先日、ラジオで、自然農法を実践している方の

インタビューを聴きました。

畑を耕さず、雑草も取らずに、野菜を育てるそうです。

 

「いろいろと手を加えると、

かえって野菜の成長の邪魔をすることになる」

 

印象深い話でした。

その時に…、

理学療法士(リハビリ)の仕事をしていた頃の、

大大先輩の話を思い出しました。

 

「運動療法のハンドリングのテクニックには、

グレードがある。

最もレベルが低いハンドリングは、

セラピストが患者さんにたくさん触れて、

動き自体を誘導する。患者さんを動かす。

最もレベルが高いハンドリングは、

患者さんには触れずに、

口頭指示だけで動きを導き出す。」

 

セラピストが患者さんを動かせば、

患者さんは自分では動かなくていいので、

楽ちんですが、動き方はなかなか学べません。

運動麻痺などがあり、自分の意志では

体を動かしにくい患者さんにとって、

口頭指示だけで動くのは、

非常に難しくなります。

また、口頭指示をするセラピストは、

適確な指示が要求されます。

どこまで手を加えずに、ハンドリングできるか…。

常に考えながら、仕事をしていました。

 

 

鍼やお灸は、自然治癒力を活性化して、

症状を改善します。

鍼灸で使うツボには、各々効能があります。

たくさんの効能をもつ、万能のツボもいます!

どのツボに、どんな鍼やお灸をしたら、

どんなふうに諸症状に効かせられるか。

刺激の量が少なすぎても多すぎても、

自然治癒力を十分には引き出せない…。

そう思っています。

最適なツボと、最適な手技と、最適な刺激量は???

鍼灸師になってから、常に考えていることです。

若輩者の鍼灸師が偉そうなことを書いちゃいましたね。

ブハハハハーッ!

 

おまけの話、その1。

最適な量と言えば…、

朝食や昼食など仕事前の食事は、腹八分目ぐらいが、

体も脳みそも回転しやすくなると自覚しています。

がっ!

最近、物足りない!

パクパク食べ過ぎちゃう!

体の新陳代謝が上がっているわけではないので、

余分な脂肪が燃焼できず、

体に蓄積されてしまう!

危ない! 危ない!

危ないです!

 

おまけの話、その2。

リハビリ関係の本ばかりだった本棚は、

いつの間にか鍼灸本だらけになりました。

理学療法士の養成学校に入学した29年前に

購入した本は、もう2冊しかありません。

なんか、さみしいな…。