、腰の筋肉にも負担がかかり疲労する。そんな状態が長く続くと、筋肉は緊張し膨張し、隣にある血管を圧迫する。そうなると、血管の中を流れる血液や酸素がとどこおる。酸素が欠乏すると乳酸などの疲労物質が作られ、筋肉内に蓄積する。それが原因で筋肉が硬くなり、痛みが起きる。

筋肉の疲労による痛みは動かし初めに痛み、動かしたり温めて筋肉が柔らかくなると、痛みも和らぐのが特徴。

ところで、関節を動かす筋肉は骨についている。それらの筋肉が痛む部位は、骨の付着部が多い。例えば…。

右側の骨盤から太もも、ひざ下までの図。オレンジ色は、大腿四頭筋(だいたい・しとうきん)という筋肉。骨盤と太ももの骨(大腿骨)から始まり、膝蓋骨をくるみ、ひざ下の骨(頸骨 けいこつ)に付く。この筋肉が縮まる(=働く)と、膝が伸びる。床や椅子からの立ち上がりや、階段の上り下りで、ガシッ!と働くから、大腿四頭筋が硬くなると、これらの場面で痛みが出てきやすい。また、正座をとると、この硬く縮こまった筋肉がかなり伸ばされるので、痛みが出やすい。どこが痛くなるかというと、膝蓋骨の下、頸骨という骨の上部あたり。青丸の部分。

膝の関節付近が痛むから、関節(=骨)のトラブルなのか、筋肉のトラブルなのか、外見からでは判断しにくい。この筋肉を中心に、膝の曲げ伸ばしにかかわる筋肉を鍼とお灸でほぐすと、痛みが改善することも多い。変形した関節を鍼灸では治せないが、変形した関節を動かし守っているのは筋肉であり、筋肉を鍼灸でベスト・コンディションにしておく意義はあると思う。

おーっ、また話が横道にそれた…。次回は筋肉の痛みに対しての鍼灸治療をもうちょっと詳しく書くよ~。お楽しみに~~~!

20代の頃は、同世代の細身の男性よりも二の腕が太かったが、今は筋肉が萎え、さみしいよぉ~~~。

福岡市南区にある、女性専門鍼灸とパーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師&理学療法士コトーでした。またね!

特集:筋肉のコリと痛みの話③~痛みのメカニズム

首・肩・腕・背中・腰・脚など、様々な部位の痛みをかかえた方が当鍼灸院に来る。その際、じっくりと問診をして、姿勢や動作を観察し、関節や筋肉に触れ、痛みの原因をさぐる。筋肉が痛んで痛む?実は内臓の病気で痛い?骨の病気で痛い?精神的な病気で痛い?原因によっては治療法が異なるから、原因を見極めることが大切。例えば、腰痛。

横になっても安静にしていても痛く、発熱や腹痛もある場合、内臓の病気による腰痛かもしれない。胃・腸・肝臓・膵臓・胆のう・腎臓・子宮・卵巣など、内臓の異常があっても、内臓そのものは痛みを感じない。内臓の異常は脊髄(せきずい)という神経を介して、脳に伝えられる。脳は、『内臓からの刺激』を、『その近辺にある腰からの刺激』と錯覚し、異常のない腰に痛みを感じる。そうなると、腰の筋肉は緊張し始める。もともと腰痛がある方は、筋肉の過緊張による腰痛なのか、内臓の病気による腰痛なのか、判断がつきにくい。鍼灸治療をし続けても、なかなか改善せず、内臓の病気が疑われるときは、内科などへの受診をすすめる。

これは腰の背骨を上から見た図。右が背中側。左がおなか側。背中側と左右に突起があり、中央(椎孔 ついこう)は空洞になっている。

 

これは腰の背骨2個を横から見た図。背骨はたくさんの靭帯(じんたい)(緑色)で連結している。

 

 

頭から太ももまでの骨格。22個のすべての背骨に椎孔(中央の空洞)があり、トンネルになっている。これを脊柱管(せきちゅうかん)という。さぁ、これからイメージを膨らませて!頭蓋骨や背骨・ろっ骨などの骨を取り除くと何がある?

 

脳とそれに続く脊髄(せきずい)がある。脊柱管(背骨の中のトンネル)の中に、こんなふうに脊髄が通っている。脊髄からは左右31対の脊髄神経が出て、背骨と骨盤の隙間から、筋肉や皮膚や内臓につながる。

内臓はこの神経を伝って、脳に「ちょっと、調子が悪いんだけど…」と信号を送る。脳は信号をキャッチするけれど、その内臓の近くにある腰の痛みと勘違いする。というのが、先ほどの話。話がどんどん込み入ってくるよー。ついてきてねぇ!!!

コトーは理学療法士((リハビリ)の仕事をしている時に、腰椎椎間板ヘルニアになり、腰痛と脚の筋力低下、左足の親指のしびれに悩まされた。どんな病気かというと…。

背骨と背骨の間にある椎間板(水色)は、クッションの役目をしている。スポーツや重労働などで椎間板に強い圧力がかかると、椎間板の中央にある髄核(ずいかく)(青色)が押し出され、脊髄を圧迫する。圧迫された部分の脊髄から伸びている脊髄神経がダメージを受ける。これが『椎間板ヘルニア』。腰の部分の脊髄神経は、下半身の筋肉と皮膚などの感覚器につながっているから、下半身の筋力低下や痛みやしびれなどがあらわれる。他にも、腰痛を引き起こす、背骨の病気がある。例えば…。

『変形性脊椎症』。加齢により椎間板の弾力性が低下し薄くなると、背骨の角に骨棘(こつきょく)という突出部が形成されることがある。出っ張りが強くなると、その部位の脊柱管が狭くなり、『脊柱管狭窄症 せきちゅうかん・きょうさくしょう』になる。狭窄が強まると、脊髄が圧迫され、腰が痛くなることもある。

『変性脊椎すべり症』。加齢により、連結する背骨の支持性が弱まり、一部の背骨が前方へズレる。ズレが強まると、その部位の脊柱管が狭くなり、『脊柱管狭窄症』となる。狭窄が強まり、脊髄が圧迫されると、腰が痛くなることもある。

『脊椎圧迫骨折』。加齢や骨粗しょう症などで、骨の密度が低下すると、いつの間にか背骨を骨折することがある。突然の腰の激痛で、レントゲンを撮ってみたら、背骨が骨折していた…ということがある。他にも骨の病気による腰痛はたくさんある。

おおおーっ、テーマから話が反れてしまった。しかし、骨の病気による腰痛について、きちんと書いてみたかった!!皆さんに、うまく伝わったかな?次回も痛みのメカニズムを書くよ~。脱線が絶えない、この特集ブログは年内に終わらないかもしれない…。

福岡市南区にある、女性専門の鍼灸とパーソナルトレーニングをしている、≪レディース鍼灸ことうプラス≫の、女性鍼灸師・理学療法士コトーでした。またねぇ~!

特集:レディース鍼灸ことう+:コトーの鍼治療スタイル④~灸頭鍼

灸頭鍼[きゅうとうしん]は名前のごとく、

鍼の先端にモグサを差し込んで、

鍼をしながらお灸もする。

 

 

 

 

ツボや硬くこわばった筋肉に鍼を置き、

切り目の入った台紙を鍼に差し込む。

市販の灸頭鍼用モグサは和紙に包まれ、

和紙にちょこっと穴が開いている。

鍼の先端にその穴を差し込み、

モグサに火をつける。

 

 

 

 

熱くはない。

モグサが皮膚に近いと熱く感じるので、

そんなときは台紙の枚数を増やす。

 

 

鍼の刺激とお灸の輻射熱が同時にツボや筋肉に伝わる。

体の芯まで温まり、保温効果は高い。

当院では冷えが強い方に灸頭鍼を行う。

灸頭鍼を受けると温泉に入っている感覚になる!

そんな感想もよく聞く。

 

 

灸頭鍼は血流を促し、

硬くなった筋肉をほぐす力も強い。

首、肩、背中、お尻、脚、腕などの筋肉由来の痛みに灸頭鍼を用いる。

筋肉の緩みやすいポイントに灸頭鍼をする。

灸頭鍼を終えた後、

力が抜けて腕が重い~~~!

首が動かしやすくなった~~~!

眼もすっきりした~~~!

腰が痛くないから背筋をしゃきっと伸ばせる~~~!

そんなふうに変化を実感しやすい。

 

 

5月は気温の変動が激しい。

夏日になったかと思えば、風がひんやりと冷たい日もある。

こーんなときは腰痛持ちさんは、要注意!!!

ぎっくり腰になりやすい。

 

 

テレワークで一日中座りっぱなし。

スポーツジムなどが休みで、体がなまってる! 硬くなってる!

そんな方も要注意!!!

背筋が硬くなり、背筋の筋力が落ちているかも。

 

 

人ごみを避けての散歩やラジオ体操、ストレッチングなどで、

まず体をほぐそう!

自分の力でほぐれそうもなかったら、鍼灸院にどうぞ…。

あまりにも背筋がガチガチな方には、

灸頭鍼の後に置き鍼の、

 

 

 

 

円皮鍼[えんぴしん]や、

 

 

 

 

皮内鍼[ひないしん]がおすすめ。

 

 

どちらも2週間ほどそのままにして、

緊張してくる筋肉をほぐし、

痛みが出にくい状態にする。

痛みが出ないようにかばって、変な姿勢になることもない。

自分でも動かしながら、

より筋肉をほぐし、症状を改善する。

 

 

痛みがなくなったー!と思って

自分で円皮鍼や皮内鍼をはずしたら、

痛みがぶり返すことがある。

はずすのが早かったんだなぁ。

はずすタイミングはコトーにおまかせ!

 

 

円皮鍼がどんなものかはブログ

特集:レディース鍼灸ことう+:コトーの鍼治療スタイル②~円皮鍼

をご覧ください。

 

 

皮内鍼がどんなものかはブログ

特集:レディース鍼灸ことう+:コトーの鍼治療スタイル③~皮内鍼

をご覧ください。

 

 

灸頭鍼を受け、腰を動かしても痛くなってきたら、

当院ならパーソナルトレーニングも追加してほしい。

体のクセを変えないと痛みはぶり返しやすいから。

 

 

パーソナルトレーニングで、まず、自分の体の使い方のクセを知って、

自分に合ったストレッチングや運動でクセを治していこう!!!

クセは○年、○○年かけてできたもの。

簡単には治せない。

根気強く、こつこつとストレッチングや運動に取り組むと、

日常の中でクセが出にくくなる!

そうすると、痛みがぶり返しにくくなり、

たとえ痛みが出たとしても、多少の痛みだったら

自分でするストレッチングや運動で、痛みが解消できる!

頑張ろう!!!

 

 

睡眠不足も筋肉のこりには大敵!

寝ている時間が短いと、

痛んだ筋肉を修復する時間も短いってこと。

修復しきれないうちに起床しちゃうんだなぁ…。

ついつい夜更かしせずに寝よう!

 

 

ぎっくり腰になると温めると気持ちがいいから、

じっくり浴槽につかる方が多いけれど、

ぎっくり腰は腰の筋肉の炎症だから、初日は患部は冷やす!

お風呂はシャワーですませよう。

直後でなければ、ゆったり浴槽につかり、

温めて血流を良くしよう!

痛くなくても普段から浴槽につかって筋肉をほぐし予防しよう!!

 

 

ところで、コトーは仏像を見るのが好き。

正面からじっくり…、

背面からじっくり…、

右横から…左横から…。

 

 

仁王像の腕を見て、

おぉっ、上腕二頭筋がめちゃくちゃ盛り上がってるなぁ…。

えぇっ、この手の向きだったら、肩は脱臼してるでしょ…。

姿勢分析をしちゃう!

20年間、理学療法士をしてきたクセだなぁ。

患者さん以外でも姿勢・運動分析をついついしちゃう。

自分が描くイラストもチェックが入る。

 

 

股関節と膝関節がこの角度だったら、

足の裏はこんなにしっかり見えないはず。

足首周辺の筋肉がよっほど柔らかくないと無理。

でもコトーのデッサン力ではこれが精一杯なんだよーーー!!!

まっ、いいか…と開き直って載せちゃうんだよーーー!!!

 

 

福岡市南区にある、女性専門鍼灸・パーソナルトレーニング、

≪レディース鍼灸ことう+≫の

女性鍼灸師&理学療法士、コトーでした。

またね~~~。

体に優しい椅子たち…

キミとは今日までだなぁ…。

キミは体が大きいから、パーソナルトレーニングをするとき、

邪魔なんだな。

明日、引き取りに来る。

痛んでいないのに、ごめんね。

引き取り先で、活躍してほしい。

 

思い起こせば、10年前。

当院を開設するときに、待合室のソファーが必要だった。

柔らかすぎると、座った時にお尻が沈みこみ、

座りにくいし、立ち上がりにくい。

座面までの高さが低すぎると立ち上がりにくく、

高すぎると座り続けにくい。

これらの条件にかなうキミに出会うまで、

あらゆる家具店のソファーを座りまくった。

キミは座面の奥行きがあるから、

背もたれに手作りのクッションを置こう!

そう思ったのに、

10年、手作りクッションは作られることがなかった。

 

お二人さん、こんにちは。

座りやすく立ち上がりやすいと思って、

キミたちに来てもらった。

高齢者の方は肘掛けがあったほうが、

つかまって立ち上がりやすいから、

肘掛け付きの椅子を探していたんだ。

椅子に腰かけたまま着替えるなら、

肘掛けはないほうがいいかな…と思って、

肘掛けなしの椅子も購入した。

 

2脚並べると、

「自分たちは端っこにいます…」と

奥ゆかしい感じがかわいいなぁ~。

最近、腰痛予防・改善できる椅子も購入!

 

こいつです。

 

椅子の脚の先端に、自分の足を乗せ、前方へ踏み込むと、

自然と骨盤が起き、『いい姿勢』になる。

背中が丸まりにくいので、腰痛も首コリも起こしにくい。

ただし、『いい姿勢』も長くとり続けると背筋が疲労し、

痛みだす。

この椅子が素晴らしいのは、

椅子の脚(コトーが足を乗せている部分)が

船底のように弯曲していること。

 

後方(お尻)に体重をかけると、椅子ごと後方へ傾き、

骨盤も後方へ傾く。

ロッキング・チェアー(揺り椅子)なんだなぁ~。

ルーズリーフにブログの下書きをしているときは、

前方に体重をかけ、いい姿勢を保ち、

どんなふうに書こうかなぁ…と考えているときは、

椅子を揺らす。

背筋と腹筋をときどき動かし、

腰痛予防や腰痛改善になるんだよ。

フリフリ揺らしてるよ~ん!

 

 

さぁて、おまけの話。

 

先日、お店のレジで100円玉を3つ出した。

あれ? 1つ変!?!

おもちゃのコイン?

手に取ってよく見ると、あーっ!あーっ!あーっ!

 

2020東京オリンピック・パラリンピックの記念コイン!!!

 

コインの裏はパラリンピックの競技かな?

もちろん、このコインでは支払わず持ち帰った。

 

新型コロナウィルス感染のため、

オリンピック・パラリンピックは延期となった。

皆さんの住む街の状況はいかがですか。

コトーは30年前のことを思い出す。

 

その頃、重度障がい児・者施設で理学療法士として、

運動麻痺のある方の運動療法を行っていた。

重度の障がいがある方は、インフルエンザにかかると、

肺炎などを併発し、救えない命もあった。

 

インフルエンザが大流行すると、

休日でも大勢人が集まる街に行くのは控え、

自分を介して入所児・者にインフルエンザを移さないよう、

気をつけていた。

 

ある時、同僚から、

「あんた、手が黄色いよ。大丈夫?」と言われた。

診察の結果、黄疸ではなく、みかんのとり過ぎによる色素沈着。

ビタミンCをたくさん摂って、抵抗力をつけよう!と思っていたのか、

みかんやみかんジュースを毎日大量に摂っていた。

それだけ危機感を感じていたんだなぁ…。

 

今回の感染は規模が全く違う。

自分のため、家族のため、友人のため、知人のため、

自分の住む街・県・国・世界の人々のため、

自分はどのように行動したらいいのか考えないと!

薬が開発され、全世界の人々の手にそれが行き渡るまで、

気を引き締めなきゃ!と思ってる。

 

福岡市南区にある、

女性専門の鍼灸&パーソナルトレーニング、

≪レディース鍼灸ことう+≫の、

女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

 

地球を守る!

 

ぎっくり腰になっちゃった? 鍼灸の出番です!

「ぎっくり腰になっちゃって!」

「ぎっくり腰になりそう…」

そんなふうに言いながら当鍼灸院に来られる方が増えている。

腰痛持ちさんは、季節の変わり目にぎっくり腰になりやすい。

 

 

ぎっくり腰の程度は様々。

ピシッ!と腰に痛みが走った後、

腰の筋肉が過緊張となり、あまりの痛さに動けない…。

 

 

痛みが走ったけれど、その後動ける。

でも上半身をそらすと痛くて、前かがみになる。

上半身をひねることも難しく、ロボットになった気分…。

 

 

痛みが走った後、動けるけれど、

何となく痛いような腰が重いような…。

近いうちに、もう1度ピシッと腰に痛みが走りそう…。

今度痛みが走ったら、動けなくなりそう…。

 

 

痛みや日常生活の支障の程度は様々でも、

背筋や腰付近の筋肉疲労が激しいことに変わりはない。

数日間、安静第一!

横向きに寝て、腰周辺の筋肉を極力使わずに休ませよう!

これができるかどうかで、回復のスピードが違う!

 

 

腰の筋肉の炎症なので、温めるのはNG!

当日の入浴は我慢しよう!

どうしても入りたければ、シャワーですませよう!

 

 

仕事や家事などで休めない方は、日中コルセットをしよう!

腰の筋肉をサポートする!

まれに、コルセットをすると更に腰の筋肉が緊張しちゃう方がいる。

コルセットをしたほうが楽かどうか、チェックしよう!

 

 

鍼灸治療は急性期でもOK!

あお向けやうつ伏せの姿勢をとることがきついときは、

横向きでもできるぞ!

鍼やお灸で、滞った血流を改善し、筋肉の緊張をゆるめ、

痛みを軽減させる。

 

 

ぎっくり腰では主に背筋の、

腰の部分と仙骨部分(尾てい骨の上)が痛いことが多い。

背筋は、うなじから尾てい骨の上までつながっている。

ぎっくり腰さんは、腰の上までの背筋も硬い。

背筋を上(=うなじ)から下(=仙骨)までゆるめることが大切だぞっ!

 

 

赤いラインは『足太陽膀胱経 あし・たいよう・ぼうこうけい』という経絡。

 

 

 

 

目頭と鼻の間にある『睛明 せいめい』というツボから始まり、

 

 

 

 

頭頂、

 

 

 

後頭部、

 

 

 

 

うなじから2本になり、

 

 

 

 

背中、お尻、

 

 

 

 

脚の後面、

 

 

 

 

外くるぶし、脚の小指にある『至陰 しいん』で終わる。

経絡の上にツボが67個。

左右の経絡をあわせて、全部で134個!

 

 

ぎっくり腰の治療には、背中やお尻のツボをよく使う。

ふくらはぎにあるツボにも反応が現れやすく、

鍼やお灸をするなぁ…。

痛い部分から遠く離れたツボでも治療するんだよ~ん。

 

 

 

赤いラインは『帯脈 たいみゃく』という経絡。

ウエストをぐるっと1周している。

腰が痛いときは腹筋や側腹の筋肉も硬くなることが多い。

帯脈の上にあるツボもよく使うなぁ…。

 

 

休息やコルセット、鍼灸治療で痛みがやわらいできたら、

散歩やストレッチングなど体を動かしながら、腰周辺の筋肉をほぐそう!

ぎっくり腰をする方は、痛みがなくても腰周辺の筋肉がこわばっている。

日頃からストレッチングや軽い体操などで筋肉の柔軟性を維持すると、

ぎっくり腰を起こしにくくなるぞっ!

月1回ほど鍼灸治療でメンテナンスすることもおすすめ!

腰は肝心かなめなところ。

気をつけよう!

 

 

2017年12月に、『腰痛の鍼灸治療とセルフケア』という特集ブログを組んでいる。

詳しく知りたい方はそちらをどうぞ!

動画付きだぞっ!(たいしたことないけれど…)。