コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

コトーの鍼灸スタイル~自分のメンテナンス

最近とっても不思議なことがあります。

精神的な落ち込みが長続きしない…。

元来さばさばした性格で、考えてもどーしようもないことは

スパッと向こうに追いやることができたはずですが、

昨今はそうはいかない…。

思い出しちゃあ、うじうじ考え、思い出しちゃあ、うじうじ考える…。

更年期まっただ中なので、女性ホルモンのバランスの崩れが影響?

それだったら、そんな私を受け入れるしかない…。

ところが、気づけば、

思い出しても、なんとかなるさ~と、気持ちが切り替わっている。

なんでぇ~?!?!

日々の生活に追われ、長く深く考えていられない???

1つ思い当たるのが『鍼灸』!

               *

おととしの冬は体を冷やしてしまった!

そこで、昨年は秋口からまめに自分に鍼灸!

脚が冷えてきたなぁ~と思えば、

灸頭鍼(きゅうとうしん)!

脳ミソを使いすぎたなぁ~と思えば、気を鎮めるツボに

台座灸や鍼!

3ヵ月半続いている…。

               *

「東洋医学は自然治癒力を高めて症状を改善し、

健康を維持する医学なんですよ」

「未病といって、病気になる手前の状態も改善するんですよ」

さんざん人様に説明しておきながら、

自分には実践していなかったなぁ…。

自分のコンディションがよければ、

仕事もプライベイトもガツッ!と集中できますよね。

なーんて、もっともらしいことを書いていますが…、

白状しますが…、

「足が冷えてきている! 鍼灸をせねば!」

そう思いつつも、ずるずると日は経ち、

今日久しぶりに自分に鍼灸をしました。

自分のメンテナンスの継続は難しーーーーーい!

コトーの鍼灸スタイル~余力

せっかくの休みなんだから何かしよう…。

いろいろと計画を立て、じっとしていることがない…。

こればっかりはいくつになっても変わらない…。

この年末年始もバタバタしていたような…。

               *

仕事中は、自分の持っている技術と知識を最大限に出し切ろう!と集中する。

プライベイトでものめり込んで集中する。

そんなコトーに不可欠なのが『余力』。

もう20年以上前になりますが、何かにつまずいて倒れそうになり、

とっさに壁に片手をついたら、手首を捻挫。

なかなか治らず、整形外科に行くと、

「あなたは仕事をするだけの体力しかないから、

本来なら捻挫をしない場面で捻挫をするんです。

プラス・アルファの体力をつけなさい。」

医師にそう言われました。

リハビリの仕事をしていたので、納得!

それでは、そのプラス・アルファの体力というか余力を

どうつけるか…。

               *

当鍼灸院に来られる方も全力投球の方ばかり。

気づけば心も体も心底疲れきっている。

そんな時は、「無理をしないで」 「ほどほどにがんばって」と

声を掛けます。

鍼灸治療で心も体も復活してくると、

全力投球したい!という気持ちがむくむく沸いてくる。

そんな時は、「踏ん張ってきて! 後のフロォーは私がするから!」と

声を掛けます。

もちろん、ちょとしたストレスを跳ね除けるくらいの体力がついているから

言えるのですが…。

その後、鍼灸治療に来られた時の目の輝き。

行動を起こしたことへの満足感は、疲れきって折れそうになっていた

心と体に自信をよみがえらせる…。

               *

心と体の声に耳を傾け、調子がよければ普段の自分よりもパワーを使う。

(調子がいまいちな時にもそんなことをするとヘロヘロになってしまうから、

その見極めが難しい!)

『余力』ってその積み重ねでしか生まれないような気がする…。

齢を重ねるとともに落ちていく体力に、『余力』つける。

コトーが直面していることでーす!

コトーの鍼灸スタイル~ひらめきの神様

中学生の頃、苦手な科目の試験で高得点を取ったことがありました。

試験勉強は毎回一夜漬け。

実力でないことは確か。

ひらめきの神様が私の頭の中に降りてきて、感が冴えたんだなぁ…。

そう思えました。

それ以降、たまーにこの神様は顔を出してくれて、

自分なりの高得点を取ることができました。

*          *

社会人になってリハビリの仕事をし始めてからは、

これらの道具を使うときに神様は現れました。

運動機能にハンディのある方の自助具は

市販の物では対応できないこともありました。

こんなのがあったらいいなぁ…と思い浮かぶと、

ひらめきの神様は力を貸してくれ、

材料や設計図もパッパッパッと浮かんできます。

そうしたら作りたくてしょうがない。

合板を使った子供用の椅子とテーブル。

厚めのダンボール素材の板を使った子供用の座椅子。

イレクター(鉄パイプにブラスチックがコーティングされ、

たくさんの種類のジョイントがあり、いろんな形に組み立てられる。)

を使った赤ちゃん用と大人用の歩行器。

いろいろ作ってきました。

そんな訳で20代の乙女?の頃から、

自宅にはのこぎり、金槌、ペンチなどなど日曜大工用品が揃っていました。

*          *

鍼灸師になってからも、ときどきひらめきの神様は登場してくれます。

今日Aさんにはこんな鍼灸治療をしよう!と想い描いていても、

Aさんの体の変化に触れると、ぱっと別の治療方法が浮かぶことがあります。

この神様って『第6感』のことでしょうか。

神様の言うとおりにしてうまくいかなかったことは1度もありません。

絶大な信頼があります。

*          *

日々生活をしていると、

『今日、傘を持っていくか』と言った小さな事から、

人生を変える大きな事まで決断することは多いですよね。

選択肢があって決断するよりも、自分で考えを導き出し決断するほうが

はるかに難しい時もあります。

必死に答えを出しても、なんか腑に落ちない…。

そんな時、時間がゆるせばひらめきの神様が降りてくるのを

漠然と待ちます。

未だにこの神様の登場を自分ではコントロールできず、待つのみ!!!

まったく別のことをしている時に神様がひょっこり現れることが多く、

今までの自分では発想できなかったことも思いつくので、

この神様はとっても面白い!

ちなみに、このブログを書いている最中、神様は現れませんでした。

あしからずぅ~。

 

 

 

コトーの鍼灸スタイル~気づき…

鍼灸師になる前は、理学療法士(リハビリ)の仕事をしていましたが、

その頃から根本的な治療方針は変わりません。

『目の前の患者さんにとって最適な治療を提供すること!』

日々、体の状態は変化します。

患者さんの訴えに耳を傾け、

動作を見て、体に触れ、体からの声にも耳を傾け、

その時の患者さんの状態を把握します。

そして、自分が持っている治療技術を最大限に発揮します。

時間内にどこまで中味の濃い治療ができるか、

自分への挑戦です。

*       *

リハビリの仕事を始めた時は、前回のカルテに書いた

『次回の、1回の治療で達成すべきゴール(患者さんに獲得していただく運動)』を

クリアするだけで精一杯でした。

しかし、それらが達成された時の満足感がありました。

経験を積んでくると、治療中にいろーんなことが見えてくる。

治療プログラムを実際にしていくと、

こんな時はこのようなことも、あのようなことも考慮に入れないと!

こんな時はちょっと工夫するとこのようなことも獲得できるんだ!

こんな時はこのような要素は省いたほうがいいな!

こんな時は…。

そのときの治療ゴールを達成できたとしても、

その先の先の先まで考えていると、

その治療に対しての満足感は得にくい。

*       *

鍼灸師をしている今でも、そのような見方は変わりません。

常に進化を求めている私としては、しっくりくる治療スタイルです。

ただ、いつまでも達成感や満足感は得られない…。

ヒトって、モチベーションを維持したり、次のステップに進むときに、

達成感や満足感って大事ですよね。

患者さんが当院の鍼灸治療を受けられた後、帰りがけに、

「やっぱり私には鍼やお灸が向いているみたい」とか、

「あーっ、今日来てよかったぁー」とか、感想を述べて下さいます。

(もちろん、辛口コメントもありますよ。)

何気ないその一言に、その方との治療の満足感が得られ、

よぉ~し、これからも踏ん張るぞぉーって、気持ちになれます。

患者さんの言葉と、声なき体からの訴え。

私はそれらから、どれくらいのことを気づけているかな…。

これは5年経っても10年経っても、きっと私の課題なんだなぁ~。

*       *

今日が今年最後のブログとなりました。

とりとめのない話におつきあいいただき、誠にありがとうございます。

ちょっと早いですが、よいお年をお迎え下さい!

2012年が皆様にとって素敵な1年になりますように!!

次回は1月5日、元気にこの画面でお目にかかりましょう!!!

コトーの鍼灸スタイル~ここちよいタイミング

11月6日6時32分、室温25℃。

私の住む街は、暖かい日が続いています。

押入れにしまいこんだ、夏~初秋の衣類を

この時期に引っ張り出したのは初めてです!

年々、衣替えのタイミングが難しくなっています。

               *

仕事場(鍼灸院)でも、この季節は治療ベットのシーツや、

体の上にかけるバスタオルを、いつ冬物にするか、タイミングが難しい。

先々週は肌寒く、冬物のバスタオル。

先週は日中暑くて、秋物に逆戻り。

室内の温度計を見て…、

外に出てみて…、

あの方は寒がりさんだから…、

あの方は暑がりさんだから…、

と、しばらく天候に振り回されそう。

               *

考えてみれば、仕事中は『タイミング』の積み重ね。

初めて鍼やお灸を受けられる方は、ド緊張!

すごーくソフトな鍼やお灸を用います。

回を重ねて慣れてきたら、皆さんによく使っている鍼やお灸の方法にします。

体の声を聴いて、そのタイミングをはかります。

全身調整のため、背中や腕・脚に鍼をしていると、

全身の筋肉が緩んで血流がよくなり、

お灸をする頃には、ほとんどの方が眠ります。

話しかけるのを止めるタイミング。

治療が終わり、目覚めていただくタイミング。

小さな、小さな、ここちよいタイミングの積み重ねが、

ここちよい空間を、ここちよい鍼灸を作り出し、

ここちよい心と体でお帰りになっていただける…かな?

今日も五感いや、六感も働かせて、絶妙なタイミングをとらえるぞーっ!