赤いラインは『手陽明大腸経 て・ようめい・だいちょうけい』という経絡。肘のあたりに『曲池 きょくち』というツボがのっている。肘を曲げた時にできる小さな窪みに、このツボがある。小さな窪みを『浅い池』に見立て、この名前が付けられた。分かりやす~い!『曲池』は高血圧や熱(風邪などによる)を下げるときに用いられる。

『手陽明大腸経』の相棒と言えば、『手太陰肺経 て・たいん・はいけい』。赤いライン。肺につながっている経絡。肺は皮毛(ひもう)(=皮膚と産毛)を司っている。『肺が不調になると、蕁麻疹や皮膚のかゆみなどの皮膚病が現れることもある』と、東洋医学では考える。『曲池』というツボに鍼やお灸をすることにより、『手陽明大腸経』の相棒である『手太陰肺経』という経絡に働きかけ、肺の調子を整える。そんな、ややこしいことも鍼やお灸でするんだよぉ~。

右側の肘から手の甲、指先までの図。青丸が『曲池』と言うツボ。その近くに『総指伸筋 そうし・しんきん』という筋肉がある。二の腕の骨の先端から、指先の骨(人差し指~小指)に付いている。手首から指先までは腱(けん)になっている。人差し指から小指までの4本の指全体を伸ばす(=反らす)時に働く。5本の指や手首を反らす、別の筋肉たちも、『曲池』の近く(二の腕の骨の先端)に付いている。そのため、肘や腕・指のだるさや痛みがある時に、『曲池』に鍼やお灸をして、硬くなった筋肉をほぐし、痛みを和らげる。ツボの位置が分かると、セルフお灸やツボ押しができるよ。『曲池』のツボの取り方は簡単なので、ツボ取り動画を見てねぇ~。

福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。次回は『手陽明大腸経』の上にある『手三里』というツボを紹介するよぉ~。