数ヶ月前、素敵なデザインのシャツを見つけ、
さっそく試着!
袖(そで)がなく、鏡に映ったコトーの腕はムキムキ!
上にボレロでも羽織ってムキムキ腕を隠したら、
素敵なデザインも隠れてしまう…。
そうだっ! 自分で袖を付けよう!
軽く考えてシャツをゲット。
あっという間に夏は後半に入り、
早く袖を付けないと夏が終わっちゃう!
手持ちの洋裁本にあった型紙を使い、
仮布で袖を裁断し、シャツに縫い付ける。
試着すると、
うっ、袖口(腕の出るところ)が狭くて腕が上がらない。
こんなときはどうしたらいいんだろう…。
他の洋服の袖がぴったり合うわけない。
『型紙を作る』知識のないコトーは、
原因も対処方法もわからない。
とにかく袖口を広げた型紙に作り替え、
仮布で袖を裁断し、仮縫い…、そして試着…。
うっ、今度は袖が蝶の羽のように広がりすぎた。
まぁ、こんなことを5,6回繰り返し、やっとたどり着いたのがこれ。
セロテープでつぎはぎした袖の型紙。
仕事で姿勢分析や動作分析をするとき、
体の中央線を見るのが大事。
もしかして、首の根元から肩、腕にかけての中央線と、
袖の中央線がずれている?
そう思い立ち、型紙の中央線を修正したら、
それなりの袖に出来上がった。
どお?
カラフルな孔雀のデザインに圧倒されて、
『それなりの袖』は目立たないでしょ?
ハハハハハーッ!
それにしても、既製服に自分で袖を付けるなんて浅はかだった。
コトーの脳には棚があり、ジャンルごとにファイルが入っている。
洋裁のジャンルにはファイルが少しだけだった。
だったら、『袖の型紙の修正方法』なんて、インターネットで検索する?
今回は他のジャンルのファイルをあれやこれやと引っ張り出して、
なんとかしたかった!
遠回りでも自分で考えて答えを出したいときがあるんだなぁ~。
どうなの?
それはなぜ?
じゃあ、どうする?
やってみて、どうだった?
それはなぜ?
………………?
仕事では、常に自問自答している。
よりベストな鍼灸治療をするために…。
行き詰ったときは、鍼灸本を読んで解決策を見つけることもあれば、
患者さんの体とカルテとにらめっこしつつ、
頭の中のファイルをパラパラめくって考え込むこともある。
この過程の積み重ねが経験ファイルとなり、
鍼灸ジャンルにストックされていくんだなぁ~。