肺は、潤いを好み、乾燥を嫌う  

五臓六腑の肺は、湿度の高い夏には元気一杯。ところが、空気が乾燥しだす秋口に入ると、弱くなりやすい。東洋医学において、肺は、呼吸以外の働きもしている。そのため、肺が弱まると、様々な症状があらわれる。  

 

肺の働き① 呼吸をつかさどる  

呼吸にかかわるのは、肺・気管・のど・口・鼻。秋の乾燥により、肺の呼吸機能が弱まると、咳・ぜんそく・くしゃみ・鼻水・鼻づまり・声がれ・のどの痛みなどの症状があらわれる。  

 

肺の働き② 全身に水分をめぐらし、余分な水分を汗として出したり、腎に送る  

秋の乾燥により、肺の水分代謝に支障をきたすと、むくみや、汗が出にくいなどの症状があらわれる。 

 

肺の働き③ 皮毛(ひもう)(=皮膚と産毛)をつかさどる  

秋の乾燥により、肺の、皮毛への働きが弱まると、皮膚の乾燥・かゆみ・アトピー、口の渇きなど皮膚のトラブルが生じやすい。コトーは、手の乾燥と、耳の乾燥+かゆみが出てるよー!  

 

肺の働き④ 気(=エネルギー)をめぐらす  

気には、たくさんの種類がある。その中に、体を防衛する『衛気 えき』がある。『衛気』が不足し、全身にしっかりめぐらないと、免疫力や抵抗力が落ちる。風邪を引きやすく、ウィルス感染をしやすい。花粉症などアレルギー症状も出やすい。  

 

秋口の諸症状の対処方法 

秋口に、肺にかかわる症状があらわれているときは、各々の症状に対しての治療だけでなく、『肺の乾燥』を防ぎ、『不足している気を補充する』ことも重要になる。また、夏に冷たいものをとりすぎて、秋口に胃腸が弱っている時は、五臓六腑の『脾 ひ』や『胃』の働きを整える治療も加わる。

 

特集記事『秋口の肌荒れ・かぜ・アレルギー(花粉症・鼻炎など)』

【秋口の肌荒れ・かぜ・アレルギー(花粉症・鼻炎など)】東洋医学のアプローチ 

【秋口の肌荒れ・かぜ・アレルギー(花粉症・鼻炎など)】鍼灸治療

【秋口の肌荒れ・かぜ・アレルギー(花粉症・鼻炎など)】セルフケアと予防対策~前編 

秋口の肌荒れ・かぜ・アレルギー(花粉症・鼻炎など)】セルフケアと予防対策~後編

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おーっ、今回の記事は短い。『おまけ』を書いちゃおうかなぁ~。

 

ガラス容器がセットされた、ステンレス製鍋。珍しいでしょ?って、うそだよ~ん。食器を洗っている時、重ねてしまったら、ガラス容器が外せなくなった…。どうやっても、ガラス容器が斜めに入り込むばかりで、どうにもならない。よく使う小鍋だから、困ってる。中鍋や大鍋を使うしかないでしょ。ちょっと果物でも入れてみるかぁ…。  

 

なんだかなぁ…。

福岡県福岡市にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。