コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

首こり・肩こりに効く意外なツボ

暑いですね。

皆さん、お元気ですか。

これは、今日仕事場から撮った、夏雲。

太陽光線のおかげか、夏の雲はただの白ではなく、

奥行きを感じさせるコントラストがあり、かっこよくて、

他の季節よりも写真を撮る機会が多いような気がします。

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雲と言えば、ツボの名前で『雲門 うんもん』があります。

(安直な話の展開。 すみません。)

でもでも、

この『雲門』穴はすぐれもの。

手の太陰肺経(たいいん・はいけい)という、経絡上にあります。

肺経にあるツボに鍼や灸をすることにより、

咳・喘息・風邪など肺にかかわる疾患を改善します。

それだけではありません。

この画面を見ている、肩こりさん、首こりさん。

ちょっとこのツボを押してみてください。

場所は鎖骨の外端の下のくぼみ。

腕の骨の内側。

左右あります。

イタ気持ちよくありませんか?

このツボは肩こり・首こりにも効きます。

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上図をもう一度見ていただきたいのですが、

『雲門』のちょっと下に『中府 ちゅうふ』というツボがあります。

このツボも肺経上にあり、作用も一緒。

こんなふうにツボ・マッサージをすると、

イタ気持ちいい…。

首こり・肩こりって、後ろとか外側(横)の筋肉のこりが

気になる方がほとんどですが、

実際は前面もこっている方が多い!

だから、首のストレッチングは、上を向いて、

首の前の筋肉も伸ばすことをおすすめします。

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おまけの話。

今日は原稿を書くより、絵を描くのに

すいぶん時間を費やしてしまったっ!

マッチョマンな女子になっちゃった…。

小学生の時、お絵かき教室に通っていたのになぁ~。

やっぱり水穀だね!

『水穀 すいこく』とは東洋医学用語で、飲食物のこと。

『自然界の精気 せいき』って、何でしょう?

酸素のことです。

私たちは、飲食物や酸素を体内に取り込み、

体を構成する物質やエネルギー源となる物、

例えばアミノ酸、糖類、脂肪酸などなどにカタチを変えていますね。

東洋医学的に言い換えると…、

『水穀』や『自然界の精気』から、

「人体を構成し、生理活動を活発にする基本物質」になる

『気』 『血 けつ』 『津液 しんえき』を作っています。

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すごく専門的な話になりますが…。

この『気』と『血』は、体中に張り巡らされた『経絡 けいらく』という

通路を通って、各臓器などに栄養を送ったり、

臓器の機能を調節します。

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その『経絡』の上に乗っているのが、『ツボ』。

鍼や灸でツボを刺激することにより、

「経絡という通路の流れを良くして、

各臓器にしっかり栄養を送ろう!

臓器の機能を改善しよう!」

とするわけです。

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私は、はっきり言って料理が嫌い。

でも、私のために料理を作ってくれる人はいないので、

自分で作るしかない。

食に対してあんまり欲もないので、

質素でワンパターンな料理ばかり。

それでも食べ終わると、

「あ~、満腹!満腹!おいしかった!」

と思わず立ち上がって、おなかをポンと叩きたくなるくらい、

体の底から元気になっている。

お気に入りの曲を聴く…。

お気に入りの場所に行く…。

心の底から元気になるアイテムは、いっぱいあるけれど、

体の底から元気になるのは、『水穀』に勝るものはないかな。

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夏は始まったばかり。

おいしく水穀をとって、夏を乗り切りたいですね。

アスパラガスを花束に…

新潟で有機農業をしている友人から、

たくさんのグリーンアスパラガスが送られてきました。

思わず真っ赤なリボンをつけたくなるくらい、いきいきと真っすぐ伸びている。

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もう10年くらい前になりますが、枝豆収穫を1ヶ月間手伝いました。

炎天下の中、毎日毎日雑草との戦いです。

だって、枝豆よりも雑草のほうが、すぐ背が高くなっちゃうから…。

丹精こめられたアスパラガスは、とうもろこしのような、香ばしさがあります。

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東洋医学では1つ1つの食材を、大きく3種類に分けています。

『体を冷やす性質をもつもの』

『体を温める性質をもつもの』

『冷やしも温めもしない性質をもつもの』

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『東方栄養新書』という本によると…。

アスパラガスは、『温性』。

そして、どんな体質の方にもあう食材だそうです。

グリーンアスパラガスには、カロチン、ビタミンC、アミノ酸のアスパラギン、

フラボノイド系色素のルチンが含まれ、栄養価が高い!

いいことずくめですね。

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皆さんはどんな料理方法がお好きですか。

私は、ベーコンとササッと炒めて、

こしょうとにんにくで味付けをしたものが大好き!

うっ、おなかがすいてきた…。

湿と湿邪がやってきた!?

長雨が続いていた福岡も、今日はピーカン!

6~7年ぶりに、はこざき宮のあじさい苑に行ってきました。

急激に暑くなり、汗がだらだら…。

お茶を飲んでも頭がボーッとしている。

こりゃ、いかん!

塩分が汗とともに蒸発しているんだっ!

コンビニで塩飴を購入したが、おなかは満たされない…。

ハハハッ!(ただ、おなかが減っていただけ。)

空腹に耐えながら撮った、あじさいの数々の顔をお楽しみ下さい。

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それにしても、今日の福岡は蒸したーっ!

1年前のブログでも書いたんですが、

東洋医学では、自然の変化をとっても意識しています。

風・寒・暑・湿・燥・火という6つの気候の変化があります。

そして、気候が『過剰』 『不足』 『その季節に不相応』であると、

人体に影響を与えると考えます。

元気いっぱいのときは、影響を受けませんが、

体の抵抗力が落ちている時などに、発病の原因になります。

『風邪』 『寒邪』 『暑邪』 『湿邪』 『燥邪』 『火邪』といいます。

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湿度の高いこの時期に影響を受けやすいのは、やはり『湿邪』。

体内の水分が適切に排泄しにくくなります。

全身の倦怠感や体が重かったり、脚がむくんだり…。

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これから、ぐぅーんと気温が上がる所もあるようなので、

『暑邪』、熱中症にも気をつけないといけないですね。

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あじさい苑とは離れた所で、ゆり展も、開催されていました。

各々の拝観料は300円。

2ヶ所を観ると50円割引。

どちらも見ごたえがありましたよ。

 

みずみずしいツボたち

雨が降り続きますなぁ~。

お天道様が恋しいよぉ~。

でも、雨が降り始めたときの土の匂いや、雨の音、しずくの形・色…、

雨の日に五感を集中させると、心がなごみます。

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ところで、古くから鍼灸で正規に用いられているツボたちは、約360穴。

その中で、『水』のつく名前を数えてみたら、5つ。

鼻の下にある 『水溝 すいこう』 (人中 じんちゅう ともいいます)。

のどぼとけの斜め下にある 『水突 すいとつ』。

おへそのちょっと上にある 『水分 すいぶん』。

下腹部にある 『水道 すいどう』。

内くるぶしの斜め下にある 『水泉 すいせん』。

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ツボの名前には由来があります。

ツボの起源は石器時代!

それから長い年月をかけ、

古代の先輩たち(鍼や灸をされてきた方々)が

多くの臨床経験を積むことにより、

この病気、この症状には、ココに鍼や灸をすると効くぞ!

と、確立していきました。

ありがとーっ!先輩!

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名前に『水』がつくツボたちは、

体の水分調節(むくみや泌尿器系疾患)や腫れに効きます。

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温度も湿度も高く、不快指数が高いと、

それだけで疲労感も倍増!!

しっかり食べて、しっかり睡眠もとって、

梅雨をのりきりましょう!