コトー・ブログ

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。

再特集~手の腱鞘炎の鍼灸治療とセルフケア⑤~鍼灸治療・その2

 

重たい物を下から持ち上げる動作は、

指を曲げる筋肉の負担が大きい。

乳児を育てるママさんが手首の腱鞘炎になりやすいのは、

赤ちゃんを下からかかえて抱っこしたり、

オムツを交換するから…。

 

 

 

 

 

右手のひら。

指を動かす筋肉は、手のひらにある骨から

指の骨に付く筋肉もあれば…、

 

 

 

腕の骨の肘あたりから、指の骨に付く筋肉もある。

この図のように、肘から腕中央までは筋肉だが、

そこから指先までは腱になる。

 

 

指を酷使して、手首付近の腱と腱鞘(腱を包むサヤ)が肥厚すると、

筋肉が動くたびに腱と腱鞘は摩擦を起こし、

長時間、長期間、その状態が続くと手首の腱鞘炎になる。

 

 

指を酷使して、指の部分の腱と腱鞘が分厚くなると、

筋肉が動くたびに腱と腱鞘は摩擦を起こし、

長時間、長期間、その状態が続くと指の腱鞘炎になる。

腱鞘の出入口で腱が引っかかり、

指の関節がロックされる。

これが『バネ指』。

 

 

 

 

前々回のブログ(装具、サポーター、テーピング編)で紹介していなかったが、

バネ指の固定には、非伸縮性のテーピング用テープ(幅25mm)で

指の関節を2巻きするのが一番だと思う。

 

 

 

 

手のひら側。

親指を含めて、指を曲げる筋肉は肘の内側についている。

鍼やお灸の治療ポイントは、手首や腕中央、肘内側(赤丸)。

画像にはないが、バネ指では指の腱も治療ポイントになる。

 

 

 

 

手の甲側。

指を伸ばす筋肉は肘の外側に付き、

腕の中央から指先までは腱になっている。

鍼やお灸の治療ポイントは、手首や腕中央、肘外側(赤丸)。

 

 

指は細かい作業ができる分、たーくさんの筋肉がある。

痛みのある筋肉だけでなく、

疲労している筋肉にも鍼やお灸をして、

筋肉の緊張を緩め、柔軟性を出すことが大切なんだなぁ…。

 

 

もちろん、痛みが強いときには、

装具やサポーター、テーピングで、

指や手首の関節が動かせる範囲を制限することも大事。

サポーターやテーピングは、弱くなった筋力もサポートする。

 

 

痛みがやわらいだら、ストレッチングや関節回し運動で、

動かせる範囲を広げる。

悪化、再発させないために、

原因となった手作業の取り組み方を見直すことも必要だと思う。

 

 

Mさんは手首を骨折し、ギプス固定中も事務仕事を続け、

無理がたたって親指の腱鞘炎になった。

骨折が治癒し、ギプスを外した後、

硬くなった手首の関節可動域を広げるリハビリや

指導を受けることもなかった。

当鍼灸院(福岡市南区にある鍼灸院・レディース鍼灸ことう)に来られた時には、

手首が痛くて手のひらを床につけられず、

親指も痛くて動かせなかった。

 

 

 

Mさんには指を曲げ伸ばしする筋肉や、

親指を広げる筋肉などに灸頭鍼(きゅうとうしん)をした。

灸頭鍼は鍼を置き、その先にモグサをのせ、お灸をする。

鍼の刺激とお灸の輻射熱で血流を促し、筋肉を緩める。

長期間のギプス固定は、長期間の手作業の妨げとなり、

指や肘、肩、首、背中の筋肉も疲労する。

腕、肩、首、背中のコリをほぐす鍼灸治療も行った。

 

 

親指の痛みが強かったので、親指を固定する装具もすすめた。

コトーの前職は理学療法士。

痛みが減少したら、簡単なストレッチングや運動を指導した。

Mさんは、鍼灸治療を受けるのが初めてだった。

治療の感想を聞いてみた。

『Mさんの声…』をどうぞお読みください。

 

 

今回の特集テーマは2度目だったが、

どんな内容がいいか迷いに迷って、

最終回まで随分時間がかかったなぁ…。

それだけ、手の腱鞘炎の治療は難しいんだなぁ…。

腱鞘炎になる前に治療をスタートしてほしい!!!と思う。

 

再特集~手の腱鞘炎の鍼灸治療とセルフケア④~鍼灸治療・その1

指の働きって、『物を握って操作する』ことが圧倒的に多い。

 

 

 

 

小さなものは、親指と人差し指の先端でつまむ。

 

 

 

 

親指と人差し指だけではつまめないときは、

中指も参戦する。

 

 

 

 

平べったい物や厚みのある物、重たい物は、

親指と他の4本で挟み込む。

スマホを持つときは、この持ち方かな?

 

 

筋肉は『〇〇し続ける』ことが苦手。

スマホをずーっと持ち続けることは、

指の筋肉にとってきついんだぞー!

筋肉は『反復運動』も苦手。

スマホの画面を、人差し指で長時間変え続けるのも

指の筋肉にとってきついんだぞー!

 

 

『つまむ』『握る』動作は、(親指)対(他の指)で構成される。

人差し指だけでは荷が重いときには、

中指や薬指や小指が参戦するが、

親指はどんなときでも一人でがんばっている。

手作業中に親指が休むことはほとんどなく、

パワーも要求されるんだなぁ…。

 

 

 

 

ピンボケですみませーん!

手のひらの茶線部分。

物を保持する際、親指を内側に引き寄せたり、

親指を曲げる筋肉がここにある。

 

 

 

 

手の甲から見ると、親指と人差し指の間にある『水かき』部分にあたる。

親指を酷使すると、これらの筋肉が硬く縮こまり、

水かきの部分が狭くなる。

弾力性のない筋肉はスタミナがなく、疲れやすい。

血流障害を起こし、更に硬くなっちゃう…。

 

 

 

 

手の甲。

親指を外側へ開いたときに、

親指の骨(赤丸)と人差し指の骨(青丸)とが交わる角度は60度。

あなたの水かきは60度ある?

親指の筋肉が縮こまっていないかな?

 

 

 

 

水かきの部分が狭いってことは、

親指が外側へ開きにくいってこと。

親指を伸ばしたり広げたりする筋肉(茶線2本)の負担も大きくなる。

重たいフライパンなどを持ち続けても、

これらの筋肉に負担がずしっとかかる。

 

 

 

 

 

筋肉の端っこは腱になり、

腱は腱鞘に包まれ、外力から守られている。

長時間、長期間、親指を酷使すると、

親指の筋肉の端っこにある腱や腱鞘が分厚くなり、

筋肉が動くたびに摩擦を起こし、

腱鞘炎になっちゃう…。

 

 

 

 

筋肉は骨に付着している。

その付着部分(赤丸)が鍼灸の治療ポイントになる。

手のひらの皮膚はセンサーがするどいので、

できる限り、手の甲からこれらの筋肉めがけて鍼をする。

 

 

 

 

手の甲も、親指と人差し指の骨の際(青丸)が治療ポイント。

親指を伸ばしたり広げる筋肉の手首部分(赤丸)もポイント。

 

 

親指を曲げる筋肉や伸ばす筋肉は、

肘の骨に付いているものもあり

肘も治療ポイントになるんだなぁ…。

 

 

おおーっ、随分書いたのに、原稿(=下書き)の半分にも至っていない!

手首の腱鞘炎やバネ指の鍼灸治療については、

次回、説明するね~ん。

 

再特集~手の腱鞘炎の鍼灸治療とセルフケア③~サポーター&装具&テーピング

筋肉の端っこは腱になり、

腱は腱鞘というサヤの中を通り、

骨に付着する。

指や手首を使いすぎて、腱や腱鞘が厚くなり、

筋肉が動くたびに腱と腱鞘が摩擦し続けると、

腱鞘炎になる。

 

 

炎症を抑えるには安静第一!

筋肉が動かなければ、腱と腱鞘が摩擦を起こすこともなく、

炎症がおさまってくる。

でも、日常生活で手を使わないわけにはいかない。

そこで登場するのがサポーターと装具とテーピング。

 

 

一番固定力が強いのは、がしっ!と巻くテーピング。

痛みが強いときや、

夜間、筋肉の緊張が強いときにおすすめ。

がしっ!としたテーピングは自分では巻けないので、

そんなときは金属や硬質プラスチック製の支柱つきの装具がおすすめ。

 

 

 

 

手の甲と手のひら中央に、縦長の支柱が入っている。

手首の腱鞘炎に用いる。

 

 

 

 

手首は動かせないが、指はこんなふうに動かせる。

 

 

 

 

支柱が入っていると手作業がしにくいときには、

支柱なしのサポーターもあるよ。

 

 

 

 

親指にひっかけて、くるくるっと手首に巻く。

リストバンドよりも固定力は強い。

 

 

 

 

手のひらはこんな感じ。

あっ! ピンボケ!

 

 

 

 

伸縮性のあるテーピング用テープを手首に2巻きするだけでも、

若干固定される。

これだったら自分でも巻ける。

幅38mmのテープを使用。

 

 

 

 

親指の腱鞘炎用の支柱つき装具。

 

 

 

 

斜め線の部分に縦長の支柱が入っている。

親指はほとんど動かせない。

就寝中も緊張が強く、翌朝親指がこわばっているときには、

夜間装具は必須!

支柱つきの装具で固定し、緊張をゆるめる。

 

 

 

 

手のひらはこうなっている。

 

 

 

 

この装具は固定力は強いが親指は少し動かせる。

 

 

 

 

斜め線の部分に軟性のプラスチックが入っている。

 

 

 

 

手のひら側にもプラスチックが入っている。

 

 

 

 

この装具は支柱が入っていない。

先ほどの装具よりも固定力は弱く、

手作業はしやすくなる。

 

 

 

 

手のひら側はこんな感じ。

親指は動かしやすい。

 

 

 

 

 

 

このサポーターは支柱が入っているが、

金属ではなく、

更に親指は動かしやすい。

その分、固定力はおちる。

 

 

 

 

このサポーターは手のひらにのせている、

リボンの輪の部分に親指を入れ、

両脇のマジックテープを手の甲と手のひら側に留めて固定する。

 

 

 

 

 

 

支柱はないが、リボンがあるので、親指は若干固定される。

 

 

 

 

 

 

伸縮性のあるテーピング用テープをこんなふうに巻くだけでも

若干固定される。

これだったら自分でも巻ける。

幅25mmのテープを使用。

 

 

サポーターや装具、テーピングは、症状や用途に合わせて

使い分けるのがポイント。

ネットやスポーツ用品店、ドラックストアで購入できる。

ただし、靴と一緒で、

しばらく装着してみないと、自分に合うか分からない。

 

 

女性鍼灸師による女性専門鍼灸院≪レディース鍼灸ことう≫では、

5月14日(火)と19日(日)に、『手の腱鞘炎』をテーマにお灸教室をする。

コトーの前職は理学療法士。

患者さんのサポーターや装具を選んだり、テーピングをしてきた。

お灸教室ではサポーターなどを試着してもらうよ~ん!

興味のある方はぜひご参加を!!!

次回の特集ブログでは、手の腱鞘炎の鍼灸治療を紹介するよ~ん!

 

 

再特集~手の腱鞘炎の鍼灸治療とセルフケア②~手の機能

 

 

 

米粒などちっちゃな物を取るときは、

親指と人差し指(あるいは中指)の先端でつまむ。

 

 

 

 

 

直径12㎝のお椀を取るときは、

5本の指を横に開き、がしっと指の腹でつかむ。

 

 

 

 

ペットボトルは親指と他の4本の指で挟んで握る。

 

 

 

 

中味が空になったら、こんなふうに持つかな?

 

 

 

 

 

紙など薄い物を取るときは、親指の腹と人差し指の横でつまむ。

『横つまみ』という。

物の大きさや重たさによって、手はつかみ方を変える。

しかし、親指だけ変えずに『横つまみ』をつらぬく方がいる。

親指の関節を曲げずに物をつかんだり、操作する。

 

 

 

長期間に渡って、その方法をつらぬくと、

親指の筋肉や腱、腱鞘(けんしょう)(=腱を包むサヤ)の負担が大きく、

 

 

 

 

力仕事など過度に指を使うと、親指のCM関節付近が痛くなり、

悪化すると腱鞘炎になっちゃう。

気をつけよう!

 

 

5本の指はとっても器用。

実際に体験してみよう!

まずは、ウチにあるだけのボールペン、シャーペン、鉛筆などを集めよう。

 

 

 

 

 

 

1本の鉛筆を親指と人差し指でつまみ上げた後に、

中指と薬指と小指で握り、

2本目を親指と人差し指でつまみ上げ、

中指と薬指と小指で2本を握り、

3本目を……………………………。

1本ずつまみ上げ、あなたは何本の鉛筆を片手だけに持てるかな?

 

 

 

 

コトーは色鉛筆を36本持てたよ~ん。

 

 

手の機能は『操作』だけではない。

指の感覚はスゴイ!

例えば、ポケットに入ってる小銭が、

1円なのか、5円なのか、10円なのか、100円なのか、

指で触れるだけでなーんとなく、分かるのでは…。

 

 

 

 

これから春キャベツの季節。

重たいほうが葉が詰まってる。

片手で持ち上げて重力感をみる。

う~ん、これは手のひらだけでなく、腕全体で感じとれる機能かな…。

 

 

『作業』に『手』はかかせなく、休むことがない。

だから、ついつい酷使して、痛めて、腱鞘炎になっちゃうこともあるんだなぁ…。

次回は手の腱鞘炎の鍼灸治療とセルフケア方法を取り上げるよ~ん。

お楽しみに~~~!!!

さぁ~て、久しぶりのおまけの話。

 

 

 

 

青春まっさかりの平成元年。

スキー場で昼食中、テレビのニュースで新年号『平成』を知った。

あれから30年ちょっと経ち、

台所で調理中、ラジオのニュースで新年号『令和』を知った。

熟年期を『令和』で過ごすんだなぁ…。

突っ走るだけの体力はもうなく、丁寧に丁寧に生きてこうと思う。

 

再特集~手の腱鞘炎の鍼灸治療とセルフケア①~手の構造

透視能力を使って手を見ると、こうなってる。

親指を構成する骨は、基節骨(きせつこつ)と末節骨(まっせつこつ)で、

その2つの間に関節が1つある。

他の4本は基節骨と中節骨(ちゅうせつこつ)と末節骨で、

その3つの間に関節が2つある。

 

 

親指は他の4本より骨が1つ少ないんだよ。

知ってた?

自分の手のひらを見てみよう!

指の横ジワが関節の部分。

親指は他の指よりも横ジワが少ないでしょ?

コトーは解剖学を学ぶまで気づかなかった…。

 

 

手のひらには細長い中手骨(ちゅうしゅこつ)が5本あり、

その根元には小さな骨が8個あり、

総称して手根骨(しゅこんこつ)という。

 

腕の骨は、橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃっこつ)の2本。

その2本と手根骨とで、手首の関節をつくってる。

上図の水色の斜め線の部分だよ~ん。

 

いきなり問題!

握りこぶしができる関節はどこかな?

指の根元の骨『基節骨』と、手のひらの骨『中手骨』の間の関節が、

握りこぶしになる関節だよ~ん。

上図のピンク色の斜め線の部分だよ~ん。

 

ちなみに、親指の腱鞘炎を起こしやすい部位は、

CM関節(上図の緑色の斜め線)。

手のひらの、『中手骨』と『手根骨』の間の関節。

この関節は指を曲げても握りこぶしのように盛り上がることもなく、

手のひらの皮膚を見てもシワがあるわけでもなく、

地味な存在だけど、親指の動きにはかかせない関節なんだなぁ~。

 

 

透視能力を軽く使って手を見るとこんな感じ。

手のひらと指の根元には筋肉(赤の部分)がびっちりだが、

指の先についているのは腱(肌色)と、

それを包む腱鞘(けんしょう)(緑色)。

どうなってるかというと…、

 

 

 

『深指屈筋 しんしくっきん』は指を曲げる筋肉。

尺骨という腕の骨の肘下部分から、指の先端にある末節骨についてる。

手首の少し前から筋肉は腱になり、指の骨につく。

ふくらはぎの筋肉は、足首の少し上からアキレス腱になり踵の骨につく。

それと一緒。

指を動かす筋肉が肘から始まってるって、意外でしょ?

筋肉を実感してみよう!

 

 

 

 

 

指先で左肘の内側に軽く触れて、

左指の曲げ伸ばしを繰り返してみよう!

左指を曲げたときに、右指で触れている部分が盛り上がるでしょ?

それが指を曲げる筋肉なんだなぁ…。

 

 

 

ほとんどの筋肉の端っこは腱になり、骨につく。

腱は腱鞘というサヤに包まれ、保護されてる。

筋肉が働くと、筋肉は縮まり、腱は伸ばされ、

腱鞘の中を移動する。

指を酷使して腱が膨隆したり、腱鞘が厚くなると、

腱が動くたびに腱鞘と摩擦を起こし、腱鞘炎になっちゃうんだなぁ…。

腱鞘は指だけでなく手首にもあり、手首の腱鞘炎もある。

 

 

現代はスマホ、タブレット、パソコン操作で

手を酷使してる人が増えてる気がする。

手にトラブルが生じても安静にできないので、なかなか治りにくい。

コトーはひしひし危機感を感じ、再度このテーマで特集を組むことにした。

女性鍼灸師による女性専門鍼灸院≪レディース鍼灸ことう≫では、

5月14日(火)と19日(日)に、

『手の腱鞘炎の痛みをやわらげる、お灸&ストレッチ&サポーターの選び方!』

という講座を設けた。

気になる方はぜひ参加してほしい!

 

 

次回の特集ブログでは『手の機能』を取り上げるよ~ん。

お楽しみに~~~!!!