コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

早々と年賀状ゲット!

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予約していた年賀状を取りに行ってきました。
皆さんはどんな年賀状を書きますか?
私は自分で撮った写真を裏に印刷して、
表にちょこちょこっとコメントします。

いただく中で、
自分だけ、あるいは家族と一緒の写真付きの年賀状があります。
写真を見ただけで元気そうだな…ってわかります。

私も!と思い立ち、
おととしから始め、
昨年は写真を撮り損ね、
今年は!と、ちょっぴり意気込んでいます。

来年は兎(うさぎ)年ですね。
鍼灸やツボ・マッサージで使うツボの中で
『伏兎 ふくと』があります。

太ももの前面にあり、このツボに鍼やお灸をして
股関節や太ももの筋肉の痛みなどを改善します。

太ももの筋肉に力が入って隆起する形が、
兎のうつ伏せの姿に似ていることから名付けられたそうです。

太もも前面の筋肉の正式名は『大腿四頭筋 だいたいしとうきん』といいます。
ごっつい名前ですよね。
4本の太い筋肉が束になっています。

ということは、そこを流れる血液量も多いので、
太ももの前面を温める、
つまりひざ掛けをするのも脚の冷えにはいいですよ。

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おポンプ様でございましたか… 

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福岡市博多区の大博通りを地下鉄祇園駅から呉服町駅へと歩いている時、発見!
一瞬なんだかわかりませんでしたが、よく見ると二連式手押しポンプ。
このタイプのポンプは、第二次世界大戦(昭和17年~18年)から
昭和27年~28年頃まで全国で愛用されていたそうです。
『おポンプ様』というネーミングがかわいいですよね。
当初からそう呼ばれていたのでしょうか。
水が今以上に貴重だったのでしょうね。

『水』といえば、ツボには水の流れにたとえた名前が数多くあります。

足の裏にあるツボ『湧泉 ゆうせん』
足底の泉からエネルギーが湧き出ています。
当院では、冷えの強い方や不眠の方に対して、このツボに棒灸をします。
棒灸の写真をホームページの《鍼灸とは》というページに載せています。
よかったらご覧下さい。

うなじにあるツボ『風池 ふうち』
うなじの浅いくぼみにあることを『池』にたとえ、
風邪(ふうじゃ)がここから入りやすいので、この名前がつきました。
首がこっている時は、ここをマッサージするだけでも気持がいいです。

膝にあるツボ『血海 けっかい』
無数の河川が下って大海に帰っていく様をたとえて、
東洋医学では『海』はすべての流れが集まり帰する所を意味します。
『血海』は血を調節する重要なツボです。
婦人科の症状によく用います。

漢字を見ただけでも、そのツボの大きさ・深さ・特徴を
なんとなくうかがい知ることができます。

二日酔いと腹診

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1年ぶりに友人と会い、居酒屋へ。
最近知り合った居酒屋の店長は、
上等かつ珍しい焼酎を数種類も試飲させてくれました。
楽しいおしゃべり、おいしい料理とビール,酎ハイ、そしてピリッとくる焼酎。
とても心豊かなひとときでした。

それもつかの間、帰宅後酔いが回り、1時間身動きがとれず、
翌朝は吐き気も頭痛もないが、脳みそも体も停止状態。
誰か背中にある『やる気スイッチ』を押して!、と言いたい気分。

東洋医学では『腹診ふくしん』という診察方法があります。
腹部を5つに区分し、
腹部の皮膚温度,潤い,弾力性,圧痛,硬さなどをチェックすることにより、
五臓(五臓六腑)の病変を探ります。

自分で腹診をしたら、腹部の『胃腸』の部分が若干硬く冷えて弱っている感じ。
腹部と下肢の、胃腸機能を整えるツボに鍼灸をし、
消化の良いものを少量食べたら、
『やる気スイッチ』がONに!

写真はツボ・モデルのおなかまわりです。
上半身と下半身のつなぎ目のすぐ下、
緑のライン上の『神闕しんけつ』というツボは、おへその中央です。

滅多にお酒を飲まないと、どんどん弱くなりますね。
それでも「ちょっと、これ飲んでみて下さい。」と言われたら、
また飲み干してしまうだろうなぁ…。

進化しつづけるツボ!

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ツボ・マッサージがテレビや雑誌などに紹介され、『ツボ』が身近なものになっている気がします。
ツボ(経穴)には、人体の経絡(けいらく)という通路上にある『正穴(せいけつ)』と、経絡外にある『奇穴(きけつ)』があります。
『正穴』は古くから正規に用いられた空所の意味で、約360穴!
『奇穴』は奇異な空隙の意味で、圧迫して痛む所,心地よい所,治療効果を経験的に発見したもので、現在でも『新穴』として発表され続け、2008年に出版された中国の鍼灸本によると、なんと約2180穴!!!

『正穴』においては日本と中国のツボの名前や位置はほとんど同じなので、中国留学中に混乱することはありませんでした。鍼灸師の先生が鍼を打たれた場所のツボ名がわからない時は大体『奇穴』でした。先生は『経験穴』と呼んでいました。私が興味津々に聞くせいなのか、先生は毎回「正穴あっての経験穴だ」と私に諭しました。
『基本』あっての『応用』という意味だったのでしょうか…。

鍼灸に来られる方は症状も体質も様々です。
この方に一番効くツボはどこなのか、気になるツボに触れては考え、また別のツボに触れては考え、体の声に耳を傾けます。

人体と経絡と経穴

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東洋医学の考え方では、人体には経絡(けいらく)という通路があります。重要な経絡は12本で、それらの経絡上にある経穴(けいけつ、ツボのこと)は、あわせて約360穴です。
経絡には以下3つの作用があります。

経絡は気・血が流れる通路として人体の上下・内外を貫き、皮膚・筋肉・骨・内臓など全身の栄養や機能の調節を行っています。

経絡は病邪を上下・内外に伝え、病気の発症部位から身体の各部に波及させます。例えば食べすぎなどで胃腸に負担がかかると、悪心や便秘などの症状が現れますが、胃を司る「足の陽明胃経」という経絡や大腸を司る「手の陽明大腸経」という経絡をたどって、口や鼻の周囲に吹き出物が出ることがあります。

経絡は鍼灸の刺激を病変部位に伝え、治療効果を発揮させることができます。腰痛があるときは、腰部に位置する「腎兪」や「大腸兪」という経穴に圧痛や硬いしこりなどの反応がありますが、ふくらはぎにある「承筋」「承山」「飛陽」などの経穴にも反応があり、それらの経穴もよく使います。上記の5穴はすべて「足の太陽膀胱経」という経絡上の経穴です。

経絡は目に見えず、鍼灸を勉強し始めた頃は、理屈抜きにひたすら経絡と経穴を暗記しました。鍼灸治療を見学したり実際に自分でするようになって、経絡というものを実感できるようになりました。