米粒などちっちゃな物を取るときは、
親指と人差し指(あるいは中指)の先端でつまむ。
直径12㎝のお椀を取るときは、
5本の指を横に開き、がしっと指の腹でつかむ。
ペットボトルは親指と他の4本の指で挟んで握る。
中味が空になったら、こんなふうに持つかな?
紙など薄い物を取るときは、親指の腹と人差し指の横でつまむ。
『横つまみ』という。
物の大きさや重たさによって、手はつかみ方を変える。
しかし、親指だけ変えずに『横つまみ』をつらぬく方がいる。
親指の関節を曲げずに物をつかんだり、操作する。
長期間に渡って、その方法をつらぬくと、
親指の筋肉や腱、腱鞘(けんしょう)(=腱を包むサヤ)の負担が大きく、
力仕事など過度に指を使うと、親指のCM関節付近が痛くなり、
悪化すると腱鞘炎になっちゃう。
気をつけよう!
5本の指はとっても器用。
実際に体験してみよう!
まずは、ウチにあるだけのボールペン、シャーペン、鉛筆などを集めよう。
1本の鉛筆を親指と人差し指でつまみ上げた後に、
中指と薬指と小指で握り、
2本目を親指と人差し指でつまみ上げ、
中指と薬指と小指で2本を握り、
3本目を……………………………。
1本ずつまみ上げ、あなたは何本の鉛筆を片手だけに持てるかな?
コトーは色鉛筆を36本持てたよ~ん。
手の機能は『操作』だけではない。
指の感覚はスゴイ!
例えば、ポケットに入ってる小銭が、
1円なのか、5円なのか、10円なのか、100円なのか、
指で触れるだけでなーんとなく、分かるのでは…。
これから春キャベツの季節。
重たいほうが葉が詰まってる。
片手で持ち上げて重力感をみる。
う~ん、これは手のひらだけでなく、腕全体で感じとれる機能かな…。
『作業』に『手』はかかせなく、休むことがない。
だから、ついつい酷使して、痛めて、腱鞘炎になっちゃうこともあるんだなぁ…。
次回は手の腱鞘炎の鍼灸治療とセルフケア方法を取り上げるよ~ん。
お楽しみに~~~!!!
さぁ~て、久しぶりのおまけの話。
青春まっさかりの平成元年。
スキー場で昼食中、テレビのニュースで新年号『平成』を知った。
あれから30年ちょっと経ち、
台所で調理中、ラジオのニュースで新年号『令和』を知った。
熟年期を『令和』で過ごすんだなぁ…。
突っ走るだけの体力はもうなく、丁寧に丁寧に生きてこうと思う。