お久しぶりです。仕事がハード・スケジュールになり始めた頃に、この特集ブログもスタートし、ポン!ポン!ポ~ン!と立て続けにブログを書くことができませんでした。すみません…。

さて、最終回の今日は、コトーと一緒に1日を振り返り、どんな場面で筋肉のコリや痛みが現れやすく、それをどのように回避していくか…、自分なりのセルフコントロール法を探っていきましょう!

中年コトーは起床直後、全身がこわばっている。若い時は、そんなことはなかったのになぁ…。首から指先、足先まで全身の関節を全可動域、ゆっくり動かすことが日課となっている。起き上がると重力がかかり、全可動域を動かしにくい関節もあるので、あおむけと横向き、うつぶせで行っている。二度寝しなければ30分で終了。筋肉の柔軟性が出て、起きた後のフットワークが軽い。

コトーは『1日3食』派。何十年と1日3回食べ、体のサイクルが出来上がっている。また、1回の食事量が少なくなり、エネルギー摂取量という点でも、3食が必要かなぁ…。ここで問題なのは、コトーは料理が好きじゃない…、食に対しての欲もない…ってこと。ワンパターンの食材とメニューになりやすい。筋肉に限らず体全体の痛んだ細胞を修復するのに、様々な食材を体に取り込むことが必要だよねぇ…。この問題の解決策になったのが、隔週で取り寄せている無農薬野菜セット。手間暇かけて作ってくださった野菜をすべて消化しなければ!という責任感(?)から、様々な食材で料理をするようになった。

コトーは『しっかり活動するために、朝食はしっかり食べたい!』派。夕飯を食べすぎると朝食が入らないから、夕飯はご飯(お米)を食べず、おかずと汁物だけ。20年前ぐらいからの習慣。

仕事がある日は、朝食後に部屋に掃除機をかけ、トイレ掃除。朝の掃除は、ほどよく筋肉が動き、体が温まる。筋肉は動かすと熱を発生するからねぇ…。車で出勤し、退社までデスクワーク、あるいは、出勤せずにテレワークとなると、日中、全身をほどよく動かす機会がない。同じ姿勢を長時間保ったり、反復動作が筋肉は大の苦手。首、肩、背中、腕、脚や目の筋肉のコリや痛みが忍び寄ってきやすい…。

鍼灸治療(=仕事)をする際、コトーは立っていることが多いが、しゃがんだり、椅子に腰かけて姿勢を変え、筋肉を楽にさせ、コリや痛みが生じないように気を付けている。長時間デスクワークをする際、書き仕事や読み仕事は立位で、パソコン仕事は椅坐位で行っている。

休日は美術館、博物館めぐりなど外出することが多かった。目的地まではバスや電車を利用し、帰りは1時間~1時間半ぐらいだったら歩いていた。新型コロナウィルスの発覚で、昨年から美術館・博物館めぐりは自粛し、人込みを避けて近所を散歩している。垣根越しに、しだれ梅のほころびを見入り、春の訪れを肌で感じる…。特集の4話でも触れたように、ストレスも腰痛の原因になる。好きなことをしてストレスを発散するのも、セルフコントロールにはかかせない。仕事がパソコン業務で、趣味がゲームやスマホを見ること!と言われると、「う~ん、筋肉はつらいだろうなぁ」と思う…。

○○しすぎ…ということをいかに減らせられるか。減らすことが出来ないならば、プラスの要素を作って、いかにマイナスをゼロあるいは、プラスにしていくか…。仕事帰りや家事の合間に、、ヨガやピラティス教室やスポーツジムに通ったり、エクササイズのビデオを見ながら体を動かしてみる?

その時に思い出してほしいのが、前回のブログで紹介した造語『筋肉史』。生まれてから今までどんなふうに筋肉を動かしてきたのか。それによって、筋肉の質、柔軟性、筋力、体力、バランス能力など、運動の要素に個人差がある。同性、同年代であっても同じとは限らない。今まで体を鍛えたことがなく、今も…という方は、生徒さんの年代が自分よりも上だったり、ゆるゆるメニューの教室からスタートしたほうが、筋肉痛や関節痛は起こしにくい。

そんなに負荷がないのにすぐ疲れて筋肉痛になる方は、ご自身の筋肉の柔軟性に着目してほしい。筋肉が硬く伸び縮みがしにくいと、筋疲労は起きやすく、コリや痛みに結び付きやすい。運動前後のストレッチングを丁寧にしてほしい。ストレッチングはすぐには効果が得られないが、毎日続けていると数か月後には筋肉の柔軟性が出てくる。そうすると、関節が全可動域、動かせるようになり、運動がしやすくなる。ということは、筋力もつきやすく、効率のいい体の動かし方や、コリにくい姿勢も得られやすい。

運動が大好きで、若い頃と同じ負荷で、〇〇をしないと気が済まない!という中高年の方も要注意。筋肉も何十年と使えば年を取るし、体の細胞の修復に時間もかかるようになる。運動後の筋肉の状態を見て、運動量をコントロールしよう!

日中、ほどよく頭と体を動かした後に大事になるのが休養。つまり、入浴と睡眠。入浴をシャワーだけで済ませている方はぜひ浴槽につかってほしい。血流が促され、こわばった筋肉もほぐれやすい。入浴後にストレッチングをすると、更に筋肉はほぐれやすい。コトーも入浴後にストレッチングをしていたが、最近は入浴前にするようになった。なぜか…。

この姿勢で顔が床につくので、お風呂上がりだと眠ってしまう…。目覚めた時の体のしびれは半端じゃない!!!皆さんも気を付けよう!!!

コトーは6時間の睡眠が自分に合っていると、ずーーーーーーっと思い込んでいた。しかし、7時間、7時間半、8時間と寝てみたら、多めに寝たほうが次の日、頭も体も冴えていることに気づいた。起きる時間から逆算して、〇時に寝るには〇時にはお風呂に入り、〇時には仕事と家事を片付け…とスケジュールを立てる。なかなかスケジュール通りには行動できないが、日々努力はしている。

睡眠時間とともに大事なのが、睡眠の環境。敷布団や枕には耐久年数がある。ヘタった敷布団や枕では寝心地が悪く、体も心もリラックスできない。寝ている間に痛んだ体の細胞は修復される。コリや痛みが生じている筋肉の細胞も同じ。そうなると、快適に寝ることはとても大事なんだなぁ…。

筋肉のコリと痛みのセルフコントロールをする上で、もう1つだけ気にかけていただきたいことがある。それは自分の『性分』。例えば、運動の必要性を感じているが、運動嫌いで行動に移せない…という性分。それだったら、定期的に鍼灸に通ってコリをほぐす?例えば、平日の運動不足を解消しようと、休日にがむしゃら運動しちゃう…という性分。そうなると、いずれは体を壊しそうだなぁ…。筋肉のコリと痛みに対応するため、どのような生活をしたらいいのか、自分の性分と折り合いをつけながら、少しずつでも出来ることから実行してくことが大切だと思う。コトーは休日でもじっとしていることがない。何もせずにボーッとする時間を取れるよう、性分と話し合っている。

おおおおおおー!今までで一番長いブログになりました。長い期間を要しましたが、この特集は多方面から筋肉を見つめ、楽しかったです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング、≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

 

しだれ梅。2021年2月16日撮影。