足先がキンキンに冷え冷え…。
お尻がいつもひんやり…。
指先がひやっと氷のよう…。
暖冬とはいえ、冷え症さんにはつらい季節です。
東洋医学からみた、冷えの原因は大まかに4つ。
1つ目は体を温めるエネルギー不足。
ダイエットで食事量を減らしたり、
胃腸の働きが弱まって、
食べ物からのエネルギーを体内に取り込めないと、
慢性的なエネルギー不足となり、
体を温めきれずに冷えをまねきます。
2つ目は血のめぐりの悪さ。
食事で得られた栄養分は、血液によって全身をめぐります。
また、心臓から送られる温かい血液が全身を循環することで、
体そのものも温まります。
そのため、血液の循環が悪いと冷えの原因にもなります。
3つ目は余分な水分の停滞。
『むくみやすい』『汗が出にくい』体質に加えて、
毎日水分を取り過ぎると、
余分な水分が体内にたまります。
とどまった水分は周りの臓器の熱を奪い、体を冷やします。
4つ目は加齢によるエネルギー不足。
年齢を重ねると胃腸など内臓の働きが低下します。
また、体内に熱を生み出す筋肉の量も減ります。
そのため、若いときよりもエネルギー不足による冷えが
生じやすくなります。
では、そんな冷えを鍼とお灸でどのようにとるか…。
全身に張りめぐらされた経絡(赤いライン)には、
血のめぐりや水分代謝にかかわるものがあります。
その経絡の上にあるツボに鍼やお灸をして、
血のめぐりや水分代謝、そして冷えを改善します。
赤いラインは『足陽明胃経 あし・ようめい・いけい』という経絡。
この経絡は胃にもつながっています。
胃腸の働きが弱まって
体を温めるエネルギーが不足しているときは、
この経絡上のツボに鍼やお灸をして、
胃腸の働きを整えます。
強い冷えには灸頭鍼(きゅうとうしん)がおすすめ。
ツボに鍼を置いて、
鍼の取っ手にモグサをのせてお灸もします。
鍼の刺激とお灸の輻射熱がツボの中の中まで伝わり、
血のめぐりがよくなり、
ぽかぽかに体の芯まで温まります。
鍼にモグサをつけるからといって、熱くはありません。
足先や指先が氷のように冷たい方には棒灸もおすすめ。
モグサを固めて和紙で包んでタバコ状にしたお灸です。
先端に火をつけて、皮膚から3㎝くらい離して温めます。
棒灸は動かせるので、10本の指を1本ずつじっくり温め、
紫色の皮膚も紅色になります。
これは台座灸。
台座の上にモグサがのっています。
台座の底にはシールがつき、ツボにのせやすい!
来年1月17日(日)と19日(火)のお灸教室では、
『冷え』をテーマに台座灸と棒灸を使います。
興味のある方はぜひ体験しにきてください。
詳しくは、お灸教室ページをご覧ください。
おまけの話…。
さっきから部屋の中を虫が飛んでいる。
あの頼りない飛び方は、季節外れの蚊に違いない!
暖冬でひょっこり顔を出しちゃったんだなぁ~。
温かい場所を求めて部屋の中をフラ~ン、フラ~ン。
どーでもいいことだけど気になって、つい書いてしまった!