【突発性難聴】鍼灸治療と予防鍼灸
突発性難聴の治療ポイント⓪ すぐ耳鼻科に行こう!
突然、耳が聞こえにくくなったら、「しばらく様子をみよう…」とせずに、すぐ耳鼻科を受診しよう。そして、突発性難聴と診断されたら、すぐ治療を受けよう!治療の開始が遅くなると、聴力の回復が難しくなるから。
突発性難聴の治療ポイント① 鍼灸治療も早くスタートしよう!
耳鼻科の治療と並行して、鍼灸治療も早くから開始しないと、改善が難しい。
突発性難聴の治療② 耳周りのツボに鍼を置く
ツボ・モデル君の横顔。耳の周辺には、たくさんのツボがある。詳しく見てみよう。
<足少陽胆経 全身>
赤いラインは、『足少陽胆経 あし・しょうよう・たんけい』という経絡。耳周りを見てみよう。
<足少陽胆経 横顔>
この経絡は、側頭部を行ったり来たり!頭、特に耳周りにツボが多い。
<手少陽三焦経 全身>
『手少陽三焦経 て・しょうよう・さんしょうけい』という経絡。耳周りは…。
<手少陽三焦経 横顔>
耳の際を囲むように、たくさんのツボがある。
<手太陽小腸経 全身>
『手太陽小腸経 て・たいよう・しょうちょうけい』という経絡。耳の前にツボがある。
耳周りのツボの中からいくつか選び、短くて細い鍼をちょこんと置き、耳の血流改善をはかる。
突発性難聴の治療ポイント③ 首・肩・あごのコリをほぐす
突発性難聴で治療に来られる方の多くは、首こり・肩こりが著しい。硬くなった首や肩の筋肉を鍼やお灸でほぐし、脳への血流改善をはかることも大切。それが、耳の血流改善につながる。
こちらは、食べ物を噛む時に働く筋肉たち。緑矢印は、耳の穴。筋肉たちは、耳周りにたくさんある。
歯のくいしばりや歯ぎしりが強い方は、これらの筋肉が硬くなりがち。その場合は、これらの中の、耳周りの筋肉たちのコリも鍼でほぐし、耳の血流改善につなげる。
突発性難聴の治療ポイント④ 耳の不調にかかわる症状も治療する
『強いストレスをかかえている』『疲労が蓄積している』など、耳の不調にかかわる症状に対しての鍼灸治療もかかせない。問診と触診で、体と心の声に耳を傾け、体調を整える鍼灸を行う。
突発性難聴の予防ポイント⓪ 再発する場合は、生活習慣を見直そう!
栄養不足、睡眠不足、慢性疲労、慢性運動不足、強いストレスなど、体と心に重く負担になっていることを、少しずつでも、改善できることから、変えてみよう。
突発性難聴の予防ポイント① 首・肩・あご・背中のコリがひどくなる前に鍼灸治療を!
「首や肩・体幹のストレッチをする」ことが習慣になると、「うっ、やばい!ガチガチに硬くなってきたぞ!」と気づきやすい。その時点で、鍼灸を受け、脳や耳への血流を改善してほしい。家事や仕事、育児、介護などで、ストレスや疲労が蓄積されやすい時は、何とか都合をつけて、定期的に鍼灸を受けてほしいなぁ…。
2023年もあと4日。なかなか更新しない記事と動画を、根気強く見ていただき、有難うございます。これからも、東洋医学や鍼灸のことを、分かりやすく楽しくお伝えしますよー!2024年もよろしくお願いいたします。
福岡県福岡市にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の、女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。