猛暑が続くとお世話になるのがエアコン。

長く使い続けると気になるのが冷房病、夏の冷え。

今日は、冷えの特集第3弾。

冷えや低体温症の原因についてご紹介します。

 

東洋医学からみた主な原因は4つ。

1.体を温めるエネルギーの不足。

私たちが食事で取り込んだ食べ物は体の中で消化され、

エネルギーとなります。

そのエネルギーは、内臓を働かせたり…、新陳代謝を高めたり…、

体温を一定に保ったり…、と体の全機能の歯車となっています。

ところが、ダイエットで食事の量を減らしたり…、

生まれつき胃腸が弱かったり…、胃腸の働きが落ちて、

食べ物からのエネルギーを十分には取り込めないと、

慢性的なエネルギー不足になり、冷えになることもあります。

 

2.血の巡りが悪い。

食事で取り込んだ栄養分は、主に血液と一緒に血管を通って、

全身を巡ります。

心臓から送られる温かい血液が全身にめぐることで、

体自体も温められます。

そのために、血の巡りが悪いと冷えになることも…。

 

3.余分な水分がたまっている。

むくみやすかったり、汗をかきにくかったり、水分を取りすぎると、

体の中に水分がたまります。

体内のたまった水分は、内臓の熱を奪い、体を冷やします。

エネルギーや血の巡りも悪くなるので、さらに冷え冷え…。

 

4.加齢によるエネルギー不足

年を重ねると、内臓の働きが低下したり、体内に熱をつくる筋肉の量も減ります。

若い時よりもエネルギーが不足し、冷えが生じやすくなります。

 

これらだけでなく、日常の何気ない習慣の積み重ねが

冷えをまねいていることもあります。

①.冷たい飲み物や食べ物を取りすぎている。

②.夏の冷房のきいた室内や寒い冬に、

薄い素材の服や、ローライズパンツ(腰ではくタイプ)をはいている。

③.疲れてくると、余分なエネルギーを消耗しないように、

体の代謝が無意識に低下し始め、体自体が冷えることも…。

④.睡眠不足や忙しい日々が続くと、

体温のコントロールもしている自律神経のバランスが乱れやすい。

⑤.ホルモンの分泌をコントロールしているのは、脳にある視床下部(ししょう・かぶ)。

視床下部は、体温調節の『元締め』。

不規則な生活やストレスなどが長く続くと、この視床下部がダメージを受け、

ホルモンバランスが乱れ、体温調節が低下することも…。

 

だだっと書きましたが、冷えや低体温症になるきっかけは身近にたくさんあります。

次回は日常生活の中での冷え取り方法や、鍼灸治療について書いてみようと思います。

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蝉がガンガン鳴いています。

今日も暑さに負けずに、踏ん張っていきましょー!