骨盤は、左右の腸骨(ちょうこつ)(緑の枠)と、その間にある仙骨(せんこつ)(赤の枠)と、その下にある尾骨(びこつ)(=尾てい骨)(ピンクの枠)で、構成されている。上半身の重みを骨盤が支えている。
当鍼灸院へ治療に来られた時、「腰が痛くて…」と仙骨部(お尻の中央)をさすっている方は、意外と多い。
お尻のコリや痛みにかかわる、背中の筋肉
背骨の左右にある最長筋(さいちょうきん)。頭蓋骨~背骨~仙骨についている。イラストでは、左の最長筋だけ描いているが、右にもある。
上半身を反らせる時には、左右の最長筋が一緒に働き、上半身を横に傾ける時は、同側の最長筋のみが働く。
背筋は他にもたくさんあり、最長筋のように仙骨までついている筋肉もいくつかある。だから、カチコチな背筋が原因の腰痛(ウエスト付近の痛み)は、仙骨部まで痛くなることがある。
硬くなった背筋全体を鍼と棒灸で緩める
背筋の上に等間隔で鍼を置き、棒灸をする…。
棒灸はモグサを固め和紙で包み、タバコ状にしたもの。片端に火をつけ、皮膚から3cmぐらい離して温める。棒灸は動かせるので、首から仙骨部まで、じっくりと温められるよ~ん。
硬くなった背筋全体を灸頭鍼で緩める
背筋がピアノ線のようにカッチンコッチンなときは、灸頭鍼(きゅうとうしん)がおすすめ。
やはり等間隔で鍼を置き、鍼先にモグサをのせてお灸もする。背中からお尻にかけてぽわん!と温まり、背筋が緩む。
腰から仙骨部にかけての痛みや重だるさは、生理痛や生理不順、子宮内膜症など、内臓のトラブルが原因のこともある。
お尻にもたくさんのツボ!これらのツボに鍼やお灸をして、子宮や卵巣などお尻(骨盤)の中の内臓にも働きかける…。
福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。