最近のマイ・ブームはこれ!
ヘッドホーン。
これを耳にかけて音楽を聴くと、いろいろなことに気づきます。
えっ! この曲にこの楽器も入ってた?
へぇ~、右のヘッドホンからこの楽器、左からあの楽器を聴かせるんだぁ~。
ボーカルの声をこんなふうに加工してたんだ、ふう~ん…。
などなど。
作り手の思いが、ちょびっと伝わってきます。
平面でしかなかった音楽が、
ヘッドホンを用いると立体的になります。
おもしろい!
私たちが目にするものは平面ですが、
すべてのものが立体であり、
私たちは3次元の中で生活しています。
私は鍼灸治療をしているときに、
この『3次元』を頭に思い浮かべます。
例えば、『八髎 はちりょう』というツボ。
お尻(骨盤)の中央にあります。
『上髎 じょうりょう』『次髎 じりょう』『中髎 ちゅうりょう』『下髎 げりょう』。
この4つのツボが左右にあり、合わせて8個あるので、『八髎』といいます。
婦人科の症状を治すときによく用います。
ツボにちょこんと鍼をすると、
鍼先に受ける抵抗感などが持ち手に伝わります。
その手ごたえで、ツボの奥の奥にある子宮や卵巣の状態を
把握します。
ちょちょちょちょんと鍼でツボを刺激したり、
しばらく鍼を置くことにより、
子宮や卵巣に働きかけます。
例えば、『手の親指の腱鞘炎』。
いきなりグロテスクな絵ですみませーん。
手のひらの筋肉と腱鞘(緑色)です。
親指を動かす筋肉はたくさんあります。
腱鞘炎では、硬くなった筋肉1つ1つを
鍼やお灸でほぐします。
奥にある筋肉を鍼でほぐすときは、
左手で位置を確認しながら、右手でその方向へ鍼をすすめます。
もう3次元の世界です。
こんなふうに、立体的に体を見ながら、鍼やお灸をすることは、
とっても大事なことだと思います。
東洋医学では、『体と心は一体』と考えます。
体を元気にするには、心の元気も欠かせません。
先日、当院の利用者の方から、
「コトーさんって、仕事が楽しいでしょ?」と言われました。
私にとってはサイコーの賛辞です。
「いい仕事をしていますね」とか
「丁寧に仕事をしていますね」などと言われるよりも
何倍もうれしい!!!
人様を治療するという、責任の重い仕事ですが、
鍼やお灸は奥深く、本当に楽しい。
何気ない一言で、私はエネルギーをたくさんもらいました。
利用者の方の心にポッと明かりを灯せる声掛けが、自分もしたいです。
心も深い治療家になりたーい!