コトーの鍼灸スタイル~挑戦は続く…
福岡県立美術館で開催している、
『ディズニープリンセスとアナと雪の女王展』に行ってきた。
ディズニー映画の中で女性が主人公の、
『白雪姫』『シンデレラ』『眠れる森の美女』などの、
セル画、実写映像、衣装、小道具、模型、資料映像を展示していた。
小さい頃に絵本で見た登場人物たち。
懐かしさが込み上げた…。
一番釘付けになったのは、資料映像。
セリフや歌を吹き込む声優や歌手。
制作を振り返るスタッフ。
中身の濃い作品に作り上げようと、
貪欲に挑む姿勢がビンビン伝わってきた。
コトーの仕事は鍼灸。
大事な用事があるから、〇〇までに何とかしたい…。
体と心を休ませることが一番だけど、今はそれができない…。
鍼は怖いからお灸だけにしてほしい…。
お灸は怖いから鍼だけにしてほしい…。
治療に来る方の訴えは様々。
この症状は鍼だけがいい…。
この症状はお灸だけがいい…。
体も心も相当弱っているからソフトな鍼とお灸にしないと…。
声にならない、体と心の訴えも様々。
それらの条件をクリアしつつ、ベストな鍼灸治療をすべく、
日々挑戦している。
今回の展示会で紹介している映画で、見たことがあるのは『アラジン』。
新潟の映画館で観た。
映画の挿入歌が好きで、CDも購入した。
フラッシュバーック!
新潟の豪雪地帯。
職業訓練校で染色を学んでいた。
型染めの小風呂敷。
型染めは版画のような染め方。
木ではなく、紙を使って型を取る。
筒描きのスカーフ。
ケーキにクリームをのせる時に使う、円錐形の袋を思い浮かべてほしい。
それに似たものに特殊な糊を入れ、
その袋をちょっとずつ絞り、先端から糊を出して布にデッサンする。
糊は布に浸みこみ、その部分は染料をはじき、染まらない。
このスカーフでは白い線がそれ。
素人だから糊の出し方が均一でなく、線がうねうねしている。
染料を布に染め上げた後に、水洗いをして糊を取り除く。
コトーが一番やってみたかった手法『筒描き』。
他には、ろうそくのロウを使ったろうけつ染めや絞り染め…。
目の前にある糸と同じ色に糸を染めるテストもあったなぁ。
三原色の染料を〇対〇対〇の割合で混ぜ合わせたらいいのか。
色見本のデータを基に何度も糸を染めて、答えを出す。
かなり難しかった…。
卒業後、染色の仕事にはつけず、
それ以前にしていた理学療法士の仕事に戻ったけれど、
染色はほそぼそと続けていた。
庭で藍(あい)を育て、
藍の生葉を使って、ストールを絞り染め。
藍染は甕(かめ)で発酵させたものを使うが、
生葉染めは生葉をミキサーにかけたものを使う。
染め色は、発酵した藍よりも薄い。
毛糸を藍の生葉で染めた。
葉が足りず、最後に染めた左側の糸はかなり薄くなっちゃった。
カーディガンを編んだ。
木綿の糸を何色も染めて、織機で織って、
織り布をミシンにかけて作ったロング・コート。
今、染色はしていない。
でも、ホームページやポスター、DMなどをパソコンで作成するとき、
イメージにぴったり合う背景色や文字色を
あーでもない!こーでもない!と探し求める。
もう20年経つが、新潟で『色』ととことん向き合ったからかな…。
色への挑戦も続く…。