キャ~、妖怪だぁー!!!!!

ほうぼうから聞こえてくる叫び声。

逃げ惑う人!人!人!

私には妖怪が見えないが、とにかく走り出す。

公衆トイレを見つけ、そこに逃げ込む。

高速道路のパーキング・エリアにあるような、

両脇に20個くらいあるトイレ。

人の気配はしない。

とにかく、1ヶ所に入り込み、扉を閉め、鍵をかける。

足元からのぞきこまれて見つからないように、

何かの台の上にのる。

息をひそめていると…

ドスドス小走りする音が聞こえ、

一つひとつ扉を開けている様子。

隣のトイレまで来たところで、携帯電話の呼び出し音。

妖怪は壁のむこうで話しだした。

とっさに自分の携帯電話を出して、電源を切ろうとしたが切れない。

あ~っ!!!

まだ妖怪は話している。

私は公衆トイレの外へ飛びだした。

そこはゲゲゲの鬼太郎の世界。

               *

というところで目覚めた。

夏だからって、なんて夢なんだ!

携帯電話が夢の主人公になるとは信じられない。

以前、私は『携帯電話はいらない派』。

初めて携帯電話を購入したのは中国留学中。

現地で知り合った中国人たちとは、よくメールでやりとりをした。

中国語の漢字の読み方はローマ字で表記。

アルファベットで打って、漢字変換するだけ。

帰国して初めて日本語でメールをした時、

平仮名・漢字・カタカナの3種類もあって、

みんな、こんな面倒くさいことをしているんだ…と感心!

              *

中国では、携帯電話の通話料は先払い。

残金が減ってくると、

「残り〇元(円)です」とメールが送られてくる。

すると、通信会社に行き、ある程度のお金を払い込む。

通信会社に行きそびれて、残金がなくなると、

通話もメールもできなくなり、何度も困った。

               *

ときどき高速バスで南京に遊びに行った。

南京に入ったとたん、

「ようこそ!南京へ…」とメールが入った。

北京でも上海でもどこへ行っても、そんなメールが入った。

               *

ところで、この夢、夢占いでは何を暗示するのだろうか。

気になる~っ!