学生の頃から母に相談したことがない。
決定してから話したり、事後報告だったり…。
母には心配ばかりかけていた。
親不孝の娘は自分がおばさんになって、
やっと親孝行を意識するようになった。
アクセサリー売り場を通りかかると、
「母の好きそうな物はあるかな…」って
探すようになった。
ハガキ売り場を通りかかると、
「母の好きそうな絵ハガキはあるかな…」って
探すようになった。
「でも、母が本当に欲しい物は何だろう…」
自分の年齢の頃の、母の気持ちは何となくわかっても、
人生の先輩である、今の母の気持ちを察することはできない。
ときどき電話をしたり会いに行って、
話しをしたり、買い物に行ったり、プレゼントをしたり…。
自分が母に思っていることを、今、形にするしかない…。
「今年の母の日には、母の好きな七宝焼きのピン・バッチを贈ろう!」
探し回ったが気に入りそうなものはなく、時間切れ…。
ウチにある物で贈れそうな物を必死に考える!
母は音楽が好きだから、
サザンオールスターズのニュー・アルバム『葡萄』はどうかな…。
自分で買っているかもしれないから、やめておこう。
母は本が好きだから、
最近購入した井上ひさし氏の『笑劇全集 完全版』を贈ろう!
カーネーションの絵入りのカードと一緒に模造紙で包み、
コンビニへダッシュ!
宅急便は母の日5月10日着!
間に合った!
今、ビギンのアルバム『一五一会』を聴きながら、
このブログを書いている。
『一期一会』は一番好きな言葉。
『一生に一度だけの機会』と思うと、
この時をとても大事にするから…。