コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

特集:五臓六腑と経絡とツボと鍼灸の関係性②~手太陰肺経

体と心の不調は、気(=エネルギー)と血(けつ)(=栄養)が滞った状態。気と血を全身に巡らすのは経絡(けいらく)。気と血のめぐりが悪いと、経絡上のツボに反応が現れる。そのツボに鍼やお灸をして、気と血の巡りを促し、体と心の不調を整える。今回は『肺』の症状と、それらにかかわる経絡とツボについて書いてみようと思う。難しそうだなぁ…。頑張るぞ!

肺は呼吸をつかさどる。肺が不調になると、咳・痰・息切れ・喘息など呼吸器の症状が現れる。また、肺は鼻やのどと関係し、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・声がれ・のどの痛みなどの症状も現れる。

東洋医学からみた『肺』は他の働きもある。

肺を膨らませて空気を吸うときに、『天空の気』というエネルギーを吸い込む。私たちは、口から取り込む飲食物から『後天の精 こうてんのせい』というエネルギーを作り出す。『天空の気』と『後天の精』は合わさり、生命活動を維持するためのエネルギーとなる。肺が不調になると『天空の気』を十分には吸い込めず、エネルギー不足で疲れやすくなる。

肺は全身に水分を巡らす働きもある。肺が不調になると水分が全身を巡りにくくなり、むくみが生じたり、汗が出にくくなる。また、肺は皮毛(ひもう)(=皮膚とうぶ毛)をつかさどる。肺の不調で皮膚が乾燥すると、皮膚のかゆみ・アトピー性皮膚炎・口の渇きなどの症状が現れることもある。

肺は外邪の侵入を防ぐバリアを体表に巡らせ、免疫機能を高めている。肺が不調になるとバリアが弱まり、風邪をひきやすくなったり、花粉症が出ることもある。

五臓六腑は感情と結びつきがある。強い『悲しみや憂い』は肺にダメージを与え、肺の症状が出ることもある。

赤いラインは『手太陰肺経 て・たいん・はいけい』という経絡。肩の付け根にあるツボ『中府 ちゅうふ』から始まり、腕の前面を下降し、手の親指にあるツボ『少商 しょうしょう』で終わる。この経絡は体の深部で肺にもつながる。経絡の中を流れる気と血は、体表だけでなく肺にも届く。

『手太陰肺経』の上に、ツボは11個ある。経絡は左右対称にあり、ツボは合わせて22個。肺の不調は、この経絡を流れる気と血が滞った状態。そして、経絡上のツボに反応が現れる。具体的には、押すと他のツボよりも痛みが強い、ツボ周辺の皮膚がざらつく、へこむ、などなど。反応があるツボに鍼やお灸をして、経絡を流れる気と血の量や勢いを調整し、肺の不調を改善する。

反応が現れているツボだけで治療を進めていくわけではない。『風邪をひいて咳や痰・のどの痛みがある、肺がダメージを受けている』とすると、肺にもつながっている『手太陰肺経』の上にあるツボを使って、症状を改善させる。ツボは1つ1つ特徴がある。咳・痰・のどの痛みを鎮める作用をもつツボ『太淵 たいえん』を使おうか、『尺沢 しゃくたく』がいいかな…。諸々の症状に合うツボを選ぶ。

この経絡は体表では腕を通っているので、腕コリ、指コリ、肩コリ、首コリの治療にも、この経絡上のツボを使う。コトーがよく使うツボは『中府 ちゅうふ』。

 

大胸筋(だいきょうきん)という筋肉は胸にあり、手作業をするときに働き、コリやすい。その大胸筋の上に『中府』がある。

今回のブログで紹介した『太淵』『尺沢』『中府』のツボ取り動画を自撮りしたよ。『中府』はツボの取り方がややこしく、10回ほど撮り直した。専門的なことを分かりやすく伝えるのは、動画もブログも難しい。3本の動画はブログとYou Tube チャンネル≪レディース鍼灸ことうプラス≫に載せるよ~ん。

特集ブログは始まったばかり。よろしくです!福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

2021年春!福岡市動植物園テクテク、パシャパシャ散歩!その2

福岡市動植物園は広い。案内図やパンフレットを見つつ、動物園から植物園へ移動。テクテクテクテク…。あーっ!

 

咲き誇ったバラ園。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何でもバラに見えちゃう!これはベコニア。ハハハー!テクテクテクテク…。前回訪れた時、この辺にいたはず。あっ!

 

鉢植えのコケにたたずむカエル。本物と間違えたんだなぁ~。哀愁を帯びてるぅ~。

 

前回は本物のカエルにも遭遇した。今回は本物には会えなかった。

 

石段の上に大きなキノコ?

 

めちゃくちゃ大きいなぁ…。あれっ?

 

原寸大の模型かぁ…。久しぶりに外でのんびり。この日は人出も多くなく、リラックスできた。半年ほど休日もウチにこもり、一日中パソコンをパチパチするか本を読んでいたら、脚力が落ちた。コロナの第4波が猛威を振るい、福岡も感染者が増えてきた。人が集まる所には行けないが、近所のアップダウンの激しい道をテークテーク歩いて脚力を取り戻そうと思う。

次回は特集ブログに戻ります。皆様、コロナ感染に気を付けつつ、楽しいゴールデンウィークをお過ごしください!福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

2021年春!福岡市動植物園テクテク、パシャパシャ散歩!その1

半年ぶりに福岡市動植物園にやってきた。テクテクテクテク…。パシャ!

 

シロサイと鳩。パシャパシャ!

 

のどかだねぇ~。テクテクテクテク…。

 

フェンス越しに、一心に隣を見つめるキリン。

 

子供が近づいてきた。

 

奥さんも近づいてきた。お父さん、よかったねぇ~。テクテクテクテク…。

 

水辺にたたずむフラミンゴは、脚が冷えるから片脚立ちをすると聞いたことがある。陸地にいるときは両脚で立つんだ!ほほーっ!

 

手書きの表札がいいねぇ~。上を見上げると…。

 

「あらっ、こんにちは!」

 

おーっ、確かにトカゲだ!テクテクテクテク…。

 

お尻を向けて整列している鹿たち。

 

あー、食事中だったのねぇ。

 

ミホちゃんだけ餌に近寄らない。飼育員さんが心配していた。

 

クジャクの背中をパシャ!

 

あっ、羽を広げた!

 

おおーっ、おみごと!しばらくすると、雌のクジャクが近づいてきた。雄は開いた羽を小刻みに揺すって求愛するが、雌はずっと後ろを向いている。残念だねぇ…。テクテクテクテク…。

 

仲のいい3頭のカワウソ。食事の時間が近づいているのか、外の気配をうかがっている。

 

いやいや、私は飼育員ではありません。そんなに見つめられても餌はないよ。さぁて、次回は植物園の散歩だよ~ん。その後に、特集ブログに戻ります。福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

特集:五臓六腑と経絡とツボと鍼灸の関係性①~総論

セルフお灸の指導中、「ツボの位置を覚えられないから、ツボにペンで印を付けてください」と頼まれることが多い。取り方が難しいツボもあるけれど、何回も取っていると分かるようになる。どうだったかなぁ~と困った時に、すぐ確認できる『ツボの取り方・動画』があったらいいな…と思っていた。

今年に入って、ようやく動画を撮り始めた。台本を書いて、自撮りして、編集をする。手間はかかるけれど、動画を見た方に「すごく分かりやすい」と言われ、がんばっちゃうぞー!せっかくだから、各々のツボに関連することをブログに書いてみよう!と思い立った。

経絡(けいらく)は、気(=エネルギー)と血(けつ)(=栄養)が流れる通路。血管やリンパ管、神経とは違う。東洋医学独特の見方。メインの通路は12本あり、『十二経脈 じゅうに・けいみゃく』と言う。体の表面だけでなく、関節や器官(目・鼻・耳など)、内臓(胃、腎、肝など)にもつながっている。あらゆる部位に、気と血が十分に届けられ、ヒトの体と心の働きが維持されている。

赤いラインは『足陽明胃経 あし・ようめい・いけい』という経絡。黒目の下にあるツボ『承泣 しょうきゅう』から始まり、頬、体幹前面、脚の前面、と下り、足の人差し指にあるツボ『厲兌 れいだ』で終わる。イラストでは表現しにくいが、体内では胃にもつながっている。この経絡を流れる気と血によって、胃の働きも保たれている。

経絡のもう1つの働きは、体や心の状態を『内から外へ』あるいは『外から内へ』伝えること。例えば胃にトラブルがあると、『足陽明胃経』という経絡は、体の表面にそれを伝える。具体的には、この経絡上にあるツボに反応(圧痛・ざらつき・へこみなど)が現れる。この経絡の上にツボは45個。経絡は左右対称にあるので、合計90個。

 

膝(赤い花丸シール)の下にあるツボ『足三里』(赤い矢印)は反応が現れやすい。反応がある『足三里』に鍼やお灸をして、『足陽明胃経』の体表を刺激することにより、体内でつながっている胃の不調を改善する。

赤いラインは『手陽明大腸経 て・ようめい・だいちょうけい』。手の人差し指にあるツボ『商陽 しょうよう』から始まり、肘・肩・首・顔と上がり、反対側の小鼻の外にあるツボ『迎香 げいこう』で終わる。と思いきや…、

『足陽明胃経』の最初のツボ、黒目の下にある『承泣』につながる。この経絡は足の人差し指にあるツボ『厲兌 れいだ』で終わる。と思いきや…。

『足太陰脾経 あし・たいん・ひけい』の最初のツボ『隠白 いんぱく』につながる。このツボは足の親指にある。実は、『十二経脈』の12本の経絡は全てつながっている。経絡は全身に張り巡らされ、この中を流れる気(=エネルギー)は1日で人体を50周する。ほほーっ!流れは一方通行。流れ方は決まっている。

 

棒灸。モグサを和紙でくるみ、先端に火をつけ、皮膚から数㎝離して温める。このお灸は動かせる。経絡の流れる方向に沿って、棒灸を動かし、経絡の中を流れる気と血を誘導する。棒灸の紹介動画を鍼灸治療ページに載せているので、興味のある方は見てねぇ~。

次回から、1つ1つの経絡と、その上にあるメジャーなツボたちのことを書くよぉ~。よろしくです!福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

コトーの愛着品陳列棚⑤~時を刻む…

20年近く使っていた置時計。最近、秒針が動かなくなった。電波時計のおかげか、時針と分針は動き続け、時を教えてくれた。それが…

 

秒針が外れ落ちた。となると、時針と分針もいつの日か外れるよねぇ…。

 

20代、30代の頃は、各部屋ごとに時計はなかった。自営業をし始めてからかなぁ…。どの部屋にいても時間が気になり、このデジタル時計を購入。室温と湿度も表示するので選んでみた。体感温度に頼らず、客観的に室温や湿度が分かると、「まずい、室内で熱中症になる!」「寒くなってきた!」と早めに気づき、適宜に衣服で調整したり、エアコンなどを使えるようになった。

 

この時計は20年以上使っているかも。標準時よりも進みが微妙に速く、5分ほどずれてくると時間を合わせている。遅くなるのは困るけど、速くなるのも困るねぇ~。

 

鍼灸治療室にあるため、お灸の煙で汚れる。文字盤が読みにくくなると外側を拭き上げる。ある時、アルコール綿で拭き上げたら時計の内側がくもり、更に文字盤が読めなくなった。うっ、うっ、うっ…。文字盤がシンプルで気に入ってたから、そのまま本棚に置いていた。いつの間にか、くもりが若干改善し、今では文字盤がなんとか読めるようになったよ~ん。

時計を見て、「わぁー、もう、こんな時間だ!」とあせることが多い。物事の要領が悪いのか、物事を詰め込みすぎるのか…。時々、「あっ、まだ、こんな時間なんだ!」と思うことがあり、とっても得をした気持ちになる。今の心持ちの積み重ねが『生き方』『活き方』になる。時間に追われたり縛られる日常をなんとかしよう!と、ただいまスケジュールを見直し中。部屋ごとに時計を置かなくてもいいなぁ…と思う日が来るだろうか…。

 

秒針が外れた時計の後継者となる時計を見つめながら、そんなことを思った。

久しぶりに絵を描いたよ~ん。福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。