特集ブログの第1話のおさらいと補足です。

筋肉の働き・その1・関節を動かす!

「遅刻しそう!走ろう!」と思った瞬間、走る動作に必要な筋肉に、脳は指令を送る。膝関節に注目してみると…。

脳からの「速く膝関節を動かせー!」という指令を受けて、膝を伸ばす筋肉(赤色)と曲げる筋肉(青色)は、素早く伸び縮みを繰り返す。頑張ってるよぉ~~~!

筋肉は伸び縮みをすると、熱を発生する。運動嫌いや汗かき嫌いの冷え性の方に、「走って!とは言わない。歩くだけ、散歩するだけでいいので、体を動かしましょう!」と提案するのは、そのため。自分の体の中から熱を作り出し、それを保温するのが、冷え性からの脱却の近道!

 

筋肉の働き・その2・姿勢を保つ!

地上にいる限り、天から地へと重力(青矢印)がかかっている。ツボモデル子ちゃんは簡単に立っているように見えるが、立位に必要な筋肉に脳が指令を送り、各々の筋肉が「はい!分かりました!」と素直に働くから、立っていられる…。重力下では、静止時だけでなく運動時も姿勢が大きくぶれないように筋肉を使ってバランスをとっている。例えば…。

ツボモデル子ちゃんが椅子に腰かけ、左横にぶら下がったハートを取ろうとしている。おっ!風が吹いてきた。左腕を伸ばしただけではハートに届きそうにない。体重を左に載せて、よいしょーーーー!!!上半身を左に傾けすぎると左へ倒れてしまう。倒れそうになると、バランス反応という反射が出現する。身を守るための反射であり、自分の意志とは関係なく、無意識に現れる。この状況ではどんな反応が出現するかというと…。

床面や椅子の座面に対して、頭は垂直に保つ。右の腕や脚は外側に開き、重心が左へ大きくずれないようにバランスをとっている。(鏡の前でポーズをとりながらデッサンしたけれど、イラストにするのは難しい…。皆さんに伝わったな???)

こんなふうに、動いていても、じっとしていても、脳は筋肉に指令を送り、筋肉は忠実に従い、関節を動かしたり、止めたりしている。

 

筋肉の働き・その3・年中無休で働く!

心臓に蓄えられた新鮮な血液は、心筋という心臓の筋肉の収縮で、血管に押し出され、全身を巡る。心筋は年中無休でポンプの役目を担っている。お疲れさぁーん!って言いたいけれど、心筋は特殊な筋肉で疲れないんだなぁ~。

 

筋肉の働き・その4・筋肉同士でサポート!

年中無休といえば、横隔膜(横隔膜)と外肋間筋(がい・ろっかんきん)という筋肉も1年中働く。肺を膨らませて肺に酸素を取り入れ、肺をすぼませて二酸化炭素を出している。全速力で走り息切れをしている時、これらの筋肉だけでは肺を大きく速く動かして、体に十分な酸素を取り入れることが難しい。そ、こで、肩を挙げる筋肉や上半身を反らす筋肉などがサポートして、肺を大きく速く動かす。普段は関節運動をしているが、いざというときにサポーターになる『呼吸補助筋』という筋肉は11個もある!

 

筋肉の働き・その5・内臓を守る!

太古から、肋骨と骨盤の中に内臓を納め、さらに腹筋や背筋(はいきん)(背中の筋肉)でふたをして、外部の衝撃から内臓を守っていたんだなぁ~~~。

 

筋肉の働き・その6・免疫をサポート!

タンパク質の原料であるアミノ酸は、筋肉にたくさん貯蔵されている。『グルタミン』というアミノ酸は免疫細胞のエネルギー源。免疫機能にも筋肉はかかわっているんだなぁ~~~。

 

筋肉に関して調べていたら、あれも!これも!と書きたいことが増えてくる。これからも脱線するかもしれませんが、特集ブログにおつきあい下さい。次回は、筋肉のコリと痛みのメカニズムを書く予定です。よろしくぅ~~~~~。

福岡市南区にある、女性専門鍼灸とパーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師コトーでした。ツボモデル子ちゃんの座っている姿勢のイラスト描きにかなり時間を費やし、自画像をイラストする余力はなかったよぉ~~~。