コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

【動画で見る!ツボの取り方】風邪や喘息など呼吸器の症状や肘の痛みに働きかけるツボ『尺沢 しゃくたく』

現存する中国医学書の中で、最も古いのが『黄帝内経 こうていだいけい』の『素問 そもん』と『霊枢 れいすう』。五臓六腑や、気(=エネルギー)、血(けつ)(=えいよう)、経絡(けいらく)、ツボのこと。各々の特徴や、病に対しての反応と対応など、びーっしり書かれている。その中で、経絡中の気と血の運ばれ方を、水の流れ方に例えた箇所がある。

湧水が湧き出て、小さく浅い小川となり、やがて大きく深い河川となり、更に流れ、最後には大海に入る。そして、その過程の要所は5つ。1つ目は、湧水のように『気』が出る所(=ツボ)、井穴(せいけつ)。2つ目は、小川のように小さな水流となって『気』がしたたる所、榮穴(えいけつ)。3つ目は、浅瀬から深みへと入り込むように『気』が注ぐ所、兪穴(ゆけつ)。4つ目は、通り過ぎる所、経穴(けいけつ)。5つ目は、大海原に入るように『気』が合流して深く内に入る所、合穴(ごうけつ)。これら5つのツボを合わせて五兪穴(ごゆけつ)という。気と血を整える鍼灸治療の際、重要なツボとなる。

赤いラインは『手太陰肺経 て・たいん・はいけい』という経絡。体内では肺にもつながっている。この経絡上にあるツボは11個。その中で、五兪穴に該当するツボを見てみよう!親指の爪の横にあるツボ『少商 しょうしょう』が、井穴。気が出る所。親指の付け根にあるツボ『魚際 ぎょさい』が、榮穴。気がしたたる所。手首にあるツボ『太淵 たいえん』が兪穴。気が注ぐ所。手首の少し上にあるツボ『経渠 けいきょ』が、経穴。気が通り過ぎていく所。肘にあるツボ『尺沢 しゃくたく』が、合穴。気が合流して入り込む所。

 

左腕。手のひら側。黄緑色の矢印が『尺沢』。『尺』は肘のこと。『沢』は『水の集まるところ』という意味。『手太陰肺経』の『気』が大きなまとまりとなって、このツボに入る特徴を『沢』で表現した。『尺沢』は風邪や喘息など呼吸器の症状の治療に用いられる。詳しくは前々回のブログ『特集:五臓六腑と経絡とツボと鍼灸の関係性②~手太陰肺経』を見てね。

 

ちなみに、『尺沢』と同じ高さ、肘にあるツボ『曲沢 きょくたく』と『少海 しょうかい』も別の2本の経絡の『合穴』。『気』が合わさって内部に入り込む作用を持つツボたち。重要なツボが3つ並んでいる!

右腕。手のひら側。『尺沢』(青丸)の両隣りには肘を曲げる筋肉がある。スマートフォンやパソコン・重労働などで指や腕全体を酷使すると、肘を曲げる筋肉がガチガチになり、肘周辺にだるさや痛みが出ることもある。そんな時には『尺沢』の両隣りに鍼やお灸をする。

『尺沢』のツボの取り方を自撮りしたよ。初心者の方でも位置を見つけやすい。興味のある方は動画をご覧ください。ツボの取り方や、ツボ押し、お灸のやり方は、オンラインお灸教室でもレクチャーしてるよ~。福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の鍼灸師・理学療法士のコトーでした。五兪穴の説明は難しかったなぁ~。読んでいただきありがとさんです!

 

【動画で見る!ツボの取り方】咳・痰・のどの痛み・手首の痛みに働きかけるツボ『太淵 たいえん』

ツボは1つ1つ特徴がある。『太淵 たいえん』というツボ(=黄緑色の矢印)は、経絡の気(=エネルギー)が深く集まる場所。そのため、『大きい』という意味がある『太』という字と、『川・沼・湖などの水が淀んで深い所』である『淵 ふち』という字を合わせて、このツボの名前とした。名前の由来を知るだけで、『太淵』というツボの重要性が分かる。

 

東洋医学の診察方法に『脈診 みゃくしん』がある。左手首にある動脈の上に、右手の人差し指と中指と薬指を軽く当てる。各々の指が感じる脈の強弱やリズムなどで、3種類の経絡の状態を把握する。次に、3本の指をやや強めに動脈に押し当てる。各々の指が感じる拍動で別の3種類の経絡の状態を把握する。右手首にある動脈でも同様のことを行い、6種類の経絡の状態を診る。左右合わせて、12種類の経絡の状態を把握できる。といっても、分かるまでには熟練を要する。『太淵』は、この脈診をする場所にある。

赤いラインは『手太陰肺経 て・たいん・はいけい』という経絡。体の表面だけでなく、枝分かれして肺にもつながる。この経絡上に『太淵』がある。前回のブログ『特集:五臓六腑と経絡とツボと鍼灸の関係性②~手太陰肺経』で紹介したように、『太淵』は咳・痰・のどの痛みなど呼吸器の症状を鎮める作用がある。

 

手のひら側の筋肉と腱と腱鞘(けんしょう)。青い丸が『太淵』。『太淵』の外側(=親指側)と内側には、親指を動かす筋肉がある。肘に付く筋肉で、手首から指先までは腱(肌色)になっている。スマートフォン・パソコン・重労働などで、指や腕全体を使いすぎ、だるさや痛みが生じたときには、『太淵』の内側や外側の腱に鍼やお灸をすることが多い。

『太淵』のツボの取り方を自撮りしたよ。数あるツボの中では、初心者でも見つけやすい!興味のある方はご覧ください。福岡市南区にある≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。オンラインお灸教室でも、ツボの取り方と、ツボ押し・お灸のやり方をレクチャーしてるよ~!

 

特集:五臓六腑と経絡とツボと鍼灸の関係性②~手太陰肺経

体と心の不調は、気(=エネルギー)と血(けつ)(=栄養)が滞った状態。気と血を全身に巡らすのは経絡(けいらく)。気と血のめぐりが悪いと、経絡上のツボに反応が現れる。そのツボに鍼やお灸をして、気と血の巡りを促し、体と心の不調を整える。今回は『肺』の症状と、それらにかかわる経絡とツボについて書いてみようと思う。難しそうだなぁ…。頑張るぞ!

肺は呼吸をつかさどる。肺が不調になると、咳・痰・息切れ・喘息など呼吸器の症状が現れる。また、肺は鼻やのどと関係し、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・声がれ・のどの痛みなどの症状も現れる。

東洋医学からみた『肺』は他の働きもある。

肺を膨らませて空気を吸うときに、『天空の気』というエネルギーを吸い込む。私たちは、口から取り込む飲食物から『後天の精 こうてんのせい』というエネルギーを作り出す。『天空の気』と『後天の精』は合わさり、生命活動を維持するためのエネルギーとなる。肺が不調になると『天空の気』を十分には吸い込めず、エネルギー不足で疲れやすくなる。

肺は全身に水分を巡らす働きもある。肺が不調になると水分が全身を巡りにくくなり、むくみが生じたり、汗が出にくくなる。また、肺は皮毛(ひもう)(=皮膚とうぶ毛)をつかさどる。肺の不調で皮膚が乾燥すると、皮膚のかゆみ・アトピー性皮膚炎・口の渇きなどの症状が現れることもある。

肺は外邪の侵入を防ぐバリアを体表に巡らせ、免疫機能を高めている。肺が不調になるとバリアが弱まり、風邪をひきやすくなったり、花粉症が出ることもある。

五臓六腑は感情と結びつきがある。強い『悲しみや憂い』は肺にダメージを与え、肺の症状が出ることもある。

赤いラインは『手太陰肺経 て・たいん・はいけい』という経絡。肩の付け根にあるツボ『中府 ちゅうふ』から始まり、腕の前面を下降し、手の親指にあるツボ『少商 しょうしょう』で終わる。この経絡は体の深部で肺にもつながる。経絡の中を流れる気と血は、体表だけでなく肺にも届く。

『手太陰肺経』の上に、ツボは11個ある。経絡は左右対称にあり、ツボは合わせて22個。肺の不調は、この経絡を流れる気と血が滞った状態。そして、経絡上のツボに反応が現れる。具体的には、押すと他のツボよりも痛みが強い、ツボ周辺の皮膚がざらつく、へこむ、などなど。反応があるツボに鍼やお灸をして、経絡を流れる気と血の量や勢いを調整し、肺の不調を改善する。

反応が現れているツボだけで治療を進めていくわけではない。『風邪をひいて咳や痰・のどの痛みがある、肺がダメージを受けている』とすると、肺にもつながっている『手太陰肺経』の上にあるツボを使って、症状を改善させる。ツボは1つ1つ特徴がある。咳・痰・のどの痛みを鎮める作用をもつツボ『太淵 たいえん』を使おうか、『尺沢 しゃくたく』がいいかな…。諸々の症状に合うツボを選ぶ。

この経絡は体表では腕を通っているので、腕コリ、指コリ、肩コリ、首コリの治療にも、この経絡上のツボを使う。コトーがよく使うツボは『中府 ちゅうふ』。

 

大胸筋(だいきょうきん)という筋肉は胸にあり、手作業をするときに働き、コリやすい。その大胸筋の上に『中府』がある。

今回のブログで紹介した『太淵』『尺沢』『中府』のツボ取り動画を自撮りしたよ。『中府』はツボの取り方がややこしく、10回ほど撮り直した。専門的なことを分かりやすく伝えるのは、動画もブログも難しい。3本の動画はブログとYou Tube チャンネル≪レディース鍼灸ことうプラス≫に載せるよ~ん。

特集ブログは始まったばかり。よろしくです!福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

2021年春!福岡市動植物園テクテク、パシャパシャ散歩!その2

福岡市動植物園は広い。案内図やパンフレットを見つつ、動物園から植物園へ移動。テクテクテクテク…。あーっ!

 

咲き誇ったバラ園。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何でもバラに見えちゃう!これはベコニア。ハハハー!テクテクテクテク…。前回訪れた時、この辺にいたはず。あっ!

 

鉢植えのコケにたたずむカエル。本物と間違えたんだなぁ~。哀愁を帯びてるぅ~。

 

前回は本物のカエルにも遭遇した。今回は本物には会えなかった。

 

石段の上に大きなキノコ?

 

めちゃくちゃ大きいなぁ…。あれっ?

 

原寸大の模型かぁ…。久しぶりに外でのんびり。この日は人出も多くなく、リラックスできた。半年ほど休日もウチにこもり、一日中パソコンをパチパチするか本を読んでいたら、脚力が落ちた。コロナの第4波が猛威を振るい、福岡も感染者が増えてきた。人が集まる所には行けないが、近所のアップダウンの激しい道をテークテーク歩いて脚力を取り戻そうと思う。

次回は特集ブログに戻ります。皆様、コロナ感染に気を付けつつ、楽しいゴールデンウィークをお過ごしください!福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

2021年春!福岡市動植物園テクテク、パシャパシャ散歩!その1

半年ぶりに福岡市動植物園にやってきた。テクテクテクテク…。パシャ!

 

シロサイと鳩。パシャパシャ!

 

のどかだねぇ~。テクテクテクテク…。

 

フェンス越しに、一心に隣を見つめるキリン。

 

子供が近づいてきた。

 

奥さんも近づいてきた。お父さん、よかったねぇ~。テクテクテクテク…。

 

水辺にたたずむフラミンゴは、脚が冷えるから片脚立ちをすると聞いたことがある。陸地にいるときは両脚で立つんだ!ほほーっ!

 

手書きの表札がいいねぇ~。上を見上げると…。

 

「あらっ、こんにちは!」

 

おーっ、確かにトカゲだ!テクテクテクテク…。

 

お尻を向けて整列している鹿たち。

 

あー、食事中だったのねぇ。

 

ミホちゃんだけ餌に近寄らない。飼育員さんが心配していた。

 

クジャクの背中をパシャ!

 

あっ、羽を広げた!

 

おおーっ、おみごと!しばらくすると、雌のクジャクが近づいてきた。雄は開いた羽を小刻みに揺すって求愛するが、雌はずっと後ろを向いている。残念だねぇ…。テクテクテクテク…。

 

仲のいい3頭のカワウソ。食事の時間が近づいているのか、外の気配をうかがっている。

 

いやいや、私は飼育員ではありません。そんなに見つめられても餌はないよ。さぁて、次回は植物園の散歩だよ~ん。その後に、特集ブログに戻ります。福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の鍼灸師・理学療法士のコトーでした。