1年半ぶりの特集ブログ!

前回は、『握る』『つかむ』『つまむ』など『手の操作』に注目しました。

第2弾の今日は、手を動かすのに必要な骨や関節、

筋肉について書いてみます。

 

hand_bones_001

 

これは、手の骨。

手のひらや手の甲は、8個の手根骨と

5本の中手骨で構成されています。

親指は、基節骨と末節骨で構成されています。

他4本の指は、基節骨、中節骨、末節骨で構成されています。

各々の骨は、隣の骨や、隣の隣の骨などと靭帯で結ばれています。

 

腕の骨は、橈骨(とうこつ)と尺骨。

手首(手関節)は、橈骨と尺骨、そして手根骨でつくられています。

腕の骨(橈骨と尺骨)と手根骨の間には、『すきま』があります。

この『すきま』のおかげで、手首は滑らかに動かすことができます。

腱鞘炎では、狭くなった『すきま』を元に戻すことが

治療ポイントの1つとなります。

 

 

突然ですが、皆さん、頭のてっぺんをポリポリかいてみてください。

この動作で、どれだけの関節が動いたと思いますか?

 

arm_joints_001

 

赤い丸は関節です。

こーんなにたくさんの関節が動いたんですよぉー!

指で操作するには手だけでなく、

腕、肩、鎖骨、肩甲骨、背骨の関節が連動します。

長期間、手の腱鞘炎を患っていると、

腕や肩、首、背中までこってきます。

これらのコリをとることも、治療ポイントの1つです。

 

 

関節を動かすのは筋肉ですね。

さあ、皆さん、筋肉の動きを実感してみましょう!

 

fingers_flexion_001

左指を軽く開き、右指で左肘の内側(小指側)に軽く触れます。

 

 

fingers_flexion_002

『左指をゆっくり強く握る』と『力を抜いて開く』ことを

数回繰り返してみてください。

 

左指を握ったときに、右指で触れている部分が

小さな力こぶのように盛り上がりませんか?

肘の内側の骨から指の骨につく筋肉で、指を曲げる働きがあります。

 

 

もう1つ、体験してみましょう!

 

fingers_extension_001

左指を軽く開き、右指で左肘の外側(親指側)に軽く触れます。

 

 

fingers_extension_002

『左指をゆっくり思いきり伸ばす(そらす)』と『力を抜く』ことを

数回繰り返してみてください。

 

左指をそらしたときに、右指で触れている部分が盛り上がりませんか?

肘の外側の骨から指の骨につく筋肉で、指を伸ばす働きがあります。

 

 

flexor_digitorum_profundus_001

『深指屈筋』という筋肉は、指を曲げる働きがあります。

 

尺骨(腕の骨)の肘近くから、末節骨(指の骨)についています。

手首のちょっと前から指先までは、筋肉ではなく腱になっています。

ふくらはぎの筋肉は踵についていますが、

足首あたりは『アキレス腱』になっていますね。

それと同じです。

腕の骨から手の骨についている筋肉はすべて、

手首を通るときには『腱』になっています。

 

『腱鞘』は名前のごとく、腱を包むサヤです。

腱を滑らかに動かす働きがあります。

おーっ、やっと『腱鞘』の話にたどり着きました。

 

いやぁ~~~、今回のブログは書くのが難しかった!

解剖学と運動学の話でしたが、わかってもらえたかなぁ…?

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

第3弾の次回は、腱鞘、そして腱鞘炎についてご紹介します!

がんばりまーす!!!