コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

【動画で見る!ツボの取り方】肘・腕のだるさや痛みに働きかけるツボ『手三里 てさんり』

赤いラインは『手陽明大腸経 て・ようめい・だいちょうけい』という経絡。その上にツボ『手三里 てさんり』がある。『里』は村や居住地のこと。1寸は1里ともいう。ツボ『肘髎 ちゅうりょう』から3寸下にあるので、『三里』と名付けられた。

 

膝下に『足三里 あしさんり』というツボがある。花シールが膝。赤矢印が『足三里』。そのツボと紛らわしいので、『手三里』と呼ばれている。『手三里』のツボの取り方は、『肘髎』から3寸(=指4本分)下と思いきや、肘にあるツボ『曲池 きょくち』から2寸(=指3本分)下に取る。ツボ『曲池』とツボ『陽谿 ようけい』を結んだ線上にある。ツボも経絡も目に見えないので、ツボを正確に取るには何回も練習するしかない。何度もツボを取っていると、経絡に沿って皮膚をさするだけで、ピタッ!とツボが取れるようになる。軽く指先でツボを押すと、「あぁ、反応があるなぁ」とか、「ここよりも1つ前のツボに反応があるなぁ」などと感じるようになる。ツボを押したときの『へこみ具合』、『弾力性の程度』で判断しているのかなぁ…。『手三里』の周辺には、指や手首を動かす筋肉が密集しているので、肘・腕(指も含めて)のだるさや痛みがある時に、『手三里』をよーく使う。

 

自分で『手三里』に灸頭鍼(きゅうとうしん)をして、自撮りしてみた。灸頭鍼は、置いた鍼の先端にモグサを差し込み、お灸もする。鍼の刺激とお灸の輻射熱で、凝り固まった筋肉をほぐす。今日も日差しが強く、自分に扇風機を右から当てていたら、煙がしっかり左に棚引いた!

 

自分で『手三里』に台座灸をしてみた。台座灸は底にシールが付き、簡単にお灸ができる。ツボの位置さえ分かれば、誰でも台座灸ができるよぉ!

『手三里』のツボ取り動画を撮ってみた。カメラと自分の腕の距離が近すぎると、肘から指先まで画面に映らない。カメラのモニターを見つつ、できるだけ腕を遠くに置きたいけれど、ビヨ~ンと腕が伸びず、首や肩が凝りまくった!『手三里』のツボの取り方は難しいけれど、ぜひチャレンジしてほしい!次回は『迎香 げいこう』という、顔にあるツボを紹介するよーん。福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の鍼灸師コトーでした。

 

【動画で見る!ツボの取り方】肘や腕の痛み、高血圧、皮膚病に働きかけるツボ『曲池 きょくち』

赤いラインは『手陽明大腸経 て・ようめい・だいちょうけい』という経絡。肘のあたりに『曲池 きょくち』というツボがのっている。肘を曲げた時にできる小さな窪みに、このツボがある。小さな窪みを『浅い池』に見立て、この名前が付けられた。分かりやす~い!『曲池』は高血圧や熱(風邪などによる)を下げるときに用いられる。

『手陽明大腸経』の相棒と言えば、『手太陰肺経 て・たいん・はいけい』。赤いライン。肺につながっている経絡。肺は皮毛(ひもう)(=皮膚と産毛)を司っている。『肺が不調になると、蕁麻疹や皮膚のかゆみなどの皮膚病が現れることもある』と、東洋医学では考える。『曲池』というツボに鍼やお灸をすることにより、『手陽明大腸経』の相棒である『手太陰肺経』という経絡に働きかけ、肺の調子を整える。そんな、ややこしいことも鍼やお灸でするんだよぉ~。

右側の肘から手の甲、指先までの図。青丸が『曲池』と言うツボ。その近くに『総指伸筋 そうし・しんきん』という筋肉がある。二の腕の骨の先端から、指先の骨(人差し指~小指)に付いている。手首から指先までは腱(けん)になっている。人差し指から小指までの4本の指全体を伸ばす(=反らす)時に働く。5本の指や手首を反らす、別の筋肉たちも、『曲池』の近く(二の腕の骨の先端)に付いている。そのため、肘や腕・指のだるさや痛みがある時に、『曲池』に鍼やお灸をして、硬くなった筋肉をほぐし、痛みを和らげる。ツボの位置が分かると、セルフお灸やツボ押しができるよ。『曲池』のツボの取り方は簡単なので、ツボ取り動画を見てねぇ~。

福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。次回は『手陽明大腸経』の上にある『手三里』というツボを紹介するよぉ~。

 

【動画で見る!ツボの取り方】手首や親指の痛み・腱鞘炎に働きかけるツボ『陽谿 ようけい』

 

まず、手の骨を見てみよう!指は、基節骨(きせつこつ)と中節骨(ちゅうせつこつ)と末節骨(まっせつこつ)の3本で構成される。しかし、親指は2本しかない。手のひらには、中手骨という長い骨があり、根元には8個の小さな骨(手根骨 しゅこんこつ)がある。次に、親指の関節に注目してみよう!

 

黄色の丸が、爪のちょっと下にある関節。赤丸はこぶしとなる関節。緑色の丸は、CM関節。親指の中手骨と手根骨で構成される。他の指にはこの関節はない。目立たないが、親指全体を動かす関節で、とても重要。青丸は手首の関節。次に、指の使い方を見てみよう!

 

重たく大きいものは、5本の指と手のひら全体で持ち上げる。この画像を取るために、キャベツを買った。

 

重くても、親指と他の4本の指で握れる大きさならば、ほとんどの物はこうやって持つかな。

 

中身の入っていないペットボトルだったら、こんなふうに持つかも。

 

厚みのない、薄い物は、親指の腹と人差し指の横で挟むことが多い。親指の2つの関節(赤丸)は伸ばし、手のひらにあるCM関節(青丸)を使って、親指全体を人差し指に引き寄せる。

 

米粒のような小さい物を持つときは、親指と人差し指の先端でつまむ。親指の2つの関節は曲がり、CM関節を使って親指を外側に開く。

 

小さい物でも薄い物を持つときのように、親指の腹と人差し指の横で挟みこむ方がいる。親指の2つの関節(赤丸)を伸ばし、CM関節(青丸)を使って親指を人差し指に引き寄せる。スマートフォンやパソコンのマウス操作でも見られる。次に、親指の可動域に注目してみよう!

 

親指をどのくらい外に開けるかな?左右の手を比べてみよう!関節可動域テストでは、親指(赤丸)と人差し指(青丸)で作られる角度は60度。親指と人差し指の間には、親指を人差し指に引き寄せる筋肉がある。指の使い方で紹介したように、親指を人差し指に引き寄せて、物を持ったり操作ばかりしていると、親指を人差し指に引き寄せる筋肉が疲労し、硬く伸びにくくなり、親指が外側に開きにくくなる。

 

それでも偏った使い方を続けていると、親指を外側に広げる2本の筋肉も疲労し、親指の付け根に痛みが出てくる。更に酷使すると腱鞘炎に…。鍼灸治療では、2本の筋肉の手首付近(赤丸)や2つの赤丸の間にある『陽谿 ようけい』というツボに、鍼やお灸をして、こわばった筋肉をほぐし、痛みを和らげる。おおーっ、やっと『陽谿』というツボにたどり着いた。

『陽谿』は『手明大腸経 て・ようめい・だいちょうけい』という経絡の上にある。経絡は、陰とに分かれる。この経絡は経なので、名前に『』がついている。『谿』は山に挟まれた溝という意味。親指を反らしたときに浮かび上がってくる2本の筋肉の間の窪みに、このツボがあるため、『谿』という字が使われた。

親指に限らず、指や手首の痛み・腱鞘炎で鍼灸治療に来られる方が増えている。スマートフォンやパソコンなどによる手の酷使や、中高年女性に多い手の指の変形性関節症(へバーデン結節、プシャール結節)などに起因する。2019年に『再特集~手の腱鞘炎の鍼灸治療&セルフケア』を書いた。気になる方はぜひ読んでほしい。セルフケアにはお灸もおすすめ!当院では希望者にセルフお灸を指導している。ツボの位置が分かれば、お灸は簡単!『陽谿』のツボ取り動画も見てねぇ~!福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士コトーでした。毎度毎度、難しい話にお付き合いいただき、ありがとさんです!

 

【動画で見る!ツボの取り方】風邪や喘息など呼吸器の症状や肘の痛みに働きかけるツボ『尺沢 しゃくたく』

現存する中国医学書の中で、最も古いのが『黄帝内経 こうていだいけい』の『素問 そもん』と『霊枢 れいすう』。五臓六腑や、気(=エネルギー)、血(けつ)(=えいよう)、経絡(けいらく)、ツボのこと。各々の特徴や、病に対しての反応と対応など、びーっしり書かれている。その中で、経絡中の気と血の運ばれ方を、水の流れ方に例えた箇所がある。

湧水が湧き出て、小さく浅い小川となり、やがて大きく深い河川となり、更に流れ、最後には大海に入る。そして、その過程の要所は5つ。1つ目は、湧水のように『気』が出る所(=ツボ)、井穴(せいけつ)。2つ目は、小川のように小さな水流となって『気』がしたたる所、榮穴(えいけつ)。3つ目は、浅瀬から深みへと入り込むように『気』が注ぐ所、兪穴(ゆけつ)。4つ目は、通り過ぎる所、経穴(けいけつ)。5つ目は、大海原に入るように『気』が合流して深く内に入る所、合穴(ごうけつ)。これら5つのツボを合わせて五兪穴(ごゆけつ)という。気と血を整える鍼灸治療の際、重要なツボとなる。

赤いラインは『手太陰肺経 て・たいん・はいけい』という経絡。体内では肺にもつながっている。この経絡上にあるツボは11個。その中で、五兪穴に該当するツボを見てみよう!親指の爪の横にあるツボ『少商 しょうしょう』が、井穴。気が出る所。親指の付け根にあるツボ『魚際 ぎょさい』が、榮穴。気がしたたる所。手首にあるツボ『太淵 たいえん』が兪穴。気が注ぐ所。手首の少し上にあるツボ『経渠 けいきょ』が、経穴。気が通り過ぎていく所。肘にあるツボ『尺沢 しゃくたく』が、合穴。気が合流して入り込む所。

 

左腕。手のひら側。黄緑色の矢印が『尺沢』。『尺』は肘のこと。『沢』は『水の集まるところ』という意味。『手太陰肺経』の『気』が大きなまとまりとなって、このツボに入る特徴を『沢』で表現した。『尺沢』は風邪や喘息など呼吸器の症状の治療に用いられる。詳しくは前々回のブログ『特集:五臓六腑と経絡とツボと鍼灸の関係性②~手太陰肺経』を見てね。

 

ちなみに、『尺沢』と同じ高さ、肘にあるツボ『曲沢 きょくたく』と『少海 しょうかい』も別の2本の経絡の『合穴』。『気』が合わさって内部に入り込む作用を持つツボたち。重要なツボが3つ並んでいる!

右腕。手のひら側。『尺沢』(青丸)の両隣りには肘を曲げる筋肉がある。スマートフォンやパソコン・重労働などで指や腕全体を酷使すると、肘を曲げる筋肉がガチガチになり、肘周辺にだるさや痛みが出ることもある。そんな時には『尺沢』の両隣りに鍼やお灸をする。

『尺沢』のツボの取り方を自撮りしたよ。初心者の方でも位置を見つけやすい。興味のある方は動画をご覧ください。ツボの取り方や、ツボ押し、お灸のやり方は、オンラインお灸教室でもレクチャーしてるよ~。福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の鍼灸師・理学療法士のコトーでした。五兪穴の説明は難しかったなぁ~。読んでいただきありがとさんです!

 

【動画で見る!ツボの取り方】咳・痰・のどの痛み・手首の痛みに働きかけるツボ『太淵 たいえん』

ツボは1つ1つ特徴がある。『太淵 たいえん』というツボ(=黄緑色の矢印)は、経絡の気(=エネルギー)が深く集まる場所。そのため、『大きい』という意味がある『太』という字と、『川・沼・湖などの水が淀んで深い所』である『淵 ふち』という字を合わせて、このツボの名前とした。名前の由来を知るだけで、『太淵』というツボの重要性が分かる。

 

東洋医学の診察方法に『脈診 みゃくしん』がある。左手首にある動脈の上に、右手の人差し指と中指と薬指を軽く当てる。各々の指が感じる脈の強弱やリズムなどで、3種類の経絡の状態を把握する。次に、3本の指をやや強めに動脈に押し当てる。各々の指が感じる拍動で別の3種類の経絡の状態を把握する。右手首にある動脈でも同様のことを行い、6種類の経絡の状態を診る。左右合わせて、12種類の経絡の状態を把握できる。といっても、分かるまでには熟練を要する。『太淵』は、この脈診をする場所にある。

赤いラインは『手太陰肺経 て・たいん・はいけい』という経絡。体の表面だけでなく、枝分かれして肺にもつながる。この経絡上に『太淵』がある。前回のブログ『特集:五臓六腑と経絡とツボと鍼灸の関係性②~手太陰肺経』で紹介したように、『太淵』は咳・痰・のどの痛みなど呼吸器の症状を鎮める作用がある。

 

手のひら側の筋肉と腱と腱鞘(けんしょう)。青い丸が『太淵』。『太淵』の外側(=親指側)と内側には、親指を動かす筋肉がある。肘に付く筋肉で、手首から指先までは腱(肌色)になっている。スマートフォン・パソコン・重労働などで、指や腕全体を使いすぎ、だるさや痛みが生じたときには、『太淵』の内側や外側の腱に鍼やお灸をすることが多い。

『太淵』のツボの取り方を自撮りしたよ。数あるツボの中では、初心者でも見つけやすい!興味のある方はご覧ください。福岡市南区にある≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。オンラインお灸教室でも、ツボの取り方と、ツボ押し・お灸のやり方をレクチャーしてるよ~!