皆さんは買い物に行くときは、車?バイク?自転車?
私は徒歩ですが、まとめ買いをするときは、
キャスター付きの買い物カートを利用していました。
そのカートが先日壊れました。
今は買い物袋を両手で持ち、ひーひー言いながら帰っています。
いつのまにか腕の筋肉が落ちましたねぇ~。
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突然ですが、『ロコモティブ症候群』ってご存知ですか。
加齢に伴い、筋肉・骨・関節は変化していきます。
そして、筋力・体力・バランス能力など運動機能も低下します。
その低下速度が速く、転倒や骨折などで日常生活に支障をきたし、
やがて寝たきりなど介護を要する危険性が高い状態を
『ロコモティブ症候群』といいます。
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2年前の資料で申し訳ありませんが、
ここでロコチェーック!
1.片脚立ちで靴下がはけない。
2.家の中でつまずいたり滑ったりする。
3.階段を上るのに手すりが必要である。
4.横断歩道を青信号で渡りきれない。
5.15分くらい続けて歩けない。
6.2kg程度の買い物(1リトッルの牛乳パック2個程度)をして
持ち帰るのが困難である。
7.家の中のやや重い仕事(掃除機の使用、布団の上げ下ろし)が
困難である。
1つでもあてはまれば、ロコモティブ症候群が疑われてしまうーっ!
文明の利器にどっぷり頼っていると、
このロコモティブ症候群と友だちになる日は近い!?!?
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私は鍼灸師になる前、リハビリの仕事をし、
ご年配の方の運動療法も行ってきました。
そのときに、よく感じていたことは…、
『運動機能の低下』よりもやっかいなのは『めんどくさい病』。
体を動かさないと、ますますきつくなるのは頭ではわかっている…。
でも、めんどくさくて、行動に移せない…。
人事ではないですよ。
近くのコンビニに行く時でさえ車を使い続け、運動もしなかったら、
脚・腰が弱りそうですね。
じゃあ、車を使うのを今すぐやめますか?
いつかは!…???
大先輩たちは口々に言います。
『めんどくさい病』は年々ひどくなる…。
体が動きやすい年齢から文明の利器をちょこっとでも減らして
習慣化していかないと、『めんどくさい病』には太刀打ちできない気がします。
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さてさて鍼灸の話。
腰痛や首こり・肩こりなど『痛み』や『こり』を鍼やお灸で解消し、
症状がぶり返さないようにするには一工夫必要です。
『痛み』や『こり』が生活習慣やクセ(体の使い方)によるものであれば、
それを改善しないと!!!
そこに立ちはだかるのが『めんどくさい病』。
長年の生活習慣やクセって、そう簡単に変えられません。
『めんどくさい病』に効くツボも見当たりません。
鍼灸治療をしながら、患者さんと一緒に、
ちょこっとでも無理なく変えられそうなことを探します。
それを続けることにより、体がいい方向に変化していることを実感できたら、
そのこと自体を習慣にしやすくなります。
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ここまで書いていたら、
「キャスター付きの買い物カートを買い換えるのをやめようかな…」
そう思い始めています。