コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

【ばね指、ド・ケルバン病、手根管症候群、母指CM関節症、ブシャール結節、ヘバーデン結節】手の痛みの原因と、疾患別の症状

手の痛みの原因

1.手指の使いすぎ

スマートフォン・パソコンなどの操作や、家事・育児・仕事・スポーツ(ゴルフやテニスなど)・楽器演奏(ピアノなど)で、手指や手首を酷使する。

2.女性ホルモン(エストロゲン)の減少

エストロゲンは、痛んだ腱や腱鞘(けんしょう)・関節を修復する働きがある。更年期以降の女性や、産後授乳期の方は、エストロゲンが減少するため、手の腱鞘炎や変形性関節症になりやすい。

3.糖尿病・透析患者・自己免疫疾患

糖尿病や透析患者、関節リウマチなど自己免疫疾患の方は、手の腱鞘炎になりやすい。

 

手の痛みの代表疾患

手の腱鞘炎には、たくさんの疾患があり、手指や手首の痛みやしびれが起こる。発症率が高いのは、ばね指、ド・ケルバン病、手根管症候群。指の関節の変形も伴う、変形性関節症の代表疾患は、母指CM関節症、ブシャール結節、ヘバーデン結節。

 

ばね指の症状

指を曲げる筋肉は肘に付き、手首付近から指先にかけては『腱』になる。

その『腱』は、『腱鞘』という筒につつまれている。上述のような原因で、指を曲げる『屈筋腱』とその部位の『腱鞘』が炎症を起こすと、手のひら側の指の付け根が痛くなって、腫れてくる。

腫れて太くなった『腱』は、腫れて狭くなった『腱鞘の中』を動きにくい!最初は指を動かしにくいだけだが、炎症が進むと、指を曲げた時に、腱が腱鞘に引っかかるようになる。曲がった指を戻そうとすると、ばねのように指が跳ね上がる。さらに悪化し、腱が腱鞘の中で身動きがとれなくなると、その指は曲がったままとなる。

親指・人差し指・中指で起こることが多い。

 

ド・ケルバン病の症状

手の甲側で、手首の端(親指側)が腫れて痛くなる。親指を動かすと、痛みが増強する。

親指を伸ばす筋肉(短母指伸筋)と広げる筋肉(長母指外転筋)の腱と腱鞘の炎症による。

 

手根管症候群の症状

親指から薬指にかけて、しびれや痛みがある。特に、明け方に症状が強まる。進行すると、手の感覚が鈍くなり、熱いものに触れても熱さを感じなくなる。更に悪化すると、親指が動かしにくくなり、書字やボタンかけ、お箸使いなど手作業に支障をきたす。

手のひらの付け根には、手根骨(しゅこんこつ)という小さな骨が集まり、その上に横手根靭帯(おう・しゅこん・じんたい)という靭帯がおおっている。手根骨と横手根靭帯で作られたトンネルを『手根管』という。手根管には、9本の腱と1本の神経(正中神経・せいちゅうしんけい)が通っている。

この部分の腱と腱鞘炎が炎症を起こし腫れると、手根管の中が狭くなり、正中神経が圧迫され、手根管症候群の症状があらわれる。

 

母指CM関節症の症状

ビンやペットボトルのフタを開けるなど、親指をひねると、親指の付け根が痛む。

親指のCM関節(緑丸)(手首の少し上にある)は、親指が多方向へ動かしやすいように、形作られている。その分、不安定な構造であり、関節を支えている靭帯が緩みやすい。緩むと、CM関節を構成する骨の軟骨がすり減り、CM関節が変形し、悪化すると亜脱臼となる。

 

ブシャール結節の症状

指先から2番目の関節(赤丸)(PIP関節)が腫れて痛む。全く痛みを伴わない場合もある。

母指CM関節症と同様に、関節軟骨の変性により、その指のPIP関節は変形し始め、進行すると指を曲げにくくなり、手作業に支障をきたす。

更年期以降のエストロゲンの減少による『腱鞘炎』を放置した結果、『ブシャール結節』を引き起こす女性が多い。初期の指の違和感から指の変形まで、7~10年かかる。変形が多いのは60代。

 

ヘバーデン結節の症状

指先から1番目の関節(青丸)(DIP関節)が腫れて痛む。痛みのため、指を強く握ることができない。進行すると、DIP関節が曲がって伸びなくなる。

 

手の痛みの原因と疾患を知ることが、適切な治療につながる

何が原因で、○○○筋の△△△の部位の腱と腱鞘が炎症を起こしているのか。また、▢▢▢の関節が変形しているのか。原因と疾患によって治療方法やセルフケア方法も変わってくる。そのため、原因と疾患を把握することは、とても大切。自己判断ではなく、専門医に診てもらおう!

 

 

特集記事『手の腱鞘炎』

【手の腱鞘炎の豆知識】手の構造を見てみよう!

【手の腱鞘炎の豆知識】手の機能を見よう!

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【ばね指、ド・ケルバン病、手根管症候群、母指CM関節症、ブシャール結節、ヘバーデン結節】セルフケア~装具&サポーター&テーピング

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9月に入るというのに、暑いっすー!すいか!かき氷!リンゴ味のアイスクリーム!ついつい冷たい物ばかり食べたくなるけど、胃を冷やすと、涼しくなった頃に秋バテしちゃう!気を付けよう!

福岡県福岡市にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

【動画で見る!ツボの取り方】足先の冷えや足の甲の痛み、偏頭痛に働きかけるツボ『足臨泣 あしりんきゅう』

『足臨泣 あしりんきゅう』というツボは、『足少陽胆経 あし・しょうよう・たんけい』(赤いライン)という経絡の上にある。この経絡は目の外側に始まり、側頭部をぐるぐる回って、体の横を下り、足の甲を通って、足の薬指の先端で終わる。

『足臨泣』は、足の甲にある。足先がキンキンに冷える方には、このツボへのセルフお灸がおすすめ。また、脚の筋肉痛、特に足の甲の筋肉痛や痛みには、『足臨泣』に鍼やお灸をすることが多い。セルフお灸もいいよ~。

『足少陽胆経』は、体の横を通り、頭の横側では経絡が行ったり来たり…。このように、こめかみ部分にも通っているので、『足臨泣』は偏頭痛(=片頭痛)の治療にも用いられる。ツボの近くの症状だけでなく、経絡上の遠くの部位の症状を治療することもあるんだよ~。

 

『足少陽胆経』の上には、『頭臨泣 あたまりんきゅう』というツボもある。黒目の真上で、前髪から少し入ったところにある。目の症状を治療する時に用いられる。

『足臨泣』も目の症状に用いられることがある。ツボ同士の作用や適応症が似ているツボたちを『相対穴』、『相関穴』という。『足臨泣』は足の『臨泣』、『頭臨泣』は頭の『臨泣』と言われ、『相対穴』にあたる。

 

前回、ツボ取り動画で紹介した『陽陵泉 ようりょうせん』と、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『足太陰脾経 あし・たいん・ひけい』という経絡の上にある『陰陵泉 いんりょうせん』も『相対穴』。膝のトラブルに用いられる。

 

『足少陽胆経』の上には、『頭竅陰 あたまきょういん』と『足竅陰 あしきょういん』がある。このツボたちも、『相対穴』。

『竅 きょう』は、五官(目・耳・鼻・舌・皮膚)のこと。2つのツボは、目・耳・舌・のどなどの症状に用いられる。おーっ、話がそれた。

 

『足臨泣』は、足の甲にあり、薬指と小指の細長い骨の間にある。

 

細長い骨の上には『長趾伸筋 ちょうし・しんきん』という筋肉がある。膝下の骨から、足先の骨(親指以外)に付き、足の指を反らす時に働く。

この筋肉の、足の甲の部分は、必ずしも骨の上にあるわけではない。この部分の筋肉はスジのように硬く、骨と間違えやすい。

薬指と小指を反らす筋肉と、薬指と小指の骨を間違えてツボを取ると、正しいツボと位置がずれる。『足臨泣』のツボを探すのは難しい…。ツボ取り動画で、そこのところを熱く語っている!『足臨泣』にお灸をしてみようかなぁ…という方は、動画も見てねぇ~。

福岡県福岡市にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

 

特集:五臓六腑と経絡とツボと鍼灸の関係性⑰~手少陽三焦経

赤いラインは、前回の特集で紹介した『手厥陰心包経 て・けついん・しんぽいうけい』という経絡。胸にあるツボ『天池 てんち』に始まり、中指の先端にあるツボ『中衝 ちゅうしょう』で終わる。そこから、つながる経絡は…。

 

『手少陽三焦経 て・しょうよう・さんしょうけい』。薬指の先端にあるツボ『関衝 かんしょう』に始まり、手の甲を通り、腕後面の中央を上行する。肩の後面から前に出て、鎖骨の下をくぐり、体内に入り、心(しん)(=心臓)を保護する膜『心包 しんぽう』に達する。

ここで2本に分かれる。

1本は上行し、鎖骨の上で体表に出る。首の横を通り、耳の外側をぐるりと回る。耳の前からこめかみを通り、眉毛の外側の端にあるツボ『絲竹空 しちくくう』で終わる。体表の経絡の上に、ツボは23個。この経絡は、左右対称にあるので、合わせて46個。

 

さてさて…。心(しん)を包む『心包 しんぽう』から枝分かれた、もう1本の経絡は、心包から下行し、三焦(さんしょう)に至る。三焦?山椒?山椒魚??

ここで三焦について説明しよう!

体幹部の機能を3分割し、横隔膜より上の機能を『上焦 じょうしょう』、横隔膜からへそまでの機能を『中焦 ちゅうしょう』、へそから下の機能を『下焦 げしょう』という。そして、上焦・中焦・下焦の機能を合わせて、三焦という。三焦は五臓六腑の六腑に含まれるが、『機能』のことを指し、実在する臓器ではない。

気(=エネルギー)、血(けつ)(=栄養分)、津液(しんえき)(=水分)を作り出し、全身に行き渡らせる。また、不要な物を尿と便として排出する。これら一連の機能がスムースに行われるように、三焦は調整している。

といっても、消化器系のトラブル時に、この経絡上のツボたちを使うことはないなぁ…。コトーは。

 

突発性難聴や耳鳴りなど耳のトラブルには、耳周辺のツボたちに、ちょこんと短い鍼を置く。耳のトラブルの原因の1つに、耳周辺の血行不良がある。首こりや肩こりがある場合は、首や肩にあるツボへ鍼やお灸をして、硬くなった筋肉をほぐし、肩・首・耳への血行を良くする。

こめかみ辺りの痛み、片頭痛の時にも、耳周辺のツボたちに、ちょこんと短い鍼を置く。片頭痛持ちさんは、首こりや肩こりの強い方が多く、首や肩への鍼灸もかかせない。

 

肩、腕の後面にあるツボたちは、肩こり、五十肩、腕や肘・手首・指の痛みを治すときに用いられる。鍼やお灸をして、こわばった筋肉をほぐし、痛みを改善する。

 

セルフお灸がしやすいツボは、手首にある『陽池 ようち』。腕や手首・指の痛みに用いる。

 

その上にあるツボ『外関 がいかん』も見つけやすい。こちらも腕や手首・指の痛みに用いる。

 

この2つのツボ取り動画を撮ったよ。次回から紹介するねぇ~。

福岡県福岡市にある女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

首こり・肩こり・背中こり・腰痛・お尻の痛み・脚の痛み・坐骨神経痛の鍼灸治療

私たちが住む地球には『重力』がある。立位や椅坐位・床座位は、『抗重力位』と言い、重力に逆らわないと保てない姿勢(=姿位)。

ツボ・モデル子ちゃんに「1時間、この姿勢のままでいてね」と言ったら、どうだろう。正面をずっと見続けるために、首の筋肉がこりそうだねぇ…。頭や腕を支えつつ、体幹をシャキッ!と保つために、背筋や腹筋もこりそうだねぇ…。自分の体重を支えつつ、股関節や膝を伸ばし続けるために、お尻や脚の筋肉もこりそうだねぇ…。

姿勢を保ち続けるには、筋肉も同じ長さで保ち続けなければならない。これが筋肉にはつらいんだなぁ。血流が滞り、筋肉のコリや痛みが発生する。それでは…。

「ツボ・モデル子ちゃん、腕を前後に振りながら、その場所で30分間、足踏みをしてみて」と言ったら、どうだろう。『伸びたり縮んだり』を繰り返すのも、筋肉はつらいんだなぁ。やはり、コリや痛みが発生する。

さて、当鍼灸院には「首こりや肩こりがひどくて痛い!」と来られる方が多い。首や肩に触れると、確かにガチガチ。そして、左右の肩甲骨の間や腰の筋肉もカッチカチ。「腰も硬いですねぇ」と言うと、「えっ?そうですか?」と本人は気づいていない。

「腰が痛くて、朝起きるのがつらい!」と来られる方も多い。確かに腰の筋肉はガチガチだが、首や肩甲骨の間もカッチカチ。「う~ん、首もこってますねぇ」と言うと、「あまり感じない」と本人は気づいていない。

重力に逆らった、『姿勢』や『日常動作などの動き』は、いろいろな筋肉が働いて成り立つ。痛みを感じるのが部分的であっても、背筋全体を緩めることって大切だと思う。

 

後頭部から尾てい骨までの後面図。赤いのは、『最長筋 さいちょうきん』という筋肉。背筋と言ってもたくさんあり、『最長筋』が一番長い。頭蓋骨の下方から、背骨・骨盤の骨まで付いている。肋骨にも付いているねぇ。

 

さて、赤いラインは『足太陽膀胱経 あし・たいよう・ぼうこうけい』という経絡。目頭と鼻の間にあるツボ『睛明 せいめい』に始まり、

 

頭頂部・後頭部・背中・お尻・脚の後面と下行し、足の小指にあるツボ『至陰 しいん』で終わる。背筋と同じ所を走行している。そのため、首こり・肩こり・背中こり・腰痛・お尻の痛みには、『足太陽膀胱経』の上にあるツボに鍼やお灸をして、滞った血流を促し、こわばった筋肉をほぐし、痛みを和らげる。

 

さて、右のお尻と脚の後面図。赤いラインは、坐骨神経。『足太陽膀胱経』と走行が似ている。そのため、脚の痛みや運動麻痺だけでなく、坐骨神経痛にも、『足太陽膀胱経』の上にあるツボに鍼やお灸をするよ。地球に重力が限り、『足太陽膀胱経』上のツボは活躍するんだなぁ~。

さて、記録更新!昨年は6月26日頃にセミが鳴きだしたが、今年は6月19日。梅雨の雨の合間に鳴いている。暑さが前倒しでなかった頃は、梅雨や田植えの時期にカエルが合唱し、その後にセミが合唱していた。最近、カエルの鳴き声を聴くことが滅多にない。

30代の頃、田んぼに囲まれた、のどかな街に住んでいた。畳の部屋でくつろいでいると、後ろに人の気配。振り向くと、アマガエルがちょこんと座り、こちらを見つめていた。横の壁に何か動く気配。横を見ると、カマキリが壁を登っていた。

庭にあるマウンテンバイクには、黄色のビニールカバーを掛けていた。出かける時には、カバーの折り目からアマガエルが飛び出す。帰宅後、マウンテンバイクにビニールカバーを掛けると、翌日には、定位置の折り目にアマガエルが戻っていた。

気温と湿度が共に高いと、体にこたえるねぇ~~~。屋外でも屋内でも熱中症に気を付けよう!福岡県福岡市にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。ケロケ~ロ!

【動画で見る!ツボの取り方】肘・腕のだるさや痛み、手首・指の腱鞘炎に働きかけるツボ『神門 しんもん』

赤いラインは『手少陰心経 て・しょういん・しんけい』という経絡。その上に『神門 しんもん』というツボがある。手のひら側の手首の端、小指側にある。

 

軽い物なら、手首にグッと力を入れて、物を持ち上げ、保持できる。

 

重い物でも同じように持てる方もいれば、

 

こうべを垂れるように、手首から先が下に傾いたまま、持ち上げ、保持する方もいる。握力や腕の力が弱いため、手首から先を上に持ち上げられない。この持ち方は指や手首の筋肉を痛めやすい。

特に、『手首を下に傾けたまま、薬指や小指で強く握ること』が手作業中のクセになっていると、薬指や小指を曲げる筋肉や手首を小指側に傾ける筋肉が疲労しやすい。これらの筋肉がカチコチに硬くなると、手首の端(小指側)、ちょうど『神門』あたりに痛みが出てくる。そんな時、『神門』に鍼やお灸をして、カチコチの筋肉を緩め、痛みを緩和させる。

 

硬さが強く、筋肉の柔軟性が失われている時は、灸頭鍼(きゅうとうしん)がおすすめ。ツボというよりも、硬くなった筋肉に鍼を置き、鍼先にモグサをのせてお灸もする。

 

台座灸を使ったセルフお灸もおすすめ。台座灸は底にシールが付いているので、誰でも簡単にできる。

『神門』のツボ取り動画を撮ったが、まだまだ修行が足りないねぇ~。分かりづらい気がして、ブログで補足するよ。

こちらは、手のひらから見た、右手の骨。5本の指の根元には、小さな骨がごちゃごちゃっとある。手首の端(小指側)の上に、豆状骨(とうじょうこう)という骨がある。緑丸のところ。ポコッと突き出ているので、皮膚の上からでも触れると分かりやすい。その豆状骨の際、手首に『神門』がある。赤丸のところ。

こちらは、手のひら側の右腕。赤いのは、手首を小指側に傾ける筋肉、『尺側手根屈筋 しゃくそく・しゅこん・くっきん』。『神門』はその筋肉の隣、親指側にある。青丸のところ。豆状骨の下、かつ、尺側手根屈筋の隣(親指側)という、2つの取り方があり、ややこしいが、動画を見ながらツボを取ってみてねぇ~~~~。

このツボがある『手少陰心経』は、臓器の『心 しん』(心臓のこと)につながっている。心は神(しん)を蔵す。『神』とは精神活動のことで、『心』はメンタルに深くかかわっている。『神門』の『門』は出入口のこと。このツボは、心気(=心のエネルギー)の出入り口であり、その名前が付いた。『手少陰心経』にとっても『心』にとっても重要なツボなんだなぁ…。といいつつ、コトーは、指・手首・腕のトラブルの時に、このツボをよく使うんだなぁ…。

福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。