筋肉の端っこは腱になり、
腱は腱鞘というサヤの中を通り、
骨に付着する。
指や手首を使いすぎて、腱や腱鞘が厚くなり、
筋肉が動くたびに腱と腱鞘が摩擦し続けると、
腱鞘炎になる。
炎症を抑えるには安静第一!
筋肉が動かなければ、腱と腱鞘が摩擦を起こすこともなく、
炎症がおさまってくる。
でも、日常生活で手を使わないわけにはいかない。
そこで登場するのがサポーターと装具とテーピング。
一番固定力が強いのは、がしっ!と巻くテーピング。
痛みが強いときや、
夜間、筋肉の緊張が強いときにおすすめ。
がしっ!としたテーピングは自分では巻けないので、
そんなときは金属や硬質プラスチック製の支柱つきの装具がおすすめ。
手の甲と手のひら中央に、縦長の支柱が入っている。
手首の腱鞘炎に用いる。
手首は動かせないが、指はこんなふうに動かせる。
支柱が入っていると手作業がしにくいときには、
支柱なしのサポーターもあるよ。
親指にひっかけて、くるくるっと手首に巻く。
リストバンドよりも固定力は強い。
手のひらはこんな感じ。
あっ! ピンボケ!
伸縮性のあるテーピング用テープを手首に2巻きするだけでも、
若干固定される。
これだったら自分でも巻ける。
幅38mmのテープを使用。
親指の腱鞘炎用の支柱つき装具。
斜め線の部分に縦長の支柱が入っている。
親指はほとんど動かせない。
就寝中も緊張が強く、翌朝親指がこわばっているときには、
夜間装具は必須!
支柱つきの装具で固定し、緊張をゆるめる。
手のひらはこうなっている。
この装具は固定力は強いが親指は少し動かせる。
斜め線の部分に軟性のプラスチックが入っている。
手のひら側にもプラスチックが入っている。
この装具は支柱が入っていない。
先ほどの装具よりも固定力は弱く、
手作業はしやすくなる。
手のひら側はこんな感じ。
親指は動かしやすい。
このサポーターは支柱が入っているが、
金属ではなく、
更に親指は動かしやすい。
その分、固定力はおちる。
このサポーターは手のひらにのせている、
リボンの輪の部分に親指を入れ、
両脇のマジックテープを手の甲と手のひら側に留めて固定する。
支柱はないが、リボンがあるので、親指は若干固定される。
伸縮性のあるテーピング用テープをこんなふうに巻くだけでも
若干固定される。
これだったら自分でも巻ける。
幅25mmのテープを使用。
サポーターや装具、テーピングは、症状や用途に合わせて
使い分けるのがポイント。
ネットやスポーツ用品店、ドラックストアで購入できる。
ただし、靴と一緒で、
しばらく装着してみないと、自分に合うか分からない。
女性鍼灸師による女性専門鍼灸院≪レディース鍼灸ことう≫では、
5月14日(火)と19日(日)に、『手の腱鞘炎』をテーマにお灸教室をする。
コトーの前職は理学療法士。
患者さんのサポーターや装具を選んだり、テーピングをしてきた。
お灸教室ではサポーターなどを試着してもらうよ~ん!
興味のある方はぜひご参加を!!!
次回の特集ブログでは、手の腱鞘炎の鍼灸治療を紹介するよ~ん!