コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

【お尻の痛み】コトーの鍼灸治療プラス

お尻の痛みはぶり返しやすく、完治するまで時間がかかることが多い。

動画で紹介したように、お尻が痛む原因はいくつもあり、重複していることもある。

また、骨盤にはたくさんの筋肉がつき、上半身と下半身を支えつつ、体幹や股関節や膝関節の動きにも関与している。お尻が多くの役割をになっているため、お尻の痛みは長引きやすいのかなぁ…。

姿勢のクセや体の使い方のクセが、お尻の痛みの原因となっている場合、理学療法士でもあるコトーは、クセを治すアドバイスもしている。長年かけてクセが出来上がっているので、これを修正するにも時間がかかる。根気強く、治していこう!

【腰痛】コトーの鍼灸治療プラス

 

今回の、腰痛治療の動画は、誰にでも分かりやすい言葉を使い、シンプルにまとめてみました。いかがだったでしょうか。こーんなに短い動画は久しぶり!

筋肉はデリケート。寒くても暑くても、筋肉は緊張しやすい。

今年の冬の寒さは格別!腰や肩の痛みが強まったのでは?

暖かくなったり寒くなったり…を繰り返す春先や冬の入り口は、ぎっくり腰を起こしやすい。これからの時期も要注意です!気をつけてねぇ~。

福岡県福岡市にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

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【肩こり・肩の痛み・五十肩】コトーの鍼灸治療~肩のコリ・痛み・可動域制限に立ち向かう4つの手技

動画の補足…。といいつつ、長い…。

肩関節のメカニズム

前から見た、右の肩甲骨と腕と鎖骨。靭帯(じんたい)(オレンジ)が関節を包んでいる。

背中から見たイラスト。

腕の骨は、肩甲骨と関節をつくっている。これが肩関節(赤の斜線)

前から見ると、肩甲骨(グレー)は、鎖骨(緑)とも関節をつくっている。

腕を思い切り上げると、肩甲骨の下側は、斜め上方へ動き、鎖骨の外端は上方へ動く。腕(=肩関節)を動かすということは、肩甲骨と鎖骨の動きも伴うことなんだなぁ…。

また、肩関節は球関節といい、上・下・前・後ろ・右・左…とあらゆる方向へ動かせ、ぐるぐる回したり、捻ることもできる。

いろいろな所から、いろいろな方向へ筋肉がついていないと、そのような動作はできない。腕の骨・肩甲骨・鎖骨・頭蓋骨の後部・背骨・肋骨…と、筋肉がつく場所は広範囲。

 

肩関節を動かす、主な筋肉たち

「あーっ、肩こったぁ~」とつかむのは、

僧帽筋(上部線維)(オレンジ)。頭蓋骨の後面と背骨から、鎖骨と肩甲骨の外端についている。この筋肉がこわばったら、肩だけでなく、うなじもこわばっちゃう。

肩を引き上げた時には、腕だけでなく、肩甲骨と鎖骨外端も引き上がる。そのときには、

僧帽筋の上部線維だけでなく、その奥に潜んでいる、肩甲挙筋(けんこうきょきん)(青)も働く。

イラストのように、肩の高さにある腕を後方(背中側)へ動かすと、肩甲骨は内側へ動く。

肩甲骨を内側に引き寄せる、主な筋肉は、僧帽筋の中部線維。背骨から肩甲骨上端についている。そして、

僧帽筋の下部線維。背骨から肩甲骨上端についている。僧帽筋は、上部・中部・下部の3つに分けられ、3つを合わせ、左右も合わせると、大きな菱形になる。

両腕を開いた状態から、「会いたかったよぉ~」とハグする時、

肩甲骨は外側へ動く。

この時に、主に働く筋肉は、大胸筋(だいきょうきん)。左右の肋骨との間にある、胸骨(きょうこつ)から、腕の骨の上端につく。この筋肉だけ、左右とも描いているねぇ。

腕の付け根に親指を当て、他の4本の指を脇の下に当てた時につかめる筋肉が大胸筋。手作業をするときに活躍する筋肉なので、こりやすい。まだまだ続くよ~。

「ハ~イ!」と手を挙げた時に働くのは、三角筋。鎖骨と肩甲骨の上端から、腕の骨につく。

三角筋は広範囲。片側だけでの横向きで寝がちな方は、自分の体の重みで、この三角筋が持続的に圧迫され、血流障がいを起こし、痛みが出ることがある。気をつけよう。

ハ~イ!いうポーズは、腕を捻っているので、

棘下筋(きょっかきん)小円筋(しょうえんきん)も働いている。どちらも、肩甲骨の下面から、腕の骨の上端についている。

運動会のリレーで、バトンを受け取るなど、腕を後ろに引く時に、主に働くのは、広背筋(こうはいきん)(赤)と大円筋(だいえんきん)(青)。

広背筋は、肩甲骨の下端と、下位の肋骨と、骨盤後面の縁から、腕の骨の上端につく。先ほど紹介した僧帽筋よりも大きい。この筋肉をほぐすために、脇の下だけでなく、腰にも鍼やお灸をする。

大円筋は、肩甲骨の下端から腕の骨の上端につく。広背筋に比べると、とっても小さい。

親指を脇の下に当て、他の4本の指を背中に当てた時に、つかめるのが、広背筋大円筋小円筋など。五十肩では、この周辺の筋肉が一塊に、硬く縮まり、肩の可動域制限の原因になりやすい。

 

鍼灸治療のポイント

肩関節を動かす筋肉は、これ以外にもたくさんある。様々な筋肉たちが強調して働くことにより、様々な方向へ腕を動かしたり、腕をその位置で止めて手作業ができる。

肩の症状の鍼灸治療のポイントは、『丁寧な評価』『相互理解』につきる。なぜ、コリや痛みや可動域制限が起きているのか。一時的によくなっても、なぜぶり返すのか。原因をつきとめれば、どんな治療やセルフケアがいいのか、自然と見えてくる。

肩周辺のあらゆる筋肉が硬く縮まり、可動域制限も強い場合、治療に時間がかかる。あせらずに、根気強く、治療を続けるには、『現状』『未来図』について、患者さんと鍼灸師で共通の理解を持つことが大切。

痛みを伴わずに、動かせる範囲が広がってきたら、運動をして、それを維持することも大事。理学療法士でもあるコトーが、希望者には運動の仕方も指導するよ~ん。

書いても書いても終わらない記事だった。皆さんも、読んでも読んでも終わらないなぁ~と感じたのでは…。最後まで読んでくださって、ありがとうございます。肩の症状って、こじらせるとやっかい!というのが伝わったかなぁ…。

【首こり・首の痛み】コトーの鍼灸治療~凝り固まった首の後ろ・横・前の筋肉を丁寧にほぐす


動画の補足…

首周りのこわばった筋肉たちを探し出し、1つ1つ鍼でほぐす

 

左横顔。

重たい頭を支えつつ、あらゆる方向へ頭を動かせるのは、首にたくさんの筋肉があるから。例えば…。

 

背中のイラスト。

オレンジ色は、僧帽筋(そうぼうきん)の一部(上部)。「肩がこったー」とつまむ筋肉。頭蓋骨の後ろ首の骨鎖骨(緑色)についている。首の後ろのコリや痛みを感じる時、この筋肉はガチガチに硬い。

僧帽筋の奥の奥にあるのが、青色の肩甲挙筋(けんこうきょきん)首の骨の外側肩甲骨の内側の先端についている。この筋肉も硬くなっちゃうよー。

右横から見た首周辺のイラスト。

オレンジ色は、胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)頭蓋骨の耳の穴の後ろ鎖骨胸骨(きょうこつ)(左右の鎖骨の間にある)につく。首の後ろの筋肉たちがこわばっている時、この筋肉もガッチガチに硬い。

首周りの筋肉に触れ、コリや痛む部位だけでなく、硬くなっている筋肉の1つ1つに鍼をしてゆるめるのが、コトー流。首にあるツボは、あんまり意識しないなぁ…。

 

肩・背中・おなかのこわばった筋肉たちを探し出し、1つ1つ鍼やお灸でほぐす

 

↑ 先ほど紹介した、僧帽筋の上部

↑ その下にある、僧帽筋の中部

↑ その下にある、僧帽筋の下部

僧帽筋の上部だけこわばって、中部や下部はこわばっていない!ということは、ありえないなぁ…。首の後ろの、こわばった筋肉だけほぐし、背中のこわばった筋肉をほぐさないと、首の筋肉のこわばりはぶり返しやすい。

滑らかに体を動かしたり、瞬時に止められるのは、「曲げる筋肉伸ばす筋肉」など、拮抗する筋肉が強調して動いているから。例えば、首をそらす筋肉がゆっくりと縮まり、首を曲げる筋肉がゆっくりと緩まれば、首はゆっくりとそらせることができる。

体幹をそらす筋肉(=背中にある筋肉)体幹を曲げる筋肉(=おなかにある筋肉)もしかり。体幹の動きに、前後の筋肉の協調性はかかせない。

首こり・首の痛みに伴い、背中の筋肉もこわばっていたら、おなかまわりのこわばった筋肉もほぐす。拮抗する筋肉たちのこわばりがほぐれ、強調して滑らかに動けるようになると、コリや痛みは消失しやすく、ぶり返しにくい。

 

鍼灸治療の前に、気にかけてほしいこと

横になって安静にしても首が痛かったり、腕がしびれて力が入らない場合、背骨の中央の空洞を通る脊髄(せきずい)が痛んでいるのかもしれない。

脳の下にあるしっぽが脊髄。横から伸びているひげは、脊髄神経。筋肉などにくっつき、脳から「右親指を曲げろー」と信号が送られると、筋肉はその信号を受け取り、右の親指を曲げることができる。

 

黄色が脊髄神経。背骨と背骨の隙間からひげが伸びている。

 

上から見た背骨。上が背中側。脊髄の左右に脊髄神経が伸びている。

 

脊髄神経をどかしてみると、背骨の空洞が分かるかなぁ…。

 

背中から見た背骨。脊髄と脊髄神経がどのように通っているか分かるかなぁ…。

脊髄脊髄神経は、と、筋肉・皮膚・内臓などをつなぐ、重要な伝達路。

レントゲンやMRIを撮らないと、背骨や脊髄の状態は分からない。気になる方は、整形外科などで診てもらおう。

 

福岡県福岡市にある女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

【ばね指、ド・ケルバン病、手根管症候群、母指CM関節症、ブシャール結節、ヘバーデン結節】手の痛みの鍼灸治療と予防鍼灸


今回は、同じタイトルの動画を先頭に持ってきた!今まで撮ってきた動画の中で、一番長くなったよぉ~。手のトラブルの鍼灸治療は難しい!改めて感じたなぁ…。これから、文字とイラストで補足するよぉ~。といっても、ブログも長い…と思う。

 

全身調整!

風に揺れるハートをつかもうとしている。重力に逆らって、座位姿勢を保ちつつ、左腕を挙げ続けないと、ハートはつかめない。

手作業には、全身の筋肉が働く。手のトラブルを抱えている方の多くは、全身の筋肉が緊張気味。手作業に直接かかわる、体幹・首・肩・腕を中心に、全身の筋肉のこわばりを鍼灸でほぐすよー!

 

手の痛みに関与する症状・病気に対しての鍼灸治療

全身の強い冷えが、手の血流障害や筋肉のこわばりに関与している場合、全身の冷えをとる鍼灸が前提となる。

更年期の、女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少や変動が、手のこわばりや痛みなどの原因である場合。ホットフラッシュや冷えのぼせ、イライラ感などの、更年期症状に対しても鍼灸で緩和し、心身の調整をはかる。

症状のある『手』にだけ注目しがちだが、その背景にある症状や病気の治療もかかせない。

 

指や手首の動きにくさや痛みをかばっている筋肉たちをフォローする

腱鞘炎(ばね指、ド・ケルバン病、手根管症候群など)や、変形性関節症(母指CM関節症、ブシャール結節、ヘバーデン結節など)があると、指や手首の動きにくさや痛みを回避しようと、無意識に、不自然な手の動かし方になる。長期間続けば、それらにかかわっている筋肉たちは疲労し、痛みが出てくる。

装具やサポーター、テーピングの着用時も同様。『固定された関節』の動きを補うため、他の関節に負担がかかる。

『不自然な手の動かし方』を分析し、『それにかかわっている筋肉たち』を鍼灸でほぐす。指や手首だけでなく、肘・肩・腕全体が痛い!とならないために…。

 

痛んでいる、手の筋肉・腱・腱鞘をすべて見つけ出し、1本1本に鍼灸治療をする

腱鞘炎では、痛んでいる腱や腱鞘へ、直に鍼を置く。ピアノ線のように硬くなった腱や腱鞘を、お灸だけで治すのは難しい。

変形性関節症による変形に対して、鍼灸治療でアプローチはできない。

腱鞘炎でも変形性関節症でも、硬く縮こまった筋肉たちに鍼灸を行う。痛みをやわらげ、筋肉の柔軟性を出し、関節を動かしやすくする。

 

手の鍼灸治療は、回復までに時間がかかる

手にはたくさんの関節と筋肉があり、そのおかげで精密な作業が出来る。また、手作業には『安定した姿勢』が不可欠で、それには全身の筋肉がかかわっている。そのため、手の鍼灸治療は、治療範囲が広い上に細かく、治療に時間がかかる。

『手を使わずに生活する』のは容易ではなく、「手を使いすぎて悪化した…。よくなっていたのに…」ということもある。できるだけ手をいたわりながら、でも、あせらずに、鍼灸治療を続けてほしい…。

 

手のこわばりや動かしにくさなど、初期症状にはセルフお灸

腱鞘炎や関節の変形に至っていない、初期の症状には、セルフお灸もおすすめ。

右手の深指屈筋(しんし・くっきん)……指を曲げる筋肉

 

右手の指伸筋(し・しんきん)……指を伸ばす筋肉

指を曲げ伸ばしする筋肉の多くは、指先から手首を通り、肘に付いているので、手首周り・肘回りのツボが選ばれる。動画で紹介したツボたちは、ブログやYouTubeの『ツボ取り動画』で確認できるよー!

『手のこわばり→腱鞘炎→関節変形』と進行することもある。手の動かしにくさやこわばりが長く続く時は、手の専門医など医療機関を受診してほしい。

 

自分の手の特性を把握して、予防鍼灸を受けよう!

『○○の作業をすると、首~肩~腕~指先までこわばる』ことが分かっていたら、直後に、鍼灸で緩めてほしい。こわばったまま、更にこわばることをすると、頑強なこわばりと化し、鍼灸治療に時間がかかる。

毎日、指・手首・肘・肩などの関節運動やストレッチをしていると、こわばりの予防となる。そして、自分の力では緩まなくなったら、鍼灸に行こう!

精神的なストレスが全身の過緊張に結びつき、『指を動かしていない時でも、指をぐっと握りしめている』ときも要注意!気分転換しても指の力が抜けない時は、鍼灸でリラックスしてほしいなぁ…。

進行させないためにも、早めの対応を!

 

福岡県福岡市にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。