1年半ぶりの特集ブログ!
前回は、『握る』『つかむ』『つまむ』など『手の操作』に注目しました。
第2弾の今日は、手を動かすのに必要な骨や関節、
筋肉について書いてみます。
これは、手の骨。
手のひらや手の甲は、8個の手根骨と
5本の中手骨で構成されています。
親指は、基節骨と末節骨で構成されています。
他4本の指は、基節骨、中節骨、末節骨で構成されています。
各々の骨は、隣の骨や、隣の隣の骨などと靭帯で結ばれています。
腕の骨は、橈骨(とうこつ)と尺骨。
手首(手関節)は、橈骨と尺骨、そして手根骨でつくられています。
腕の骨(橈骨と尺骨)と手根骨の間には、『すきま』があります。
この『すきま』のおかげで、手首は滑らかに動かすことができます。
腱鞘炎では、狭くなった『すきま』を元に戻すことが
治療ポイントの1つとなります。
突然ですが、皆さん、頭のてっぺんをポリポリかいてみてください。
この動作で、どれだけの関節が動いたと思いますか?
赤い丸は関節です。
こーんなにたくさんの関節が動いたんですよぉー!
指で操作するには手だけでなく、
腕、肩、鎖骨、肩甲骨、背骨の関節が連動します。
長期間、手の腱鞘炎を患っていると、
腕や肩、首、背中までこってきます。
これらのコリをとることも、治療ポイントの1つです。
関節を動かすのは筋肉ですね。
さあ、皆さん、筋肉の動きを実感してみましょう!
左指を軽く開き、右指で左肘の内側(小指側)に軽く触れます。
『左指をゆっくり強く握る』と『力を抜いて開く』ことを
数回繰り返してみてください。
左指を握ったときに、右指で触れている部分が
小さな力こぶのように盛り上がりませんか?
肘の内側の骨から指の骨につく筋肉で、指を曲げる働きがあります。
もう1つ、体験してみましょう!
左指を軽く開き、右指で左肘の外側(親指側)に軽く触れます。
『左指をゆっくり思いきり伸ばす(そらす)』と『力を抜く』ことを
数回繰り返してみてください。
左指をそらしたときに、右指で触れている部分が盛り上がりませんか?
肘の外側の骨から指の骨につく筋肉で、指を伸ばす働きがあります。
『深指屈筋』という筋肉は、指を曲げる働きがあります。
尺骨(腕の骨)の肘近くから、末節骨(指の骨)についています。
手首のちょっと前から指先までは、筋肉ではなく腱になっています。
ふくらはぎの筋肉は踵についていますが、
足首あたりは『アキレス腱』になっていますね。
それと同じです。
腕の骨から手の骨についている筋肉はすべて、
手首を通るときには『腱』になっています。
『腱鞘』は名前のごとく、腱を包むサヤです。
腱を滑らかに動かす働きがあります。
おーっ、やっと『腱鞘』の話にたどり着きました。
いやぁ~~~、今回のブログは書くのが難しかった!
解剖学と運動学の話でしたが、わかってもらえたかなぁ…?
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
第3弾の次回は、腱鞘、そして腱鞘炎についてご紹介します!
がんばりまーす!!!