これは、前面から見た上半身。
腕の骨(水色)は肩甲骨(灰色)とだけ関節をつくっている。
肩甲骨は重い腕を支えているのに、
背骨や肋骨とは関節がない。
体の中枢である体幹と肩甲骨をつないでいるのは、
鎖骨(緑色)だけ!
鎖骨は左右の肋骨の間にある胸骨(ピンク色)と
関節をつくっている。
目立たないけれど、鎖骨もがんばっている!
そんな鎖骨を今日はご紹介しよう!
これは、上から見た鎖骨。
S字状に湾曲している。
素朴な形…。
腕を思いきり上げると、肩甲骨は外側に動き、
鎖骨外端は挙上する。
腕の動きに伴って鎖骨外端は、
最大、上方に10cm、下方に3cm、前方に10cm、後方に3cmも動く!
気づかないよねぇ~。
鎖骨にも筋肉がたくさんついている。
たとえば…、
肩を引き上げる筋肉、僧帽筋(そうぼうきん)(オレンジ色)。
頭蓋骨の後頭部から鎖骨についている。
たとえば…、
下を向くときに働く筋肉、胸鎖乳突筋(きょうさ・にゅうとつきん)。
鎖骨と胸骨から、頭蓋骨の横についている。
さあ、皆さん、鎖骨についている筋肉がこっているか、
チェックしてみよう!
親指を鎖骨の下に、他の4本の指を脇の下に当て、
つまんでみよう!
コリコリした筋肉は、大胸筋(だいきょうきん)。
鎖骨と肋骨から腕の骨についている。
腕を持ち上げたまま内側に動かす筋肉。
この筋肉は手作業をするときによく使うから、
こりやすい。
オレンジ色の丸は、鍼やお灸で使うツボ。
首こりや肩こり、五十肩のときに、
鎖骨周辺のツボへの鍼やお灸もかかせない。
鎖骨についている筋肉がほぐれると、
首や肩、腕が動かしやすくなるよん!
おぉーっ、今日のブログでは手描き絵9枚!
たまには絵ばっかりのブログを描いてみよう!と思い立ち、
『肩甲骨』をテーマに特集を組んでみました。
けなげに働く肩甲骨と鎖骨のことが皆さんに伝わったでしょうか。
毎度、毎度、難しい専門的な話におつきあいいただき、
本当に、ほんとうに、ホントーに、ありがとうございます!