最近、仕事(鍼灸治療)をしているとき、
「五感って大事だなぁ…」って思います。
当たり前のことですが、
コトーは、『眼』という感覚器を使って、
患者さんの姿勢や動作を見ます。
『耳』という感覚器を使って、
患者さんの声や話を聞きます。
『手のひらの皮膚』という感覚器を使って、
患者さんの肌の状態を見ます。
あらゆる感覚器を使って、患者さんの状態を把握し、
情報を整理し、治療方法を決めます。
「どのように感じるか…」は、治療に直結するので、
感覚を研ぎ澄まして、治療に臨むことが必須!
(と、コトーは思います。)
どうやって感覚を研ぎ澄ますのか…。
皆さん、何かに夢中で取り組んでいるときに、
話しかけられても気づかないことが
ありませんか。
無意識に余計な感覚刺激『音』などをシャットアウトし、
取り組む作業に必要な感覚だけを
研ぎ澄ましている?のかなぁ…。
鍼をツボに刺すときは、
鍼を持つ手の感覚だけに集中します。
豆腐に鍼を刺すように、抵抗感がなく
スッと鍼が入っていくときもあれば、
スライム(=食べ物のういろうを少し液状化
したような、でれ~っとしたもの。おもちゃ。)に
鍼を刺すように、少し跳ね返されるときもあり、
鍼先から手に伝わってくる感覚で、
ツボの状態が頭に浮かびます。
先日、静まり返った深夜に目を閉じると、
まず、すぐ近くで扇風機の羽音が聞こえ、
その向こうの庭から虫の声が聞こえ、
さらに向こうで、車が通り過ぎる音が聞こえました。
視覚をシャットアウトすると、こんな奥行きのある
聴覚の世界を味わうことができるんだ…。
しみじみと感じた、ひとときでした。
先週、当鍼灸院で、RKBラジオの取材がありました。
モグサやお灸のことを話しました。
相手(=リスナー)には見えないものを説明するって、
難しいですね。
「これで…」とか、「このように…」とか、
つい視覚に頼りたくなる…。
取材に来られた村上さんの話し方に感心する
ばかりでした。
「こいつに取材をしている写真を撮らせてください」
頼んでみたら、快く引き受けていただきました。
村上さん、かっこい~い!
放送は、6月18日(火) RKBラジオ
「開店!ウメ子食堂」 10:20~です。
視覚に頼らずに、なんとか説明しようとする
コトーの奮闘ぶりをぜひ聞いてください。