コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

音楽にまつわる懐かしい思い出…

シンガー、リンダ・ロンシュタットのドキュメンタリー映画をゴールデン・ウィークに見に行った。音楽映画を見るのは、アリーサ・フランクリンの『リスペクト』以来だなぁ…。

リンダ氏は音楽好きな両親の元、幼少のころから音楽が身近にあった。コトー(=私)も音楽好きな母の影響か、幼少の頃は自宅トイレででたらめな歌を歌い、幼稚園生の時はオルガン教室に通っていた。

 

小学生になるとエレクトーン(上の画像)を習い始めた。中学・高校は合唱部に所属。

リンダがフォークやロックなどをかっこよく歌っていた頃、コトーは小・中学生。彼女の名前は憶えているけれど、曲は思い出せない。ラジオで彼女の歌声を聴きながら、宿題をしていたのかなぁ…。

 

高校生になると、コトーはクロスオーバー(=今のフュージョン)にはまった。

 

ギタリストのリー・リトナー、

 

フュージョン・グループのスタッフ。エレクトーンで弾きまくった。お気に入りの曲を自分で演奏できるのは、上手い!下手!は別として、この上ない幸せだった。

コトーがクロスオーバーに夢中になっていた頃、リンダ氏はオペラ、ジャズ、メキシコ音楽など、まったく異なるジャンルの歌にチャレンジ!ドキュメンタリーを見る限り、どのジャンルも中途半端な歌い方じゃない!相当な努力をしたはず…。

この映画では、音楽仲間や共演者が当時を振り返り、コメントしている。ロック・バンドのイーグルスが結成される前、そのメンバーがリンダ氏のバック・バンドを務めていたとは…。ギタリストのライ・クーダーも、彼女の音楽に対して温かいコメントをしていた。

映画の観客は、白髪交じりの男性が多かった。コトーより少し年上かな?左隣の男性は、おもしろい場面では小さく笑うなどリアクションがあったが、右隣の男性は少し前のめりの姿勢を93分間、まったく崩さなかった。「この人の人生において、リンダ氏は大きな存在なんだなぁ…」と勝手に想像。

ラスト・シーン。2019年、ソファーに腰かけたリンダ氏が、甥とデュエットしている。2011年にパーキンソン病のため引退した彼女が、甥をじーっと見つめながら歌っている。いくつになっても、どんな状況下でも、歌を歌う!となると、真剣に歌と向き合っているんだなぁ…。

エンド・ロールが終わり外に出ると、観客の中年男性が知人に、「リンダと会えたよ…」と満面の笑みで語りかけていた。

あっという間のゴールデン・ウィークだっだけれど、心がポッカポカになった。福岡県福岡市にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士・音楽好きのコトーでした。

特集:筋肉のコリと痛みの話⑦~セルフコントロール・その1

20代のコトーは、重度の肢体不自由児・者の入所施設で理学療法士(リハビリ)の仕事をしていた。ある日、廊下を歩いていたらよろけて、壁に手をついた。その時に、手首をくじき、いつまでも痛みが残っていたので、整形外科を受診した。レントゲンで異常はなかったが、医師に一言、言われた。「普通だったら手をくじかない場面で、あなたは手をくじいた。それはあなたが日常を過ごすだけの体力しかなく、余力がないからだ」。がつーんと心に響いた。幼少の頃は外で遊びまくったが、中学・高校の部活はコーラス部で体を動かしてはいなかった。20代で始めた仕事(リハビリ)は重労働で、それをこなすだけで精一杯だった。反省!!!

スポーツジムに通ったり、週末には山登りやスキー。起床時と就寝前にはストレッチングが日課となった。それでも何度もぎっくり腰を起こし、とうとう腰椎椎間板ヘルニアに…。これがきっかけで、体に負担が少ない鍼灸師に転職した。そして、中年になっても、休日はじっとしていることはなく、美術館や博物館めぐり…。(昨年から自粛生活でストップ)。外出したら風景を観察しながら歩く!歩く!歩く!エレベーターやエスカレーターは極力使わず、階段!

転職するまでは腰痛が悪化しないように、腰にコルセットを使うことが多かった。転職してからは使っていない。重労働でなくなったからだと、ずーっと思っていたが、それよりも、仕事の姿勢が大きく影響している気がする。鍼灸師になりたての頃、低めの治療ベットで、腰かけて治療していた。しかし、気づくと立って仕事をしている。低い治療ベットでは、自分が中腰になり腰がきつい。しばらくして、高さ調節ができる治療ベットに替えた。

今も立って仕事をしている。椅子座位よりも立位のほうが腰に負担がない。といっても長時間、立位をとると腰がガチガチになる。治療中にしゃがんだり、椅子に腰かけて、腰の筋肉の緊張を緩めている。立ち仕事だからといって脚力は維持できない。この1年、外出する機会がぐっと減り、脚力が落ちた…。まずい!こいつに再登場してもらおう!

 

置物と化していた踏み台昇降機。再開するよ~~~!散歩は好きだから、ウォーキングやジョギングも少しずつ増やしている。

昨年から、コロナ感染や異常気象の被害で心を痛めることが多い。心が緊張すると筋肉も緊張しやすい。

 

昨年末に購入したCD、原田知世氏の『恋愛小説3ーYou&Me』。自分が青春時代に聞いていた曲のカバーがたくさん入っている。口先ではなく、腹圧をかけておなかの底から歌うと、体と心の穏やかさが戻ってくる。そうだっ!本棚をごそごそ…。あった~!

 

かがくい ひろし氏の絵本『みみかきめいじん』。大好きな本を、おなかの底から声を出して読むと脳も心も体もすっきりする!20年間のリハビリの仕事で全身の筋肉を傷め、筋肉の耐久性は今もない。自己評価を常に行い、筋肉に対して『無理なくやれること』と『やりたいこと』を見つけて実践している。

これがコトーの『自分史』ならぬ、『筋肉史』。あなたは幼少の頃、体を使って遊んだ?成長期にしっかり筋肉を使ってる?使ってたと思う?青春期は?中年期は?高年期は???成長期にどこまで筋肉を作り上げ、その後、それを維持できているか…。自分の『筋肉史』を把握すると、筋肉のコリや痛みに対しての『自分なりのセルフコントロール法』が見つけやすいと思う。次回のブログはこの続きをするよ!

久しぶりにおまけの話。昨年、亡き母の中学時代からの親友にクリスマス・カードを送った。年明けに届いた返信封筒の中にこれも入っていた。

 

お年玉付きポチ袋!いくつになってもうれしい~~~~~~~~~~~~~!

 

いとこにもクリスマス・カードを送ったら、今年の1月2日にお年賀が届いた。福ハ内?

 

すっ、すごい!焼き印された木箱!フタを開けると…、

 

あ~~~~~~!お多福豆菓子がぎっしり!節分の豆まきのマスに見立てているんだ!うれしい~~~~~~~~~!新年、皆様に小さな小さな幸せのおすそ分けです。福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。今年もよろしくお願いいたします!

ビートルズの世界をしみじみ鑑賞…

全世界で十数秒間、停電が起きる。

その後、人の記憶から末梢されているものが出てくる。

そのものに関する事物は、この世に何もない。

イギリスのバンド『ビートルズ』もその1つ。

さえないシンガー・ソングライターだけがビートルズを覚えてる…。

 

 

これは、公開中の映画『イエスタディ』のストーリー。

面白そうなので観に行った。

といっても、コトーはビートルズのアルバムを1枚も持っていない。

 

 

ビートルズに関しての一番古い記憶は、アニメ映画『イエロー・サブマリン』。

幼少の頃、ウチのテレビで観た気がする。

テレビで放映されたのかなぁ…。

あやふやな記憶。

 

 

 

 

小学生の頃からエレクトーンを習っていた。

年1回の発表会。

ミナコちゃんと、トップバッターで弾いた曲が『オブラディ・オブラダ』。

ビートルズの曲って知ってたのかなぁ…。

ノリノリの楽しい曲で、思いきり弾いた気がする。

 

 

演奏後、出番がないから、

ミナコちゃんとひたすらお菓子を食べてた気がする。

ミナコちゃんは一口サイズのせんべいを持ってきた。

これをいかに音を立てずに食べるか!

人様の演奏はそっちのけで実験した。

口の中の唾液でせんべいを湿らせてから噛むと音は出ない!

そんな実験結果になった気がする。

 

 

発表会で着るワンピースは、母がよく仕立ててくれたなぁ…。

 

 

中学、高校の部活は、合唱部。

文化祭で『イエスタディ』と『ミッシェル』を唄った。

 

 

文化祭には必ず母は聴きに来てくれた。

 

 

 

 

2002年の鈴木重子氏のアルバム『プレゼンサ』。

囁くように柔らかい声で唄う『ブラックバード』が大好きだった。

ブックレットでビートルズの曲だと知り、驚いたなぁ…。

ビートルズの曲とは知らずに、カバー曲を数多く

耳にしてるかもしれない…。

 

 

就職と同時に実家を出た。

借りた部屋は狭く、エレクトーンは持っていかなかった。

しばらくして、母から電話があった。

「エレクトーンはウチでは誰も弾かないから送るよ」

またエレクトーンを習い始めた。

 

 

 

 

エレクトーンの講師になろうかな…。

ちょっと思ったことがあり、グレード・テストを受けた。

課題曲と自由曲、合わせて10曲ぐらいあったかなぁ。

かなり弾きこんだが合格点には3点足りなかった。

さすがに落胆し、

「この悔しさを一生忘れたくない!」と思い、

テスト結果用紙を見た瞬間を、

目の前にある、目覚まし時計ごとデッサンし、

シルクスクリーンで生地にプリントした。

その頃、『染め』を習っていた。

 

 

 

 

後日、その生地をポケットに、エプロンを仕立てた。

その頃、病院でリハビリの仕事をしてた。

リハビリ室には台所もあり、

ノリのいい同僚にモデルになってもらった。

 

 

映画のエンド・ロールでいろんなことがよみがえり、

涙がにじんできた。

「あんたねぇ、もうちょっと頑張んなさいよ」

亡き母の声が聞こえた…。

 

福岡市南区の女性鍼灸師による女性専門鍼灸院≪レディース鍼灸ことう≫の

鍼灸師コトーでした。

またねぇ~!

 

中年コトーのドラムのけいこ③~伝導

前職の理学療法士になりたての頃、

大先輩に教わった。

運動麻痺に対しての運動療法、つまり『運動の伝え方』には

3通りある。

 

 

運動麻痺や感覚障がいが重い場合、

動きを出したい部位を、セラピストが直に動かしながら、

『体が動くこと』に、まずなれてもらう。

 

 

運動麻痺や感覚障がいがあるものの、

少しでも患者自身で動かせる場合、

セラピストは動きを出したい部位には触れず、

そこから離れた、末梢の部位を動かす。

ねらうのは、動きを出したい部位の自発的な運動の拡大。

 

 

例えば、肩の運動を出したいとき。

患者の肘よりも手首や手指1本など、

末梢の部位を持って動きを誘導すると、

患者自身は腕の重みを自分で支えつつ、

肩だけでなく肘や手首の関節運動も

自分でコントロールしなければならない。

運動の学習としては難しい。

それを引き出すセラピストの技量も必要となる。

 

 

運動麻痺が軽度で、感覚もほとんど問題がない場合、

セラピストは患者の体には触れず、

口頭指示やゼスチャーで動き方を伝え、

患者に再現してもらう。

これが一番高度。

 

 

適切な説明やゼスチャーでないと、患者は再現できない。

どんな切り口で説明するか…。

セラピストの技量はさらに必要なんだなぁ…。

何度も壁にぶち当たったけれど、

楽しい20年間だった。

 

 

その後、鍼灸師になり、

鍼やお灸を介して治療することになった。

鍼はメーカーによって特徴がある。

鍼灸師になりたての頃、

沢山のメーカーの鍼を打ってみて、

ツボに入った鍼先の感触が、鍼の握り手に直結する鍼を探した。

 

 

最近、心がけているのが『心地いい治療』。

そのときの患者の体調や心持ちに一番フィットする、

鍼やお灸の技法をチョイスする。

患者がリラックスして、より治療効果が高まる。

もちろん、自分自身の心が穏やかじゃないと、

『心地いい治療』はできない。

自分の心持ちが鍼の叩き方に表れるんだなぁ…。

ドラムを叩くときも同じことを思う。

 

 

速いスピードになると気が焦り、力んでしまう。

とたんに音が悪くなり、力めば力むほど速く叩けなくなる。

フッと息を吐き出し、肩の力を抜いて叩いたほうが、

澄み切った音になるし、速く叩ける。

手にスティックを持って叩くタイコはそれで対応できるけど、

足で叩くタイコがねぇ…。

 

 

 

 

ベース・ドラムは右足でフット・ペダルを踏んで音を出す。

ひよっこドラマーだから右足が正確にリズムを刻めないのかなぁ…?

右足で刻んだリズムが、ベース・ドラムの音で再現できない。

う~~~~~ん…。

あっ!!!

履いてる靴が関係してるかも…。

コトーがよく履く靴は重い。

靴底の凹凸は少なく、滑りやすい。

靴底が硬く、しなりにくい。

 

 

ドラム用の靴探しが始まった。

足と一体化してペダルにリズムを伝える靴ってないのかなぁ。

何カ月もかかり、やっと見つけた!

 

 

 

 

じゃじゃん!

トライアスロン用に開発された靴。

靴底がしなる上に、デコボコが大きく滑りにくい!

何よりも、とーーーーっても軽い!

 

 

 

 

この靴を履いて、フット・ペダルを踏んでみた。

右足の動きが靴を介して、フット・ペダルに直結してる感じ!

ベース・ドラムの音の強弱(めりはり)もリズムを思い通り!!!

やったぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

と思ったのもつかの間。

 

 

1日は24時間しかない。

いま、『やること』と『やりたいこと』すべてができるわけではない。

しょっちゅう、優先順位をつけ直し、時間割を作るが、

24時間の枠からドラムが外れてしまった。

うっ、うっ、うっ…。

ドラムのレッスンも自主練も辞…め…た…。

 

 

中学の頃からやってみたかったドラム。

ひたすらテキストを練習し、楽譜が読めるようになり、

頭の中でリズムが鳴るようになった。

でも、体がついていかない!

ドラムを思うようには叩けない!

1年半、『はがゆさ』の連続だった。

 

 

でもでも、

リズムを刻むことがむしょーーーに楽しかった。

ドラムってギター、キーボード、ボーカルなどとセッションしてこそ、

映える楽器だと思うが、

1人で叩いてもサイコーーーーーーに楽しかった。

 

 

もう、目の前にドラムはないけど、

音楽が耳に入ってくると、

自然と机や自分の膝を叩いてリズムをとってる。

もう、体の中にドラムがしみついてるんだなぁ…。

 

 

今日は『コトー流、極暑・残暑の過ごし方』を紹介する予定だったが、

福岡は雨、雨、雨。

肌寒かったり、蒸し暑かったり、

残暑という天候ではないので、予定を変更した。

別の機会に紹介するよ~ん。

 

 

福岡市南区にある鍼灸院≪レディース鍼灸ことう≫の

鍼灸師コトーでした。

またねぇ!

 

中年コトーのドラムのけいこ②~試練

先日、ドラム教室の発表会があった。

思い起こせば1か月半前。

先生から発表会用の楽譜を手渡された。

今使っているテキストよりもワンランク上のテキストに載っているらしい。

ということは難しいんだ…。

月3回のレッスン。

来週はお休み。

次回は2週間後かぁ…。

次回のレッスンまでに、ゆっくりでも何とか叩けるようにならないと、

発表会に間に合わないだろうなぁ…。

………。

………………。

 

 

あっという間に2週間が経ち、

先生と一緒にその曲を叩く。

「短期間でよく叩けてる! 今の段階では何も言うことはない」

先生にそう言われた。

2回一緒に叩いた後、いつも通りにテキストのレッスンに入った。

 

 

へっ?!

発表会前って、発表会で演奏する曲だけレッスンするんじゃないの?

70%ぐらいのテンポでしどろもどろにしか叩けないのにー!にー!にー!

心の中で叫ぶ…。

 

 

自宅にはドラムがない。

クッションをパカパカ叩いて、イメージ・トレーニング。

何となく、こーかなーと思っても、

実物ではすんなりとは叩けない…。

80%以上のテンポになると、リズムがぐっちゃんぐっちゃん。

自主練で落ち込みつつ、レッスンへ。

 

 

「いい! 今の段階では何も言うことはない」

先生にまた言われてしまった。

『今の段階』ということは、『次の段階』では何を言われるんだろう…。

こうも言われた。

 

 

「この曲は、リードギターとベースギターがグルーブを作り出している。

きちっとした16ビートではなく、

3,4拍目は納豆をかき回すような、ねばーっこいリズムになっている」

 

 

グルーブ???

100%のテンポで叩けないのに、なんでそんなこと言うのぉ~?

ドラムを習い始めて1年4か月。

ひよっこドラマーなんだよぉー!

大人だから口に出せない。

心の中で叫ぶ!

 

 

 

 

レンタル・スタジオでの自主練を週1回(2時間)から、週2回に増やした。

強めに叩く曲なので、腕の筋肉疲労も激しい。

長時間練習するときはテーピングをするようになった。

100%のテンポで何とか叩けるようになったかなぁ…と思いつつ、レッスンへ。

 

 

「コトーさんの叩き方はジャズだよ。

他の楽器よりも速いリズムで演奏し、先行している。

この曲はギターの後ろをついていくような叩き方なんだよ」

 

 

先生に言われてしまった。

速く叩けるようになると、あせってテンポが速くなっちゃう。

以前も指摘されたなぁ…。

1,2拍目よりも3,4拍目をねばっこいリズムで演奏するギターの後ろを

どうしたらついていけるんだろう…。

うー!うー!うー!

あっ? そうだ!

あれを使って曲を聴いてみよう!

 

 

 

 

ヘッドホンからは、沢山の楽器の音色が聴こえてくる。

リードギターとベースギターもはっきりと聴きとれるから、

自分が叩く音がこもっても、叩くタイミングはつかみやすい!

そう気づいたのが発表会4日前。

うっ、うっ、うっ………。

 

 

 

 

右足も左足も小刻みにペダルを踏む。

コトーは、靴の中で足指じゃんけんができるくらい大きめの靴しか持っていない。

靴が大きいせいか、足の動きがペダルに伝わりにくい(気がした)。

指先付近のフィットした靴を購入!

選びに選んだ靴を履いてドラムを叩いてみると、すっすべる…。

靴底の凹凸が少ないから、指先に力を入れてペダルを踏み込むと、

靴がペダルの上を滑る。

あー!あー!あー!

結局、普段使用の靴の紐をきつめに絞めて対応…。

 

 

前日も当日の朝もイメージ・トレーニングができないまま、

リハーサル。

左端からキーボード、サックス、リードギター、ベースギターの講師が座ってる。

右端にドラムがセッティング。

講師陣と演奏できる機会は滅多にない。

『自分のドラムにあわせて演奏してもらってる』よりも

『一緒に演奏してる』気分でドラムを叩きたい一心で練習してきたが、

今となっては、『先生方の演奏を乱さないように叩きたい』気分。

 

 

あれっ?

テンポが少し遅い気がする。

自分のために、先生方は遅めに演奏してるのかなぁ…。

他の楽器の音を消さない程度のドラムの音量ってよくわからないなぁ…。

どれくらいの強さで叩いたらいいんだろう…。

あっという間に1曲叩き終わり、リハーサル終了。

 

 

本番まで2時間ある。

公園のベンチに座り、ヘッドホンで曲を聴く。

あれ?

リハーサルと同じテンポだ。

さっきは気がせいていたんだなぁ…。

ヘッドホンから流れるベースギターの音色を聴きながら、

何度もエアードラムを叩いた。

ふと見上げると、ピーカンの青空。

そうそう、この曲のイメージも、スカッとした輝きなんだな…。

 

 

本番はリハーサルよりも講師陣の演奏を聴く余裕があった。

『ベースギターの演奏の後をスパーッ、スパーッ、スパーッとついていこう!』

そう念じ続けながらドラムを叩いた。

自分では今までで一番思い通りに叩けた(気がした)。

後日…。

 

 

 

 

 

 

福岡市博物館で開催中の『ジブリの大博覧会』に行った。

 

 

 

 

 

その後、レンタル・スタジオでドラムの自主練。

ジブリ映画『風の谷のナウシカ』に登場する王蟲(おうむ)や他の昆虫たちの

フィギアを手掛けた竹谷隆之氏の解説を思い出す。

 

 

物作りにしても書くにしても音楽にしても、

『観察』 『分析』 『理解』があって、『表現』できるのではないか。

 

 

ひよっこドラマーは、テキストをにらみながら、

奏でるドラムの音色に耳をそばだて、

自分の思いをドラムに託せる日が来ることを夢見るのであった。

おしまい…。