縦割りにした眼球。
眼に光が入ってくると、
⇒レンズの役目をする、円盤状の水晶体(すいしょうたい)が、光を通し、
⇒目の奥にある網膜(もうまく)というフィルムに、光が集められ、
⇒網膜の視細胞(し・さいぼう)の働きによって、光は電気信号に変えられ、脳へと伝わる。
もう1度、眼球を見てみよう。
水晶体の端に、毛様体筋(もうようたいきん)という筋肉が、リング状についている。
近くを見ると、毛様体筋が収縮することによって、水晶体(=レンズ)の厚みが増し、近くに焦点があう。
遠くを見ると、毛様体筋が緩むことによって、水晶体の厚みが薄くなり、遠くに焦点があう。
ということは、近くを見続ける時、毛様体筋が収縮し続け、水晶体の厚みをキープしている。
これは、心臓。心臓は筋肉の塊。24時間営業で、疲れ知らずの筋肉。
しかし、眼にある毛様体筋は違う。長時間労働では疲労し、焦点があうまでに時間がかかるようになる。
右眼を外側から見たイラスト。
頭蓋骨から眼球にたくさんの筋肉がついている。顔を動かさなくても、広範囲に視線を動かせるのは、これらの筋肉が働いているから。長く使い続ければ、これらの筋肉も疲れちゃうよねぇ…。
長時間のスマホ・タブレット・パソコン操作などで、目を酷使すると、目が疲れるだけでなく、充血する、痛む、ドライアイ、視力低下、視界がぼやける、といった症状が出てくることもある。
もちろん、コンタクトや眼鏡の度数が合わなかったり、白内障・緑内障・斜視・眼瞼下垂(がんけんかすい)など、目の病気が原因のこともある。
老眼が気になり始める40代後半からは、眼科で、視力・眼圧・眼底・視野・眼球運動の検査を、定期的に受けよう。
目を使う作業中、すぐ目が疲れて、視力低下・目の痛み・頭痛・吐き気などの症状が出る…。休息しても、なかなか回復しない…。回復しても、すぐ目が疲れる…。20代や30代でも、そんな症状がある方は、眼科で検査を受けよう。
関連記事