2016_04_03_001

 

 

更年期は、卵巣機能が減退し始め消失するまでの期間で、

閉経の前後5年間。

日本女性の平均閉経年齢は50.5歳だから、

更年期は45~55歳頃。

 

 

卵巣機能が低下すると、そこから分泌されるエストロゲンという

女性ホルモンの量も減ってくる。

エストロゲンは、生理や妊娠にかかせないホルモン。

ボスである脳の下垂体(かすいたい)は、その変化を察知して、

「こらっ! 卵巣! しっかりホルモンを出せ!」と命令を託して、

卵胞刺激ホルモンを大量に卵巣に送る。

 

 

このホルモンを受け取った卵巣は、

「きついっす…」と心の中でつぶやきながら、

エストロゲンを一生懸命分泌するが、

やがてその命令に答えられなくなる。

すると、脳の下垂体が、

「えらいこっちゃぁ~、えらいこっちゃぁ~、

卵巣のヤツ、無視しているぞっ!」と混乱し始める。

 

 

下垂体は自律神経のボスでもある。

混乱は連鎖し、自律神経も調子を崩し始める。

自律神経はいろいろな臓器の機能を調整している。

そのため、自律神経の不調はいろいろな臓器に影響をあたえる。

 

 

そーんなわけで、

閉経前後に卵巣機能が落ちると、

卵巣から分泌されるエストロゲンの量も減る。

そのために脳の下垂体が混乱して、

自律神経が調子を崩すと、

血の巡りが悪くなり、

体温や発汗の調整機能が乱れ、

ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・大量の汗)や、

手足の冷え、動悸などの症状が出ることもあるんだなぁ~。

 

 

他にあらわれる症状としては、

腰痛、肩こり、関節痛。

頭痛。

老眼。

疲れやすい、だるい。

めまい、耳鳴り。

肌の乾燥、かゆみ。

食欲不振、便秘、下痢。

イライラ、怒りっぽい、ゆううつ、落ち込み。

不眠。

などなど。

 

 

更年期の不調は、仕事、子育て、夫婦関係、介護など

社会や環境の中でのストレスの程度や、

本人の気質、体質も影響し、個人差が大!

不調を感じない人もいれば、寝込んでしまう人もいる。

 

 

コトーの場合、

不調を感じないわけではないが、寝込むほどでもない。

体力や筋力が落ち、筋肉疲労の回復も遅くなった…。

ははぁ~ん、エストロゲンが減っているのかな…。

1年前から運動をし始めた。

 

 

ド近眼なので普段は眼鏡をかけているが、

手元の細かい文字を読むときは眼鏡をはずしたほうが

よく見えるようになった。

眼鏡屋に相談に行くと、

「手元で作業をしたり、本を読むとき用の眼鏡を作ったほうがいいかもしれませんね。」と、

ずばり言われた。

老眼鏡かぁ…。

今、作りたての眼鏡でこのブログを書いている。

楽な気がする…。

 

 

「肝心なのは、更年期であることを受け入れることよ。」

大先輩は口々に言っていた。

自分の老いを認めるってことか…。

眼鏡をかけ替える度に思い知らされるなぁ…。

 

 

次回は、『更年期の不調と鍼灸治療~後編』。

更年期にあらわれる症状に対しての鍼灸治療をご紹介します。

よろしくです!