コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

【動画で見る!ツボの取り方】目の疲れに働きかけるツボ『四白 しはく』

眼球の正面断面図。私たちの目は、円盤状の水晶体(赤丸)の厚みを変えることにより、遠近の調節(=ピント)をしている。水晶体の周りには毛様体小帯(もうようたい・しょうたい)(青丸)がドーナツ状に付き、その外側に毛様体筋(もうようたい・きん)(黄色丸)がドーナツ状に付いている。

この毛様体筋という筋肉が収縮すれば、水晶体の厚みが増し、近くがくっきり見える。毛様体筋が緩むと、水晶体が薄くなり、遠くがくっきり見える。スマートフォンやパソコンなど近くの物を長時間見続けると、毛様体筋は収縮し続け休めない…。

 

右眼球を外側から見た図。眼球を動かす筋肉は6つ。イラストにはないが、眼球の内側に『内側直筋』がある。6つの筋肉のおかげで、顔を動かさなくても眼球をあらゆる方向へ動かせる。スマートフォンやパソコン、テレビなどの画面を見続けると、この6つの筋肉は狭い範囲でしか動かせず、疲れてくる。

 

目の周りにはツボがたくさんある。顔にあるので、お灸は出来ない。ツボ・マッサージがおすすめ。血行を促し、疲れきった目の筋肉を復活させる。今回は、緑丸の『四白 しはく』を紹介!黒目の真下で、頭蓋骨の縁の下の窪みにある。

 

『四白』は『足陽明胃経 あし・ようめい・いけい』という経絡(赤いライン)の上にある。『四』は『四方八方』『広々とした』という意味。『白』は『光』『明るい』という意味。目のトラブルが改善し見やすくなるので、『四白』という名前が付いた。

ツボの取り方動画を撮ったよ。見つけやすいツボなので、ぜひチャレンジしてほしい。『四白』をマッサージするときは、人差し指の腹で、5秒ほど押し回す。押す強さは、気持ちいいな~と感じる程度。ひと呼吸おいて再度押し回し、5回ほど繰り返そう!眼球はとてもデリケートなので、まぶたを閉じても眼球の上は押さないように!目の縁の骨(=頭蓋骨)を押すよ~ん。

次回は『足陽明胃経』の上にあるツボ『梁丘 りょうきゅう』を紹介!福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の鍼灸師コトーでした。

 

特集:五臓六腑と経絡とツボと鍼灸の関係性⑤~足陽明胃経・後編

足陽明胃経(あし・ようめい・いけい)という経絡(赤いライン)の上に、ツボが45個ある。その中から3個、紹介するよ~ん。

 

顎にあるツボ『頬車 きょうしゃ』(赤丸)。古代中医学では顎の骨のことを『頬車骨』といい、その上にツボがあるので『頬車』と名付けられた。

これらは食べ物をかみ砕く時に働く筋肉。『頬車』は『咬筋』という筋肉の上にある。顎関節症や歯ぎしり、歯の食いしばりが強いと、顎周辺の筋肉がこわばり、痛みやだるさが生じる。そんな時、『頬車』にちょこん!と鍼を置いて、咬筋のこわばりをほぐし、痛みやだるさを和らげる。顔にあるのでお灸はしない。

 

こめかみにあるツボ『頭維 ずい』(赤丸)。『維』は中国語で『角 かど』のこと。正面から顔を見た時、このツボが頭の角(かど)付近にあるので、『頭維』と名付けられた。

食物をかみ砕く時に働く筋肉は、こめかみ周辺にもある(側頭筋)。顎関節症や歯ぎしり、歯の食いしばりによる痛みやだるさには、このツボにもちょこん!と細くて小さな鍼を置く。こめかみ周辺がズキンズキン!と痛む片頭痛でも、ここに鍼を置いて痛みを和らげる。

 

おへそ(青丸)の外側にあるツボ『天枢 てんすう』(赤丸)。ツボモデル君の左側は筋肉が描かれているが、左側にも『足陽明胃経』はあり、『天枢』は左にもあるよ。『天』は上部のこと。『枢』は要(かなめ)のこと。古代中医学では、腹部はおへそを境に、上を『天』、下を『地』としていた。おへそは天と地の境となる要所。『天枢』はおへそのすぐ近くにあり、胃や腸の気(=エネルギー)を整える重要なツボでもあり、『天枢』と名付けられた。下痢、便秘、腹痛、腹脹(お腹が張る)、腹鳴(お腹が鳴る)など、消化器系の症状だけでなく、生理痛や生理不順など婦人科の症状にも『天』に鍼やお灸をする。

 

モグサを固めて和紙でくるみ、タバコ状にしたお灸。棒灸。皮膚から数㎝離して温める。棒灸は動かせるので、『天枢』だけでなくお腹全体を温めることが出来るよ!

黒目の下にあるツボ『四白 しはく』。膝上にあるツボ『梁丘 りょうきゅう』。すねにあるツボ『足三里』。この3つは一般の方でもツボが取りやすく、セルフお灸もおすすすめ。ツボ取り動画を撮ってみた。次回から、順を追って紹介するよ~。福岡市南区にある、女性専門女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

五臓六腑と経絡とツボと鍼灸の関係性④~足陽明胃経・前編

経絡はメジャーなものでも12本ある。これらは端と端がつながって1つの輪となり、全身に気(=エネルギー)と血(けつ)(=栄養)を送る。

特集ブログで一番最初に紹介した経絡、『手太陰肺経 て・たいん・はいけい』。肺経は、鎖骨の下にあるツボ『中府 ちゅうふ』から始まり、親指にあるツボ『少商 しょうしょう』で終わり……、

前回紹介した『手陽明大腸経 て・ようめい・だいちょうけい』につながる。大腸経は、人差し指にあるツボ『商陽 しょうよう』から始まり、小鼻の横にあるツボ『迎香 げいこう』に終わり……、

足陽明胃経(あし・ようめい・いけい)につながる。

 

胃経は、黒目の下にあるツボ『承泣 しょうきゅう』から始まり、鼻と口の外側を下行し、顎にあるツボ『大迎 だいげい』から上行し、こめかみにあるツボ『頭維 ずい』に至る。

顎にあるツボ『大迎 だいげい』からは下行するコースもある。のどを下行し、鎖骨の上にあるツボ『缺盆 けつぼん』を通り、胸の中央、お腹、太もも、すね、足の甲、と下り、足の人差し指にあるツボ『厲兌 れいだ』で終わる。この経絡は長く、顔にあるツボも含めて45個ある。

鎖骨の上にあるツボ『缺盆 けつぼん』からは体内に入るコースもあり、臓器の『胃』と『脾』を通って、体表のツボ『気衝 きしょう』で合流する。胃と脾は表裏関係にあり、2つの臓器は経絡で結ばれているんだなぁ…。

東洋医学で考える『胃の働き』は3つ。1つ目は、口から入った飲食物を胃に納めること。2つ目は、胃の中で飲食物を消化し、ドロドロの状態にすること。3つ目は、ドロドロになった飲食物を腸に送ること。

これらがつつがなく遂行されるために必要なものは、『胃気 いき』。胃を働かせる気(=エネルギー)。胃気には『下降する』という特徴がある。口から取り込んだ飲食物を下降させ胃に送り込み、ドロドロにしてから下降させ腸へ送る。胃気がしっかり働かないと、それらが十分に遂行できず、お腹が張る、腹痛、便秘、などの症状が現れる。

自分が胃気になってみた。深い意味はない。ふと頭に浮かんだイラストを描いてみたかっただけ…。ぶははははー!

気は、取り込んだ飲食物と吸い込んだ空気から作られ、体内でたくさんの形に変化する。胃に入れば『胃気』。脾に入れば『脾気』。胃気(脾気も含む)が充実していれば病気になりにくく、弱ると病気の原因となる。また、病気となっても胃気の力が残り、食欲があれば病気は回復に向かう。

栄養のバランスの取れた食事を適量いただくことは、胃気や脾気の力を保ちつつ飲食物をしっかり消化・吸収することに直結し、病気や未病(病気の一歩手前)の予防と健康維持につながるんだなぁ…。

次回は、『足陽明胃経』のツボの中で、コトーが鍼灸治療でよく使うツボを紹介するよ~。お楽しみに~!福岡市南区にある女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

2021年残暑!マンホールのフタをキョロキョロ散歩!

福岡市内でよく見かけるマンホールのフタ。この幾何学模様が何を意味するのか気になり、ネットで調べてみた。下水管の点検や、中に溜まった土砂を清掃するための出入り口だった!1990年3月、下水道普及人口100万人突破記念にデザインを公募。全国から735点の応募。鳥、ヨット、街並みなどを連想させるデザインが選ばれ、翌年から切り替えが始まった。へぇ~~~。地下鉄薬院大通駅から福岡市動植物園までの歩道に、動植物園の動物や植物の写真付きのマンホールのフタもあるらしい。動植物園には何度も訪れているが、気づかなかったなぁ。行ってみよう!

 

地下鉄薬院大通駅前の広場。キョロキョロと下を見て回ると、バス停近くにあったー!

 

オラウータンと猿の写真かなぁ~。だいぶ薄れてる。

 

交差点の手前にあったマンホールのフタは、たくさんの人や自転車に踏まれ、写真は跡形もない。

 

おっ、キリンははっきりと分かる。動植物園まで、あと785mかぁ。日傘をさしながら写真は撮れない。曇りとはいえ日差しが強い!

 

おっ、薔薇も分かる!

 

動植物園まで歩いてみた。写真付きマンホールは11個あるそうだが、はっきりと分かったのはキリンと薔薇だけで、あとは写真が薄れていた。歩道が狭く、踏まれるからなぁ…。緊急事態宣言で動植物園は休園。次、行ってみよう!

 

地下鉄唐人町駅から福岡PayPayドーム方向に歩くと…、あったー!

 

福岡ソフトバンクホークスのマスコットキャラクターのフタ。ドームまでの歩道は広く、端にマンホールがあるおかげか、フタの加工の違いか、キャラクターが薄れているマンホールのフタはなかった。コトーが気に入ったのはこれ。

 

うひゃひゃひゃ、マシュマロのお化けみたい。

 

ドームにたどり着くと、携帯電話の歩数計は16842歩。脚がだるいはずだ。もうひと踏ん張り!行くぞー!西鉄大牟田線高宮駅の広場にあるはず!

 

あったー!時計の12時の位置に当たるところを見てほしい。アップにするよ。

 

ありゃりゃりゃ、ピンボケ。ハートマークが付いてる。2018年、福岡市の下水道事業88周年記念で、ハート入りのマンホールのフタが市内に点在してる。自宅にたどり着くと歩数計は22042歩。歩行距離13225m。腕に日焼け止めクリームを塗り忘れ、真っ赤になっちゃったよぉ~~~!福岡市南区にある女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

2021年博多祇園山笠~飾り山笠を汗だく散歩!

特集ブログの中休み。

 

博多祇園山笠の起源は諸説あるようだが、一般的に言われているのは780年前(1241年)。博多に疫病(感染症)が流行り、僧侶・聖一国師が施餓鬼棚に乗って祈禱水をまき、疫病を鎮めた。施餓鬼棚は2本の棒で担がれ、現在の山笠の原型となった。

 

山笠のハイライトは、最終日7月15日の午前4時59分から始まる『追い山』。法被に締め込み姿のかき手が山笠をかき(=担ぎ)、市中の約5㎞のコースを走る。博多の地区は7つの『流 ながれ』に区切られ、流ごとにかき山笠が作られる。時間をずらしてコースをかき走り、所要時間を競う。早朝であるが、毎年たくさんの人が見物に来る。といっても、コトーは一度も見たことがない。昨年に引き続き今年もコロナを配慮して、かき山笠はなかった。上記の写真は土居流の2018年・追い山の練習風景。気合がみなぎる!

 

今年は市内の12か所に飾り山笠が飾られた。高さ約10m。

 

あれっ?骨組みの中央に何かある!

 

升が紐でくくり付けられている。

 

風神様があっかんべーしている!この飾り山笠には升があるかな?

 

あーっ、升があるぅー!中に砂が入っているみたい…。

 

山笠では『お汐井とり おしおいとり』という行事がある。箱崎浜で汐井(=真砂)を小さな升や籠に入れて持ち帰る。飾り山笠に付けられた升は、お汐井とりのかなぁ…。山笠の期間(7月1日~15日)は高温の上に湿度が高く、汗だくになりながら7つの飾り山笠を見て回った。そのうち、升が付いていたのは6つ。毎年のように飾り山笠を見て回っていたが、升のことは気づかなかった。

 

今まで撮りためた写真は、山笠の骨組みまで取っているものは少なく、撮っていても骨組みに垂れ幕がかかり、中が見えなかった。この写真には、うっすらと升が見えるかなぁ~。う~~~ん…。2010年撮影。さぁ~て、久しぶりにおまけの話。

 

折りたたみ傘を閉じようとしたら、押しボタンが外れ落ちた。コンビニの前で下を向きつつ探していると、「コンタクトを落としたんですかー?」とウーバーイーツの方に声を掛けられた。ハハハハハー、そう見えるよね。黒色の押しボタンはアスファルトに同化し、見つけ出すのに5分ほどかかった。デパートのセールで、傘が山積みになったワゴンから選んだ1本。今まで、折りたたみの日傘は何本も置き忘れて失くしたが、この傘はずっと手元にある。君とはご縁があるんだな。傘屋で修理してもらった。「普通、折りたたみ傘の骨は6本だけど、これは7本あるでしょ。だから丈夫なんですよ」と教えてくれた。ほほほー、気づかなかった。あーっ!

 

2010年に撮ってもらった写真。この傘を脇に挟んでるー!福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。