動画の補足…

首周りのこわばった筋肉たちを探し出し、1つ1つ鍼でほぐす

 

左横顔。

重たい頭を支えつつ、あらゆる方向へ頭を動かせるのは、首にたくさんの筋肉があるから。例えば…。

 

背中のイラスト。

オレンジ色は、僧帽筋(そうぼうきん)の一部(上部)。「肩がこったー」とつまむ筋肉。頭蓋骨の後ろ首の骨鎖骨(緑色)についている。首の後ろのコリや痛みを感じる時、この筋肉はガチガチに硬い。

僧帽筋の奥の奥にあるのが、青色の肩甲挙筋(けんこうきょきん)首の骨の外側肩甲骨の内側の先端についている。この筋肉も硬くなっちゃうよー。

右横から見た首周辺のイラスト。

オレンジ色は、胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)頭蓋骨の耳の穴の後ろ鎖骨胸骨(きょうこつ)(左右の鎖骨の間にある)につく。首の後ろの筋肉たちがこわばっている時、この筋肉もガッチガチに硬い。

首周りの筋肉に触れ、コリや痛む部位だけでなく、硬くなっている筋肉の1つ1つに鍼をしてゆるめるのが、コトー流。首にあるツボは、あんまり意識しないなぁ…。

 

肩・背中・おなかのこわばった筋肉たちを探し出し、1つ1つ鍼やお灸でほぐす

 

↑ 先ほど紹介した、僧帽筋の上部

↑ その下にある、僧帽筋の中部

↑ その下にある、僧帽筋の下部

僧帽筋の上部だけこわばって、中部や下部はこわばっていない!ということは、ありえないなぁ…。首の後ろの、こわばった筋肉だけほぐし、背中のこわばった筋肉をほぐさないと、首の筋肉のこわばりはぶり返しやすい。

滑らかに体を動かしたり、瞬時に止められるのは、「曲げる筋肉伸ばす筋肉」など、拮抗する筋肉が強調して動いているから。例えば、首をそらす筋肉がゆっくりと縮まり、首を曲げる筋肉がゆっくりと緩まれば、首はゆっくりとそらせることができる。

体幹をそらす筋肉(=背中にある筋肉)体幹を曲げる筋肉(=おなかにある筋肉)もしかり。体幹の動きに、前後の筋肉の協調性はかかせない。

首こり・首の痛みに伴い、背中の筋肉もこわばっていたら、おなかまわりのこわばった筋肉もほぐす。拮抗する筋肉たちのこわばりがほぐれ、強調して滑らかに動けるようになると、コリや痛みは消失しやすく、ぶり返しにくい。

 

鍼灸治療の前に、気にかけてほしいこと

横になって安静にしても首が痛かったり、腕がしびれて力が入らない場合、背骨の中央の空洞を通る脊髄(せきずい)が痛んでいるのかもしれない。

脳の下にあるしっぽが脊髄。横から伸びているひげは、脊髄神経。筋肉などにくっつき、脳から「右親指を曲げろー」と信号が送られると、筋肉はその信号を受け取り、右の親指を曲げることができる。

 

黄色が脊髄神経。背骨と背骨の隙間からひげが伸びている。

 

上から見た背骨。上が背中側。脊髄の左右に脊髄神経が伸びている。

 

脊髄神経をどかしてみると、背骨の空洞が分かるかなぁ…。

 

背中から見た背骨。脊髄と脊髄神経がどのように通っているか分かるかなぁ…。

脊髄脊髄神経は、と、筋肉・皮膚・内臓などをつなぐ、重要な伝達路。

レントゲンやMRIを撮らないと、背骨や脊髄の状態は分からない。気になる方は、整形外科などで診てもらおう。

 

専門的なことを、どうやったら分かりやすく伝えられるか!動画と記事でのチャレンジは続くう~~~~~!最後まで読んでもらい、うれしいよ~。ありがとさーん。