首こりや肩こりがひどいと、
頭が重い、頭痛がする、物事に集中できない、
吐き気がする…。
そんな深刻な悩みで当鍼灸院に来られる方がいます。
首こりや肩こりは、首や肩の筋肉がカチカチに硬くなり、
血流もとどこおった状態です。
ツボに鍼やお灸をすると血流がよくなり、
カチカチの筋肉がやわらかくなります。
少しずつコリや痛みも改善します。
当院では、コリや痛みの程度や体質、心持ちにあわせて、
鍼やお灸を使い分けています。
「鍼が怖いー!」
そんな方には、刺激の少ない細くて短い鍼からスタート。
「お灸が怖いー!」
そんな方には、棒灸や台座灸からスタート。
棒灸は、モグサを固め和紙で包んだお灸です。
直径1.5㎝のタバコの形。
先端に火をつけ、皮膚から3㎝ぐらい離して温めます。
熱くはありません。
首こり・肩こりさんは、肩甲骨まわりや背筋、腕の筋肉も
こっていることが多く、
動かせる棒灸は、首・肩・背中・腕…と広範囲に温められます。
上図のように鍼を置いたまま、棒灸をすることもあります。
台座灸は、台紙の上にモグサがのっています。
台座の底にシールがあり、ツボの上に貼ります。
首・肩・背中・腕のツボを同時に温められ、
ふわっとリラックスします。
台座灸は自宅でも簡単にあつかえるお灸です。
灸頭鍼(きゅうとうしん)。
ツボに置いた鍼の取っ手にモグサをのせ、
同一のツボに鍼とお灸をします。
熱くはありません。
保温効果は高く、
「温泉に入っているみたい…」
そんなふうに表現する方が多いですよ。
皮内鍼(ひないしん)は、長さ5㎜のちっちゃな鍼です。
皮膚と水平に刺し、鍼を医療用のテープで固定します。
鍼の頭の部分の下からテーブを張り付けるので、
このテープのことを通称『枕』といいます。
次に鍼全体にテープを貼ります。
このテープのことを通称『布団』といいます。
こうすることにより、鍼が動きません。
鍼の片端はリンクになっているので、鍼全体が皮膚に入ることはありません。
違和感もありません。
2週間程そのままにして、ツボを刺激し続け、
コリや痛みがぶり返すのを防ぎます。
円皮鍼(えんぴしん)。
直径1㎝くらいのシールの中央に鍼が固定されています。
シールごと皮膚に貼ります。
これも違和感はありません。
2週間程そのままにしてツボを刺激し続け、
コリや痛みがぶり返すのを防ぎます。
こんなふうに鍼やお灸は、いろいろな方法があり、
それぞれの長所があります。
鍼やお灸は苦手ですか?
これなら自分でも受けられそう…というものがあったでしょうか?
首こりや肩こりで悩んでいる方は、
鍼やお灸にチャレンジしてほしいな…と思います。
次回は、首こりや肩こりのストレッチについてご紹介します。
よろしくです!