コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

コトーの鍼灸スタイル~気づくことから始めよう!

 

ツボ(皮膚)にお灸の跡が残らないように、

まず『灸点紙 きゅうてんし』というシールをツボに貼る。

 

 

 

 

モグサを指でひねって半米粒大にしたものを

シールの上にのせる。

 

 

 

 

モグサの先端に、お灸専用の線香で火をつける。

燃え終わるときに、一瞬熱さがツボの奥の奥まで伝わる。

これが気持ちよくて、やみつきになっちゃうんだなぁ…。

新たにひねったモグサを上にのせ、

同じように火をつける。

これを6回ほど繰り返す。

ツボや治療目的や体調によって、回数は異なる。

『点灸 てんきゅう』という、昔ながらのお灸のやり方。

 

 

 

 

モグサを指でひねって、小さな小さな円錐形にするのが難しい。

 

 

 

 

鍼灸師養成学校に通っているときは、

毎日、練習台を使って練習したなぁ…。

 

 

 

 

体の側面にもツボはあるから、

調理用のボウルを逆さにして練習したなぁ…。

 

 

点灸は難しいから、お灸教室では紹介だけにとどめていた。

でも、1月のテーマの『冷え』に、点灸はぴったり!

ぜひ体験してほしい!

やってみよう!

 

 

1月8日に開催したお灸教室の参加者の皆さんは、

自分なりに工夫して、

『ツボに立つ、小さなお灸』を作り上げ、

無心に点灸に取り組んでいた。

そうだよねぇ~。

人から与えられるものではなく、

自分で作り上げたものでやってみることは、

格別に楽しいよねぇ…。

企画してよかったぁ~。

 

 

 

 

今回は、棒灸というお灸も使っている。

左の棒灸はモグサをタバコ状に固めたもので、

ツボから数cm離して温める。

右の棒灸は炭で出来たもので、煙がほとんど出ない。

紫色に凍りついた足先もほんのり紅色になる!

 

 

1月20日(日)にも『がんこな冷えをお灸とツボ押しで治そう!』というテーマで、

お灸教室が当鍼灸院であるよ~ん!

興味のある方はお灸教室ページを見てねぇ~ん!

 

 

さて、おまけの話。

 

 

 

 

よく通る道のアスファルトの割れ目から草木が育ってる(左下)!

今まで気づかなかったなぁ…。

 

 

 

 

しゃがんでのぞきこむと、青々としたプチトマト!

えーっ、この寒風の中、夏野菜が育ってるのぉ~~~!

今年は雪が降ってほしくないなぁ…。

がんばれぇ~、トマト~~~~!!!!

 

 

いくつになっても、いろーんなことに気がついて、

トライしたり感動できる『柔らかい脳ミソ』でありたい!

 

 

 

 

ほ~~~っ!

 

特集~腰痛の鍼灸治療とセルフケア⑤~対策

究極の腰痛治療ってどんなの?

ぎっくり腰など身動きがとれないくらい痛いときは、

絶対安静!

筋肉の損傷が激しいんだから、

休ませてあげないとなかなか治らない。

もちろん、ぎっくり腰の急性期でも鍼灸治療はOK!

でも、施術後は安静にしてほしいなぁ…。

 

 

腰の痛みだけでなく、

下肢のしびれや感覚障害や筋力低下がみられたら、

腰椎やその周辺の椎間板や神経が損傷しているかもしれない。

特集第3弾でも述べたように、

背骨の骨粗鬆症でも、腰痛は出現することがある。

整形外科でレントゲンやCTやMRIを撮ってもらおう!

その結果どんな治療をするかはじっくり考えるとして、

まず、自分の腰の状態をきちんと把握することが大切!

 

 

痛みが改善してきたら、

鍼灸やストレッチングで筋肉をほぐしながら、

ほどよい運動をしよう!

硬い筋肉のまま運動したら、コリが増幅しちゃう!

筋肉の柔軟性を出しながら、散歩など軽い運動からスタートしよう!

 

 

「今まで腰の痛みがなく調子がよかったのに、急に痛くなって…」

そんなふうに言いながら、久々に鍼灸治療に来られる方がいる。

背中に触れると、背筋がうなじから腰までガッチガチ。

急に硬くなったとは思えないほど、筋肉の弾力性はない。

普段の生活はなんとかこなせても、

ストレッチングをしていたら

背筋のコリに気づいたんじゃないかな…。

かるい運動でもしていたら、すぐ背筋がこわばって、

「ヤバイッ!」って、もっと早く気づいたんじゃないかな…。

内心、そんなふうに思う。

痛くないときでもメンテナンスをして、

普段の生活プラス、アルファのことをしても、

へっちゃらな腰であることが大切!

 

 

 

これは最長筋。

背筋の1つ。

腰が痛いときは、背筋の腰部だけでなく、

胸部、頸部も硬いことが多く、

背筋全体を緩めることが必須!

 

 

 

赤いラインは『足太陽膀胱経 あし・たいよう・ぼうこうけい』という経絡。

背中にも通っているので、この経絡上のツボに鍼やお灸をして、

背筋の緊張を緩め、腰の痛みを緩和させる。

下肢の症状が出ている場合は、

この経絡の下肢にあるツボにも鍼やお灸をする。

痛みが強かったり慢性化していると、

脇腹の筋肉や腹筋群もガチガチになっている。

 

 

 

 

赤いラインは『帯脈 たいみゃく』。

ウエストをぐるりと回っている。

この帯脈のツボを使って、それらの筋肉のこわばりを緩めることも

大事だよ~ん。

 

 

おおおっ!

特集ブログの最終回も長くなってしまった…。

今回の特集では、すべての回に動画を載せてみた。

画面が薄暗く、手振れも強く、ごめんちゃい!

次回までに勉強するよー!

 

 

さあ、動画の取りをかざるのは、やはり彼しかいないでしょう!

今までイラストや写真を使って、

鍼やお灸の様々な方法を紹介してきたけど、

今回は『彼』が体を張って動画で紹介してるよ!

見てねぇー!

 

 

今年最後のブログ。

皆様、長々とおつきあいいただき、ありがとさんです!

来年もよろしくお願いいたします。

2018年も皆様にとって素敵な1年になりますように…。

 

 

 

2017猛暑の鍼灸治療を振り返る…

体の抵抗力が落ちているときに、

『天候の激しい変動』が原因で体調を崩すことがある。

東洋医学ではその原因を、『外邪 がいじゃ』といい、

風邪(ふうじゃ)、寒邪、暑邪、湿邪、燥邪、火邪(かじゃ)の6つがある。

 

 

今年の夏に猛威をふるったのは、暑邪と湿邪。

福岡では日中35℃以上は当たり前になった。

夜になっても気温が下がらず、熱帯夜…。

暑さはエネルギーを消耗しやすく、

激しい暑さが続けば、ちょっと動いただけでもバテやすくなる。

こんなときに鍼やお灸では、エネルギーを補給するツボを使う。

 

 

例えば、足の裏にある『湧泉 ゆうせん』。

エネルギーが湧く泉。

ネーミング自体、すごい!

エネルギーの消耗が激しい方には、

このツボなどに『自分でするお灸』もお願いした。

 

 

 

台座灸は、底にシールがつき、足の裏だってペタッと貼れ、

簡単にお灸ができる!

 

 

 

 

背中には自分で台座灸はできないけれど…。

 

 

今年の真夏は1日中冷房をつける日が何日も続いた。

そうなると、女性はどうしても体、特に下半身が冷えやすい。

冷えると血のめぐりがとどこおり、筋肉も硬くなりやすい。

首こり・肩こりや腰痛が強くなったり、

睡眠中にこむらがえりを起こしたり…。

 

 

こんなときには鍼とお灸で血のめぐりを整え、

筋肉をほぐし、痛みをやわらげる。

お灸は症状に合わせて使い分けている。

 

 

 

棒灸。

モグサを固めて和紙でくるみ、タバコ状にしている。

直径2cmほどの大きさ。

先端に火をつけて皮膚から数cm離して温める。

このお灸の長所は動かせること。

下半身全体が冷えているとき、

うつぶせで、お尻から足の裏までじんわりと温めることができる。

 

 

 

 

ツボ・モデル君も気持ちよさそう…。

 

 

 

灸頭鍼(きゅうとうしん)。

これはツボに鍼を置き、

その先端にモグサをのせ、お灸もする。

 

 

 

 

熱くはなく、体の芯までボワン!と温まり、筋肉もゆるみやすい。

 

 

20年前を振り返ると、

天気予報で「今日の最高気温は30℃です」と聞けば、

「えーっ、30どぉ~~~! きついなぁ…」と思っていたが、

今では30℃ぐらいはへっちゃらな体となった。

しかし、これに湿度70~80%が加わると、きつい!

 

 

今年は梅雨以降も湿度が高いままで、じとーっとした真夏だった。

湿邪と冷房の冷えで、血のめぐりと水分代謝がとどこおり、

脚のむくみや下痢を起こす人もいた。

こんなときに鍼やお灸では、血のめぐりだけでなく、

水分を調整するツボを使う。

 

 

 

 

内くるぶしの上にある『三陰交』。

脚のむくみには自宅で台座灸もいいけれど、

皮内鍼(ひないしん)もおすすめ。

 

 

 

 

長さ5mm程度の小さな小さな鍼。

鍼の上で光っているのは1円玉。

これを皮膚の1mm下に、皮膚と平行に2~3mm刺す。

先端はリングになっているので、

鍼全体が皮膚の中に入ることはない。

痛くもない。 違和感もない。

医療用のテープで固定し、1~2週間そのままにする。

ずーっとツボを刺激し、血のめぐりと水分代謝を整える。

小さいけれど、パワーは大きい。

 

 

猛暑が続いて抵抗力が落ちると、

自分の弱い部分が顔を出しやすい。

例えば…、

風邪をひきやすくなる。

胃もたれがしやすくなる。

むくみやすく、元に戻りにくい。

冷えやすく、温まりにくい。

久しぶりに膀胱炎に…。

下痢ぎみ…。

などなど。

 

 

こんな症状が出ないように、未病(=病気の一歩手前)や

養生(=健康維持)にも働きかけられるのが、

鍼とお灸。

一人ひとりの体質や季節変動を把握し、

先手先手の鍼灸治療をし、症状が出にくい状態にする。

それって難しいけれど、鍼灸治療の醍醐味だと思う…。

 

 

この夏、一番元気なのは、セミと観葉植物。

 

 

 

うーん、申し訳ないが君の名前は忘れちゃった。

 

 

 

いつも1~2輪しか咲かないのに、この夏、4輪も咲いている!

 

 

 

 

背の低いパキラ。

 

 

 

 

葉っぱが、うーじゃうじゃ!

「じめじめした夏、サイコー!」って気分かな?

 

やっぱり、これだなぁ~こだわりの愛着品①

いい!と思っても買い手が少ないと、

ちまたでは手に入らない商品がある。

時代の流れかなぁ~。

しかたがない。

こっちを買うか…。

しばらく使ってみると、

あー、前のものがいい!

探しまくってゲット!

やっぱり、これだなぁ~。

 

 

 

 

鉄製のフライパン。

最近は、ちまたの台所用品売り場では見当たらない。

金物屋へ買いに行った。

最近、金物屋自体、少なくなった。

一緒にこれも買った。

 

 

 

 

亀の子たわし。

鉄製のフライパンはこれで洗いたい!

手入れが面倒でしょ?

よく言われるけど、このたわしでごしごし洗った後、

空焚きして、油をちょっぴり垂らして膜を作るだけ。

習慣になっちゃうと気にならない。

 

 

テフロン加工のフライパンはそんな手間はない。

油を張っていないから、すぐ水を入れて火にかけて…、

 

 

 

 

葉物を湯がいたり、

 

 

 

 

煮魚をするのに便がいい。

ちょっぴり油を垂らして焼き魚もする。

でも、大量の肉野菜炒めを作るときは、

鉄製のフライパンのほうがしっくりくるんだなぁ~。

ジャージャー音を立てながら、

ぷお~んと匂いがしてくる…。

 

 

料理は得意じゃないが、これだけはこだわっちゃうんだなぁ~。

ちなみに今日の献立に肉野菜炒めはないので、

画像もない…。

ガス・コンロの汚れなんて写らないかな…と思っていたら、

みごとに写ったなぁ。

ハハハー!

 

 

焼くといえば、お灸の手法に『焦灼灸』がある。

焼いて焦がす。

すごいネーミング。

お灸をする場所はウオノメ。

皮膚が硬くなったウオノメの部分だけに、

円錐形のモグサをのせお灸をする。

こんな感じ。

 

 

 

*焦灼灸・その1*

 

 

 

*焦灼灸・その2*

 

ウオノメの部分は皮膚が厚く、お灸は熱くない。

灰を取り除き、新しいモグサをのせお灸をする。

20~25回ぐらい繰り返す。

それを毎日し続けると、カサブタ様のものができ、

治りかけのカサブタ同様に少しずつ盛り上がり、

周囲から自然とはがれ始め、そのうちポロッと取れる。

1ヶ月~1か月半ぐらい。

 

 

ウオノメの芯が取れるまでこれを繰り返す。

ウオノメができるのは足の裏が多く、

自分でお灸がしにくい!

とーっても根気と根性のいる治療なんだなぁ…。

 

養生の鍼とお灸…

もし私が、ドラエモンから『タケコプター』か『どこでもドア』を借りて、

あなたの元におもむき、

「おめでとうございます!

あなた様はコトーの鍼灸治療を無料で

1回受けられる権利を獲得しました!

何かリクエストはありますか?」と尋ねたら、

あなたは何と答えますか?

 

 

首こりの治療?

肩こり?

腰痛?

冷え?

むくみ?

えっ?

ノーサンキュー?

それはつれないなぁ~。

 

 

「鍼やお灸って何に効くのか、よく分からないから、

リクエストって言われてもねぇ…。」

そんな声が聞こえてきそう…。

ん~~~。

 

 

首こりや肩こり・腰痛などの痛みに対して、

鍼やお灸は、硬くなった筋肉をやわらげ、

痛みを緩和させます。

 

 

 

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膝(赤い花の部分)の上にある、『血海 けっかい』というツボ。

黄緑色の矢印が指しているツボです。

血のめぐりを整えるツボは体にいくつもあります。

冷えや生理痛・生理不順など

血のめぐりに関係する症状を治すときに用います。

 

 

 

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赤いラインは『足陽明胃経 あし・ようめい・いけい』という経絡。

この経絡は内臓の胃にもつながっています。

経絡の上にツボは45個。

胃の調子が悪いときには、

この経絡の上にあるツボに鍼やお灸をして、

調子を整えます。

このように、内臓のトラブルにも鍼やお灸をします。

 

 

 

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手首近くにあるツボ『内関 ないかん』。

このツボは乗り物酔いやつわり、

そして不安感など心の不調に用います。

鍼やお灸は、体にも心にも働きかけます。

 

 

また、鍼やお灸は症状を治すだけでなく、

症状が表にあらわれる一歩手前の『未病』や、

健康を維持する『養生』に対してもアプローチできます。

 

 

例えば、体や心にストレスがかかると胃が痛くなる場合…。

ストレスがかかり始めたときに、

先ほど登場した『足陽明胃経』の上にあるツボに鍼やお灸をして、

胃の痛みを防ぎます。

 

 

胃の痛みがなく、ストレスがなくても、

胃の調子を整えるツボに鍼やお灸をし続け、

ちょっとやそっとのストレスがかかっても

胃が痛くならない体質にします。

これが養生。

 

 

また、ツボの中には、エネルギーを補給するツボがあり、

それらのツボに鍼やお灸をし続けることも

養生につながります。

 

 

『養生の鍼灸』って、あまり知られていません。

そこで、

『いつまでも健康で行こう!養生のお灸!』というテーマで、

お灸教室を開催します。

日時は10月16日(火)と10月18日(日)。

1回完結。

場所は当鍼灸院≪レディース鍼灸ことう≫。

お灸教室を始めて4年経ちましたが、

初めてのテーマです。

興味が沸いてきた方はどうぞご参加ください。

初心者の方でも簡単にお灸ができます。

詳しくは『お灸教室ページ』をご覧ください。

 

 

さて、

おまけの話『秋の虫ハプニング・続編』。

前回のブログを書いた日。

窓を閉め切っているはずの和室から、

秋の虫の鳴き声が元気よく聞こえている。

また、迷い込んだ?

電気をつけずにそーっと部屋に入ると、

どうやら障子にいるみたい…。

 

 

 

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こいつはこの前迷い込んだ虫君。

今回も鳴き声が同じ。

胴体が1cmにも満たないちーっこい虫。

障子の木枠と同じ薄茶色だから、見つけにくい。

 

 

 

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とりあえず、障子のホコリをかるく落とす要領で、

ハタキをかけてみた。

床に虫が落ちた気配がない。

障子の裏にいるのかな…。

ハタキでは届かない…。

 

 

 

2016_09_15_002

洋裁用の1mの物差しを手に、

障子の裏を上から下へ滑らせてみた。

薄暗くてよく見えないが、

何か床に落ちた感じがしたので、

物差しの先端で窓の外に追いやった。

 

 

が………。

窓を閉めて30秒も経たないうちに、

鳴き声が高らかに聞こえた……。

あ~ぁ、ホコリを追いやっただけか……。

こんな真夜中に、いつまで虫君に振り回されるんだろうか……。

 

 

とっ!

目の前の木枠に虫君!

ハタキで軽く振り落とし、

手際よく物差しの先端で外に追いやった気がする。

なにしろ、障子の裏は薄暗く、よく分からない。

 

 

窓を閉めて1分経過……。

2分経過……。

やったー!

鳴き声は聞こえてこない!!!

 

 

最近、大雨が降るせいか、

秋の虫やヤモリがウチで雨宿りをする。

その気持ちは分かるけれど、

声を大にして一言言いたい!

ウチは虫君たちの休憩所じゃありませーん!!!