首こり、肩こり、腰痛、関節痛、頭痛、めまい、耳鳴り、
物忘れ、集中力の低下、不安感、疲労感、不眠、
のぼせ、ほてり、便秘、下痢、のどのつかえ、動悸、
息切れ、皮膚の乾燥・かゆみ、食欲不振……。
更年期にあらわれる症状は多岐に渡る。
女性の骨盤内の臓器(直腸・子宮・卵巣・膀胱)。
更年期になると、卵巣の機能が衰え始め、
そこで作られ放出されるホルモン『エストロゲン』の量も
減ってくる。
エストロゲンは生理や妊娠にかかわるホルモン。
脳を縦割りし、横から見た図。
左が額、右が後頭部。
卵巣の働きを監視しているのは、脳の下垂体(かすいたい)。
下垂体はその変化を察知し、
卵胞(らんほう)刺激ホルモンを大量に卵巣に送る。
「卵巣!エストロゲンをきちんと分泌しなさい!」
このホルモンには、そんな命令が組み込まれている。
ホルモンは血液ととともに血管を流れ、
各々のホルモンの受容器を備えた臓器だけが
各々のホルモンをキャッチできる。
他の臓器はまったく反応しない。
卵胞刺激ホルモンをキャッチした卵巣はどうするか。
「きついなぁ…。
でも下垂体さまの命令なんで、頑張ってエストロゲンを分泌します!」
使命感の強い卵巣は、エストロゲンをせっせと作り放出する。
しかし、限界があり、やがてそれに答えられなくなる。
すると、脳の下垂体はどうなるか。
「どうしたんだ~~~!
卵胞刺激ホルモンを卵巣に送っても、
卵巣からエストロゲンが出てないぞー!」
下垂体は混乱し始める。
下垂体は自律神経の監視役もする。
自律神経は下垂体の混乱に影響を受け、
機能が乱れてくる。
自律神経はいろいろな臓器の機能を調節する。
自律神経の不調は様々な臓器にも影響する。
それが更年期の症状としてあらわれる。
しかし、更年期症状の原因はエストロゲンの減少だけでなく、
仕事や家族のことなど環境の中でのストレスや、
個々の気質もかかわる。
更年期症状の1つである『ホットフラッシュ』。
突然、顔からだらだらと汗が流れ、
頭がほてる。
その中でも、下半身まで熱くなることはなく、
むしろ足は冷えている『冷えのぼせ』が
圧倒的に多い。
『冷えのぼせ』の鍼灸治療のポイントは2つ。
1つめは、下半身のツボを使った鍼とお灸で、
下半身の血の巡りと冷えを改善させること。
頭が熱いと全身を冷やしたくなるが、
足先が冷えているときはNGだぞー!
2つめは、頭の中だけでグルグルめぐるエネルギーを
全身にめぐるようにすること。
頭や腕、おなか、脚などのツボに鍼やお灸をして、
頭の中の余分なエネルギーを下げる。
頑強な首こりや肩こりが原因にもなるので、
首こり・肩こりの治療も必須。
ひどく落ち込んだり、怒りっぽくなったり、
急に悲しくなったり…と感情のコントロールが難しいときには、
心に働きかけるツボにちょこんと鍼やお灸をする。
コトーは更年期前から手は温かいが足先はひんやり。
こりゃあ~、更年期になったら『冷えのぼせ』になるかも…と思い、
下半身の冷え対策をしてきた。
一番簡単な方法は、歩くこと。
筋肉は動かすと熱を発生する。
歩いて下半身の筋肉を使えば、
熱が生み出され、血流もよくなる。
2つめは、どんなに疲れていてもお風呂に入ったら、
湯船につかって全身を温める。
3つめは、冷たい飲み物や食べ物を控えて、
体を冷やさない。
更年期真っただ中の今、
更に気をつけているのは3つ。
1つめは、食事内容と適度な運動。
腸は第2の脳といわれている。
腸内環境を整える食材やメニューを考えるようになった。
また、腸の動きを促すよう、適度な体操も日課になった。
2つめは、充分な睡眠。
脳と体の休憩時間を増やす。
7時間睡眠を目標にし、〇時に寝るために
〇時までにこれを済ませて…と逆算して考え、
行動するようになった。
3つめは、髪型。
おーっ、時代を感じる写真!
コトーは幼少の頃から髪の量が多く、
夏には頭皮にアセモができたらしい。
だから、夏は短い髪型にしていた。
今も真夏や、頭をフル回転しているときは、
頭に熱がこもりボーッとする。
鍼灸治療中は患者さんが薄着なので、
部屋はぬくぬく暖かくし、冬でも頭がのぼせる。
うなじの刈り上げと、耳を髪で覆わないことは必須!!!
放熱されて頭に熱がこもらない。
ホットフラッシュの鍼灸治療に来られる方に、
刈り上げをすすめるが、実行された方は1人もいない。
なかなか、この髪型にする勇気はない……らしい。
そっかなぁ~……。
いいよぉ~~~!!!
3月12日(火)と17日(日)に、当鍼灸院で、
『更年期の諸症状をお灸とツボ押しで乗り越えよう!』というテーマで、
お灸教室を開催する。
興味がある方はぜひ参加してよ~ん。
詳しくは『お灸教室ページ』をどうぞ…。
28年前のコトー。
この頃は髪が長かったなぁ…。
エレクトーンの最後の発表会。
スローだけど左足は鍵盤で16ビートを刻む、
難しい曲を弾いた。
4ビート、8ビート、16ビート。
数字が大きくなるほど、小刻みにリズムを取る。
今度、ドラムの発表会がある。
うっひゃ~、28年ぶりに人様の前で演奏する!
今回も16ビートを刻む。
それも慣れない右足で…。
ドラムを習い始めて1年ちょっと。
エレクトーンを弾き始めて40年以上。
う~~~~、右足でなく左足で16ビートを叩きたい!