今年も残すところ、2ヶ月ちょっとですね。
そういえば、、今年はブログで特集を組んでいないような…。
パラパラ、過去のブログ記事を見ると、
2011年3月には腰痛をテーマに5話!
同年6月にはむくみ6話!
2012年8月には冷え症7話!
2013年3月には頭痛4話!
うっ、年々小規模化…。
2014年の特集に選んだのは、『手の腱鞘炎』。
当鍼灸院では、手首や指の痛みや違和感を訴える方が
年々増えています。
仕事で1日中パソコンを使ったり、
スマートフォンを長時間操作したり…。
『いつの間にか手を酷使している』方が増えているように思います。
今回の特集では、『手』について多方面から考えてみます。
よろしくおつきあいください!
1回目の今日は、『手の機能』。
体の中で、一番複雑な動きができるのは、『手』ですね。
物をつかむとき、物の大きさによって、
つかみ方が微妙に変わります。


直径120mmのお椀をつかむとき、
指を思いきり横に開き、指にすごく力が入る!
落としそ~~~う!


直径65mmの計量カップをつかむとき、
指を軽く横に開くが、指に力はいらない。
楽です。


直径25mmのペットボトルのふたをつかむときは、
人差し指から小指はピタッと揃え、指先でつまむ感じ…。
物の重たさによって、『持ち方』も変わります。
中身の入っているペットボトルを持つときは、こんな感じ?

空のペットボトルはこう?

物の形によって、『つまみ方』も変わります。

指頭つまみ。
親指と他の指の腹を用います。
持ちにくい形や大きい物は、落とさないようにガシッと
指の腹でつまみます。


横つまみ。
親指の腹と人差し指の横を用います。
写真では伝えにくいなぁ~。
紙など、薄い物をつまみます。


指尖つまみ。
親指と人差し指(または中指)の先端を用います。
小さい物や細い物をつまむときに多いかな…。
この写真では、黒米をつまんでいます。
指は複合運動もできます。
例えば、

ドライバーで木ねじを板にとりつけるとき。
木ねじのプラスの溝にドライバーの先端をあわせ、
それらがずれないように、ドライバーを木ねじ方向に押しながら、
ドライバーを回しますね。
『押す』動作と、『回す』動作を同時にします。
例えば、


片手だけで、『色鉛筆をつまんでは持つ』ことを繰り返すとき、
親指と人差し指で色鉛筆をつまみ、中指と薬指と小指で持ち続けます。
5本の指が『違う動き』と『違う働き』をする!
スゴイ!(って、思うのは私だけ?)
これは、以前ブログで紹介しました。
このとき、私は何本色鉛筆を持ち続けられたでしょうか?

36本でした。
このように複雑な動きができるのは、
手にはたくさんの骨、関節、筋肉、神経があるからです。
『特集~腱鞘炎の話』の第2弾は、
手の関節や筋肉の特徴をご紹介します。
お楽しみに~!