コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

ぎっくり腰の鍼灸治療とセルフ・ケア~その2

前回のブログで『ぎっくり腰の鍼灸治療』をご紹介しました。

今日は、『ぎっくり腰のセルフ・ケア』について書いてみまーす!

 

 

①3日間の安静!

動きが制限されるほど腰が痛いということは、

そうとう腰の筋肉が痛んでいます。

座ったり立っていると腰の筋肉が働くので、

痛みが悪化したり長引きます。

横になると腰の筋肉が働きにくいので、治りが早まります。

何度もぎっくり腰を起こしたことのある私としては、

最低でも3日間の休養をおすすめします。

 

②横向きに寝よう!

あおむけに寝ると腰が反って、より痛くなることがあります。

横向きになり、腰と膝を曲げて体を丸めたほうが、

腰の筋肉が緩んで楽になります。

 

③最初は温めない!

腰の筋肉が炎症を起こしているので、

痛めた直後は温めないようにしましょう。

当日の入浴は避けたほうがいいです。

どうしても入りたいときは、シャワーだけですませましょう。

 

④動くときはコルセットをしよう!

腰が痛くても仕事や家事が休めないときは、コルセットをしましょう。

コルセットをすることによって、腰の筋肉の負担が減ります。

コルセットは痛む部位を覆うぐらいの高さがほしいですね。

 

⑤痛みが改善してきたら、ほどよい運動とストレッチをしよう!

無理のない運動は、『散歩』です。

できるだけ何も持たずに、景色でも眺めながらゆったりと歩きましょう。

歩くと全身がほどよく動かされ、

カチコチの腰の筋肉もほぐれやすくなります。

散歩の後、ストレッチをすることもおすすめします。

 

 

ぎっくり腰は突然やってくるように思われがち。

しかーし、

自分で気づかないうちに、腰の筋肉が疲労し硬くなり、

「もう、耐えられませーん!」と腰の筋肉が訴えて、

動けないほどの痛みが生じます。

日頃からストレッチをしたり軽い運動をして、

腰の筋肉の柔軟性を出しておくことが、

ぎっくり腰の予防として大切ですね。

 

 

おまけの話、その1。

お灸講座の講師依頼があり、7月29日(火)に

太宰府市五条にある『太宰府市いきいき情報センター』へ行きました。

定員10名のところ3倍の申し込みがあり、

午前と午後の2回、講座をしました。

 

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ご自分でツボを取ってお灸をする場面では、

「ツボはこの位置であっていますか?」

「1日何回したらいいですか?」

「こんな症状に効くツボはありますか?」など

たくさんの質問がありました。

皆さん熱心で、

「自分の体を自分で治そう!健康を保とう!」という

意識の高さを感じました。

鍼灸院内でのお灸教室を初めて2年経ちました。

今年は外でもお灸講座をする機会があり、うれしい限りです。

お灸伝導師コトーは、今日も行く~~~!!!

 

 

おまけの話、その2。

前回のブログでご紹介した『胡蝶蘭』。

 

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花が咲きました!

1個だけど、かわいい!

横から見たら…、

 

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ずいぶん猫背だなぁ~。

育て主に似る?

おっと、気をつけないと!

 

ぎっくり腰の鍼灸治療とセルフ・ケア~その1

腰痛持ちさーん!

お気をつけください!

ぎっくり腰、急増中です!

 

重たい物を床から持ち上げたときに、腰に痛みが走り、

その後身動きができない…。

ぎっくり腰の一般的なイメージですよね。

 

最近治療に来られるぎっくり腰さんは、ちょっと違います。

「朝起きたら、腰が痛くて動けませんでした」

「起きたときは何ともなかったのに、朝食後に椅子から立ち上がったら

腰がぐぎっと痛くなりました」

「腰なんてぜんぜん痛くなかったのに、

部屋の片付けをしていたら、急に痛くなりました」

ぎっくり腰の原因が見当たりません。

 

筋肉はどうして痛くなるのか…。

長時間、同じ姿勢をとったり、肉体労働をして、

腰を支えている筋肉に負担がかかると、

筋肉は疲労して硬くなる

     ↓

筋肉の隣にある血管が圧迫され、血流が悪くなる

     ↓

(血管の中の血液が、体の細胞1つ1つに酸素を運んでいるので)

筋肉の細胞への酸素が不足する

     ↓

酸素不足が続くと、乳酸などの痛み物質が作られ、痛みが出てくる

     ↓

痛み物質の影響で筋肉がますます硬くなる

     ↓

痛みが慢性化する…

 

 

今年の梅雨は肌寒い日もありましたが、

どこでもガンガンに冷房が効いていました。

筋肉は冷えても硬くなります。

また、ここ数日間で急に暑くなり、

朝から室温29℃! 湿度70%!

湿気も腰痛に影響を与えるときがあります。

自分では気づかないうちに腰の筋肉が硬くなり、

ぎくっ!と痛めることもあるわけです。

 

ぎっくり腰におすすめなのは、鍼治療。

うつぶせになるのはきついので、

横向きで、背中・お尻・脚などに軽く鍼をします。

ぎっくり腰を起こした直後は、あまり動けないものですが、

早めに治療に来られたほうが、治りも早いです。

 

なかなか治らない頑固なぎっくり腰には、

当院では灸頭鍼(きゅうとうしん)をします。

 

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ツボに刺した鍼の先にモグサをつけて、お灸をします。

鍼の刺激とお灸の輻射熱のW効果!

ぎっくり腰がクセにならないように、しっかりと腰の筋肉をゆるめます。

 

私は鍼灸師になる前、理学療法士(リハビリ)の仕事をしていました。

肉体労働なので、何度もぎっくり腰になりました。

その体験も踏まえて、次回はぎっくり腰のセルフ・ケアをご紹介します。

よろしく~~~!

 

おまけの話。

例年よりも4か月遅れて花芽がでた胡蝶蘭。

今年は何個花が咲くかな~。

毎日花芽の成長を見ていましたが…、

がが~ん!

蕾は1個ついただけ。

 

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提灯(ちょうちん)みたい…。

 

コトーの鍼灸スタイル~奥深い治療家になりたい!

最近のマイ・ブームはこれ!

 

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ヘッドホーン。

これを耳にかけて音楽を聴くと、いろいろなことに気づきます。

えっ! この曲にこの楽器も入ってた?

へぇ~、右のヘッドホンからこの楽器、左からあの楽器を聴かせるんだぁ~。

ボーカルの声をこんなふうに加工してたんだ、ふう~ん…。

などなど。

作り手の思いが、ちょびっと伝わってきます。

平面でしかなかった音楽が、

ヘッドホンを用いると立体的になります。

おもしろい!

 

私たちが目にするものは平面ですが、

すべてのものが立体であり、

私たちは3次元の中で生活しています。

私は鍼灸治療をしているときに、

この『3次元』を頭に思い浮かべます。

 

例えば、『八髎 はちりょう』というツボ。

 

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お尻(骨盤)の中央にあります。

『上髎 じょうりょう』『次髎 じりょう』『中髎 ちゅうりょう』『下髎 げりょう』。

この4つのツボが左右にあり、合わせて8個あるので、『八髎』といいます。

婦人科の症状を治すときによく用います。

ツボにちょこんと鍼をすると、

鍼先に受ける抵抗感などが持ち手に伝わります。

その手ごたえで、ツボの奥の奥にある子宮や卵巣の状態を

把握します。

ちょちょちょちょんと鍼でツボを刺激したり、

しばらく鍼を置くことにより、

子宮や卵巣に働きかけます。

 

 

例えば、『手の親指の腱鞘炎』。

 

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いきなりグロテスクな絵ですみませーん。

手のひらの筋肉と腱鞘(緑色)です。

親指を動かす筋肉はたくさんあります。

腱鞘炎では、硬くなった筋肉1つ1つを

鍼やお灸でほぐします。

奥にある筋肉を鍼でほぐすときは、

左手で位置を確認しながら、右手でその方向へ鍼をすすめます。

もう3次元の世界です。

こんなふうに、立体的に体を見ながら、鍼やお灸をすることは、

とっても大事なことだと思います。

 

 

東洋医学では、『体と心は一体』と考えます。

体を元気にするには、心の元気も欠かせません。

先日、当院の利用者の方から、

「コトーさんって、仕事が楽しいでしょ?」と言われました。

私にとってはサイコーの賛辞です。

「いい仕事をしていますね」とか

「丁寧に仕事をしていますね」などと言われるよりも

何倍もうれしい!!!

人様を治療するという、責任の重い仕事ですが、

鍼やお灸は奥深く、本当に楽しい。

何気ない一言で、私はエネルギーをたくさんもらいました。

利用者の方の心にポッと明かりを灯せる声掛けが、自分もしたいです。

心も深い治療家になりたーい!

 

梅雨と片頭痛と鍼灸の話

春先から梅雨にかけて天候が安定しませんね。

この時期は、片頭痛を起こしやすいといわれています。

 

片頭痛の痛み方には特徴があります。

こめかみあたりが「ズキズキ!」「ドクドク!」と脈打つように痛みます。

なぜこのように痛むのか…。

 

脳に、『セロトニン』という物質があります。

これが脳の血管内で増えすぎたり減りすぎると、脳の血管が拡張します。

そして、脳の血管の周りにある『三叉神経 さんさしんけい』が圧迫され、

片頭痛が起きます。

三叉神経は、こめかみあたりから枝分かれ、

顔や頭に広がっています。

 

片頭痛持ちの方は、脳のセンサーが敏感です。

体の内外からの強い刺激が引き金となって、

セロトニン量が大きく増減します。

天候(気圧、気温など)の変化だけでなく、

強い光、強いにおい、大きな音、強いストレス、

生理前後や排卵期(女性ホルモンの影響)などが

引き金になります。

 

 

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片頭痛の鍼灸治療では、こめかみあたりのツボに、

ちょこんと短めの鍼をします。

片頭痛持ちさんは、首や肩がこっている方が多く、

首・肩・背中などのツボに鍼やお灸をして、

首や肩の緊張もほぐします。

鍼とお灸は、痛みで緊張しきった脳と体をリラックスさせます。

 

 

頭痛を起こすと何も手につかないので、

すぐ鎮痛薬を飲む方も多いのでは?

薬を頻繁に飲みすぎると気になるのが、「薬物乱用頭痛」。

どのような頭痛かというと…。

 

頭が痛くなると、頻繁に薬を飲む。

痛みに対して脳が敏感になり、普通なら感じないような痛みまで感じる。

鎮痛薬が切れるたびに頭痛が起こり、鎮痛薬を飲み続けないといられない。

 

「鎮痛薬の効果が薄れたな…。」

「最近、飲む回数が増えたな…。」と感じたら、

頭痛の専門医に相談しましょう。

 

 

さて、おまけの話。

福岡はシトシト雨が降り続き、肌寒いです。

そんな中、がんばっているヤツがいます。

ご紹介します!

 

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胡蝶蘭です。

 

 

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この子は、5年連続で花芽が出そうです。

 

 

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この子たちは、長い冬眠から覚め、若葉が出てきました。

毎日眺めては声援を送っています。

 

まだまだ梅雨は続きます。

体調を崩さずに乗り切りましょーーー!

 

『断捨離』にはまるコトー!

物置と化した部屋を何とかすべく、

手厳しい『断捨離 だんしゃり』の真っ最中!

お気に入りのジャケットを目の前に、

自分の心に問いかけます。

「いつか着るからって言うけれど、いったいいつになったら着るの?」

ー「…………………。」

新品の本を目の前に、問いかけます。

「いつか読むからって言うけれど、未だに1ページも開いてないよね?」

ー「…………………。」

 

『断捨離』の意味を調べてみると、

『断』は、入ってくる不要な物を断つこと。

物欲の乏しい私にとって、『断』は実行しやすいかな。

しかし! ウィークポイントがあります。

 

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小さい頃食べていたお菓子を見つけると、衝動買いをしちゃう!

 

『捨』は、家に長居している不要なものを捨てること。

以前必要だった物も、いつの間にか必要でなくなることもありますね。

このことにいつ気づくか…。

早く気づけば、部屋は物置にはならない?

ごもっともです!

 

『離』は、物への執着を離れること。

これが一番難しいかも。

いつの日か…と、物や事を先延ばしにしている。

 

若い頃は、『たくさんある』ことが安心感につながっていました。

人生の折り返し地点を過ぎ、

『量』よりも『質』を重視するようになりました。

1年は365日。

1日は24時間。

行動と思考の司令塔である脳は1個。

作業をする腕は2本。

すべてに限りがあります。

本当に必要な物だけに囲まれ、それらを大事に使って、

シンプルに暮らす。

本当に必要な事だけに情熱を傾け、

質を高めていく。

手厳しい『断捨離』は、自分の人生を見つめ直す機会にもなっています。