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この写真は絹布に『型染め』という技法で
染め付けた作品。

版画で使うような型紙を作り、布の上に置き、
その上から特殊の糊を刷毛でぬります。
糊が乾いてから、染料を布に筆や刷毛でぬります。
高温で蒸して布に染め付けます。
その後、水洗いをすると、糊がはがれ、
そこだけ染料が染まらず、白いままになっています。

『筒描 つつがき』は、糊の置き方が違います。

丸型のケーキにデコレーションをする時、
クリームを円錐形の袋に入れ、
絞り出して字や絵を描きますよね。

筒描の場合、その袋と同じようなものに糊を入れます。
にそれを使って、絵の輪郭を描きます。

江戸時代や明治時代、
婚礼布団や風呂敷・夜着・はんてん・のれんなどに、
松竹梅・鶴・亀などが描かれています。

今、福岡市美術館でその『筒描』展が開催中。
熱く語るには、理由が…。
20代の頃、フリーハンドで大胆に描く筒描の手法に魅せられ、
1年間、染めを習いました。
糊の入った袋を強く絞ると、ブニュッと輪郭が太くなり、
まずいっ!と弱く絞ると、ホニュホニョと輪郭がか細くなり、
ひじょーに難しい!!

残念ながら自分で描いた筒描の作品は
もう手元にはありません。
押入れの中にあったのが、上の写真のものです。

今は、筆をお灸と鍼に替え、鍼灸屋をしています。
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