10月の頭まで暑いだろうなぁ…。
そう覚悟していましたが、朝晩は涼しく、
日中も暑い~~~~~~~!ってほどではありません。
一気に不快指数が減ると、気を張っていた体がゆるむように、
やたらと眠かったりだるかったり…、
体調が不安定になりやすいですね。
ぎっくり腰をしちゃってぇ!
首こりや肩こりがひどくなって!
腰も重い気がする!
そう言いながら鍼灸院に駆け込んでくる方も増えています。
そんな方々の共通点は、背中のコリ。
背骨は、7個の頚椎(けいつい)、12個の胸椎、5個の腰椎、
仙骨(せんこつ)と尾骨で構成されています。
12個の胸椎の左右には肋骨がついています。
頚椎、胸椎、腰椎の1つ1つの骨は、靭帯(じんたい)で結ばれています。
そして、背骨を支えたり動かしているのが筋肉です。
背中を伸ばすときに働く筋肉は1つではありません。
最長筋(さいちょうきん)、腸肋筋(ちょうろくきん)、
多裂筋(たれつきん)、回旋筋(かいせんきん)、
頭半棘筋(とうはんきょくきん)、棘筋(きょくきん)、
腰方形筋(ようほうけいきん)、棘間筋(きょくかんきん)、
横突間筋(おうとつかんきん)、広背筋(こうはいきん)。
うわ~ぉ、10個!
筋肉のイラストを描こうとしましたが、あまりの多さに
描く前にギブアップしました…。
筋肉たちは頭蓋骨(後頭部)、頚椎、胸椎、腰椎、
肋骨、仙骨、腸骨、と様々な骨についています。
これらの筋肉の中でも、体の表面に近い筋肉がこってくると、
筋肉の盛り上がりを視診や触診で感じます。
コリが悪化すると筋肉はまるでピアノ線のように
硬いスジとなって感じます。
スジがあると背中のコリや痛みはなかなか取れないので、
丁寧に後頭部、首、背中、腰、お尻に触れて、
スジが隠れていないかチェックします。
スジを見つけると、そこにちょこちょこっと鍼を置いて、
スジをほぐします。
一緒にお灸をすると血流を促し、スジもほぐれやすくなります。
背中を伸ばす筋肉は背骨だけでなく、
重たーい頭や腕も支えています。
首や肩・腰のコリが強いと、背中のコリは気づきにくいですが、
背中もしっかりほぐしてほしいなぁ…って思います。