コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

2022年秋 防災について考える…。

久々に台風が福岡へ上陸した。仕事は休み。暴風雨が過ぎ去るまで、家に閉じこもろう。パソコン操作中に停電になったら困る。料理中に停電しても困る。何をしようか…。ずっと後回しにしていた洋裁をしよう。チクチクと手縫いをしながら、防災について考えた。

住んでいる所は高台にあり、水害だったら在宅避難が妥当。大地震でも、家屋が損壊しなければ在宅避難。マンション密集地で、乳幼児や高齢者も多い。避難所に入れないかもしれない。コロナ禍でもあるし…。となると、『災害に強い家』であることが大前提!防災本を購入し、『災害に耐えられる部屋作り&暮らし方』に少しずつ取り組んでいる。

大地震が起きたら、物は落ちたり、倒れたり、移動したり、飛ぶ。全ての部屋を見渡してみる。

まず、気になったのが台所。シンクの上の吊戸棚は開き戸。大地震で戸が勝手に開き、中にあるガラスコップや瀬戸物の大皿が滑り落ちたら…。椅子に乗らないと手が届かない棚にある物は、普段使っていない。今後、使う予定は………、ない。思い切って処分。そこには、重量の軽いカップラーメンを置いた。

食器棚の引き出しや、シンクの下にしまい込んで眠っている食器や調理器も処分。空いたスペースに、出しっぱなしにしていた台所用品を置いた。

次に、気になったのが、別の部屋にある、スチール製の棚、2台。横幅80cm、奥行き35cm、高さ180cm。棚板は5枚。その上に本が山積み。四隅にある支柱(直径2cm)を延長させ、天井に届かせたが、耐震性は弱い。少しずつ本を整理・処分。今年に入って、やっと、スチール製の棚2台を処分。床の上には本が山積み。でも、大地震が来た時に、これらで圧死することはないかな…。

災害時に建物や室内の物が損壊しなくても、電気・ガス・水道などのライフラインが止まったら…。ときどき、各部屋にある物を見直し、不要な物を処分。空間ができたら、足りない備蓄品を購入し、そこに置くようにしている。

履かなくなった靴を処分し、靴箱の空きスペースにカセットコンロ用のガス・ボンベを置いた。

各部屋の押入れやクローゼットの中の着なくなった服などを処分。空いたスペースに、ペットボトルの水や携帯トイレ・セット、電池式ランタンなどを置いた。

最近、『防災ポーチ』の存在を知った。外出先で災害に合い、すぐ帰宅するのは危険で、その場所に半日~1日程度留まることがあるかもしれない。そんな時に必要な物を入れたポーチ。

 

旅行用のポーチを活用。携帯トイレ、エマージョンシー・ブランケット(=薄いアルミでできたブランケット)、絆創膏、グミ、ガム、小袋のクッキーを入れた。

歩くのは好きだから、電車やバスを利用せずに、出先から歩いて帰宅することもある。しかし、方向音痴だから、紙の地図も用意したほうがいいかな。小型ライトもあったら、安心かもしれない。

外出用バックの常備品は、水筒、予備のマスク、ミニ・ボトルのアルコール・ジェル、ティッシュ、キッチンタオル数枚、エコ・バック、携帯電話、スケジュール帳とペン。ホイッスルは財布に付けている。これに防災ポーチが加わり重くなったが、筋肉トレーニングと思おう!

 

登山用のリュックは避難用になってから30年!新しい防災本を読む度に、中身を検討。

手回しの充電式ライト付きラジオなんて、昔はなかったよねぇ~。圧縮タオルや使い捨てショーツ、たためるシリコン・カップ、上下のレインコートなど、100円ショップで購入できる!

 

撥水性の高いポーチをずっと探していた。貴重品を入れたウエスト・ポーチ。枕元に置いて寝る習慣が、やっとついた。ウエスト・ポーチに貴重品を入れる時、「今日も災害に合わず、無事に過ごせた。よかった、よかった…」と日々の普通の生活の有難さを感じられるようになった。

大型台風やゲリラ雷雨、大地震…。いつ、どこで、災害に合うか分からない。その時、生き抜くために、無理のない範囲で防災に取り組み続けたいと思う。

 

おまけの話。先日、鍼灸治療に来られた方に玄関先で、「バッタがいます」と言われた。へっ?

 

よく見ると、引き戸の枠に、バッタがしがみついている。鍼灸治療が終わっても、同じ場所に居座っている。う~ん…。戸の枠は緑色をしているが、本物の緑(=木々)はこの辺りにない。

 

素手では捕まえられず、プリン・カップでゲット!

 

緑のある庭に移動してもらった。おーっ、羽が葉っぱとそっくり!翌日見に行くと、そこにはいなかった。よかった!よかった!自分の居場所を見つけたかなぁ~。

あ~、今日のブログも長くなっちゃった。最後まで読んでいただき、誠に誠に有難うございます!

大雨の被害にあった方々は、土砂災害など十分に注意してくださいね。まだ、台風が来る季節は終わっていない!気を引き締めていこう!!!

福岡県福岡市にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

【動画で見る!ツボの取り方】指や手首の痛み、腱鞘炎に働きかけるツボ『大陵 だいりょう』

こちらは右腕の肘から指先までのイラスト。手のひらが上を向いている。

指を動かすための筋肉はたくさんある。『深指屈筋 しんし・くっきん』はその中の1つ。肘下から、親指以外の4本の指の、先端の骨に付く。この筋肉が縮まると、人差し指から小指までの先端の骨が引っ張られ、4本の指が曲がる。手首付近から指先までは『腱 けん』になっている。

 

ふくらはぎの筋肉 (下腿三頭筋 かたい・さんとうきん)が足首付近で『アキレス腱』になり、踵の骨に付くのと同じ構造。

手首から指先までを拡大すると、こんな感じ…。

 

赤色が筋肉。肌色が腱。緑色が腱鞘(けんしょう)。

 

腱は腱鞘というサヤに包まれている。皮膚の中には筋肉だけでなく、骨・血管・神経・脂肪などいろいろな組織がある。その中で、腱が滑りやすいように腱鞘という筒が付いている。手を酷使すると、腱鞘の炎症により、腱鞘が厚くなり、中を通る腱が滑りにくくなる。これが『腱鞘炎』。

悪化すると、腱鞘の中で腱が引っ掛かり、筋肉全体が動かせなくなる。つまり、指が動かなくなる。これが『ばね指』。

 

もう1度、グロテスクな手のイラストを見てほしい。手首の腱鞘の上には、横手根靭帯(おう・しゅこん・じんたい)がある。屈筋支帯(くっきん・したい)とも言う。

この靭帯や筋肉・腱・血管・神経などを取り除くと…、

 

手の骨格。手のひらの、手首付近(水色斜線)は、小さな骨たち(手根骨 しゅこんこつ)で構成されている。これらの骨たちと、屈筋支帯(=横手根靭帯)でできるトンネルを『手根管 しゅこんかん』と言う。指・手首を曲げる筋肉の腱や神経がこの中を通っている。

腱鞘炎などで腱鞘が厚くなれば、手根管内が狭くなり、その中を通る神経が圧迫され、親指・人差し指・中指のしびれや痛みが出てくる。これが『手根管症候群 しゅこんかん・しょうこうぐん』。

指や手首の痛みが強かったり長引く時には、痛んだ筋肉・腱・腱鞘を使わず、安静第一!しかし、手を酷使して痛める方が多く、その原因である仕事・家事・育児・介護などを辞めるわけにはいかない。

そんな時は、サポーターや装具がおすすめ。固定力が強ければ、関節は動かず、筋肉は休める。しかし、細かな手作業はしづらい。固定力が弱ければ作業はしやすいが、痛んだ筋肉たちはあまり休めない。各々の作業によってサポーターや装具を使い分けると、筋肉への負担が減る。睡眠中も筋肉が緊張している時は、夜間装具もおすすめ。

以前、手の腱鞘炎の特集ブログを組んだことがある。サポーターや装具も画像付きで紹介している。興味のある方は、『再特集~手の腱鞘炎の鍼灸治療とセルフケア①~手の構造』から読んでみてねぇ~。

 

赤いラインは、『手厥陰心包経 て・けついん・しんぽうけい』という経絡。指を曲げる筋肉と同じラインにある。指や手首が痛い時には、この経絡の上にあるツボに鍼やお灸をして、こわばった筋肉を緩める。

手首中央には『大陵 だいりょう』というツボがある。指や手首を動かすと痛い方には、ここへのセルフお灸もおすすめ。

 

これは『台座灸』。底にシールが付いているのでお灸がしやすい。

『大陵』のツボ取り動画を撮ったよ~。ツボの見つけ方にはコツがある。しつこく説明したら、長くなっちゃった…。興味のある方は見てねぇ~。

こんなに長く書いているにもかかわらず、おまけの話。

9月9日は『重陽の節句 ちょうようのせっく』。東洋医学では、世界のあらゆるものを『陽』と『陰』に分けている。数字の奇数は『陽』。偶数は『陰』。9月9日は『陽』が重なっているので、『重陽』と言われる。

季節の変わり目には体調を崩しやすい。『節句』は、その季節の旬の物を味わい、健康を願う日。

重陽の節句の頃になると、様々な花の形をした菊が花屋に並ぶ。キク科の一種『除虫菊』は蚊取り線香の原料になり、菊は薬効がある。

 

これは、お灸で使う『モグサ』。原料は『ヨモギ』。ヨモギもキク科の植物。お灸をしていたら、蚊が網戸の外に出たがっているのを目撃したことがある。

 

9月9日に菊の花を飾り、

 

小さな菊の花を浴槽に浮かべ、重陽の節句を味わったよ~ん。

福岡県福岡市にある女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

 

特集:五臓六腑と経絡とツボと鍼灸の関係性⑯~手厥陰心包経(て・けついん・しんぽうけい)

前回の特集ブログで紹介した『足少陰腎経 あし・しょういん・じんけい』という経絡(ピンク色)は、体内でたくさんの臓器とつながっていた。『心 しん』(=心臓)につながっていた経絡は、そこから… 

 

『手厥陰心包経 て・けついん・しんぽうけい』という経絡につながる。

体表では、乳頭の外側にあるツボ『天地』に始まり、脇の下から腕前面の中央を下行し、中指の爪の外側(親指側)にあるツボ『中衝 ちゅうしょう』で終わる。

左右対称に経絡はあり、片側だけで9個、左右合わせて18個のツボがのっている。

 

体内の経絡(ピンク色)は、心包(しんぽう)(=心を包む膜)から、上焦(じょうしょう)、中焦(ちゅうしょう)、下焦(げしょう)につながる。

 

この赤い塊は『心』。心を包んでいる膜のことを、東洋医学では『心包』という。数ある臓器の中で『膜付き』なのは、心だけ。

心包の働きは2つ。1つ目は、心の護衛隊となり、心が邪気を受けそうになったら、代わりに邪気を受ける。

2つ目は、心の命令を外に伝える。また、外からの情報を心包がチャックし、選んだ情報だけを心に伝える。

心包と表裏関係(=ペア)にあるのは、『三焦 さんしょう』。三焦は、特定の臓器ではない。気(=エネルギー)と血(けつ)(=栄養分)と津液(しんえき)(=水分)を作り出し、全身に行き渡らせる機能のこと。

 

体幹部の機能を三分割し、横隔膜よりも上の、胸部の機能を上焦といい、心や肺などの機能が含まれる。横隔膜より下で、へそよりも上の機能を中焦といい、脾や胃などの機能が含まれる。へそよりも下の機能を下焦といい、小腸・大腸・腎・膀胱などの機能が含まれる。上焦と中焦と下焦を合わせて三焦という。

『手厥陰心包経』は、体内で『心包』、そして『三焦』とつながっているんだなぁ…。

 

『手厥陰心包経』の上にあるツボの中で、鍼灸治療によく使うのは、『内関 ないかん』。手首よりも少し上にある。自律神経を整えたり、イライラ感・不安感・精神的なストレス・つわりなどに働きかける。

クネクネ道を走行する車や、アップダウンの激しい船・飛行機に乗っていると、コトーは酔ってしまう。そんな時は、『内関』を親指で押回し!『内関』は、乗り物酔いにも働きかける。

もう15年も前のこと。コトーは中国に留学中、『黄山 こうざん』へ山登りに行くことになった。山登りは大好き!それも、中国の5大名山の1つに登れるなんてラッキー!しかし、バスに酔って、ヘロヘロになりそう…。

修行先の鍼灸院の中国医師に相談してみた。すると、漢方薬が練りこまれたシップ剤を手渡され、これを『内関』と『神闕 しんけつ』に貼るように言われた。

 

『神闕』は、おへその中央にあるツボ。黄緑色の矢印。2泊3日の旅行中に剥がれないよう、シップ剤の上から絆創膏を貼った。

 

おかげで、バスに酔うことなく、楽しく貴重な登山が出来た。

 

自律神経の乱れや、イライラ感・不安感・精神的なストレスなどで気持ちが落ち着かない時には、『内関』へのセルフお灸もおすすめ。上の写真のように、『台座灸』を使うとお灸がしやすい。

ツボの取り方はちょっと難しいけれど、コツさえつかめば、手際よく取れるようになる!!!ツボの取り方の動画を載せておくよ~!

福岡県福岡市にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニングの≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

 

特集:五臓六腑と経絡とツボと鍼灸の関係性⑮~足少陰腎経・その2

口から取り込んだ飲食物は消化され、栄養分は吸収され、全身に運ばれる。不要な物は尿と便になり、体外に排出される。

一連の食物代謝にかかわる臓器は、胃・小腸・大腸・腎・膀胱・脾・肺・肝・心(しん)(=心臓)、三焦(さんしょう)。あっ!ここで注意してほしいことが1つ。臓器の働きは、東洋医学と西洋医学で共通することもあれば、東洋医学独自の見方もある。食物代謝で、脾・肺・肝・心・三焦がかかわるのは、東洋医学独自の見解。

三焦は、特定の臓器ではない。『気(=エネルギー)と血(けつ)(=栄養分)と津液(しんえき)(=水分)を作り出し、全身に行き渡らせる』機能全般を指す。ややこしいねぇ…。

『腎が尿を作り、膀胱へ送る』機能は、東洋医学と西洋医学の共通点。前回のブログで紹介した、『腎が精(=精気 せいき)を貯蔵する』機能は、東洋医学独自のもの。

あと、もう1つ、腎の機能で大事なのは、『固摂作用 こせつ・さよう』。腎には『しまいこむ』性質がある。尿や便・血(けつ)、精などが、保管されている場所から漏れ出ないようにする。そして、必要な時に、そこから出す。食物代謝にかかわる臓器1つ1つに目を配り、食物代謝全般を腎はコントロールしている。これも、東洋医学独自の見方。

東洋医学において、腎は生命活動に深くかかわる臓器。そのため、様々な機能が落ちてくる中高年の方の鍼灸治療では、『腎』の状態を常に気にかけている。また、若者であっても、体力や気力、治す力が落ちている時には、鍼灸で、腎の力を底上げする。

 

腎と直接つながっている経絡は、『足少陰腎経 あし・しょういん・じんけい』。足の裏にあるツボ『湧泉 ゆうせん』から始まり、鎖骨の下にあるツボ『兪府 ゆふ』で終わる。経絡は左右対称にあり、片側27個、左右合わせて54個のツボがのっている。

セルフお灸がしやすいのは、足の裏にあるツボ『湧泉』。腎のエネルギーが地下水のように、このツボから湧き出る特徴があり、この名が付いた。冷え・のぼせ・不眠・頭痛・めまいなどの症状に働きかける。エネルギーを補給する作用もあり、疲労回復にもおすすめ。

 

自分でお灸をするなら、台座灸。底にシールがついているから、足の裏へのお灸もしやすい。

 

使っているのは『棒灸』。モグサを固めて和紙でくるみ、先端に火をつけ、『湧泉』から数㎝離して温める。じ~んわり温まり、気持ちがいいよ~。

ツボの取り方にはちょっとしたコツがある。本来のツボの位置よりも少し上にツボを取る人が多いかなぁ…。『湧泉』のツボの取り方動画を載せておくねぇ~。

高温、高湿、豪雨…。今年の夏は厳しい日が続く。しっかりと食べ、しっかりと寝て、それなりに体を動かし、自分でも『腎』のエネルギーを底上げしよう!

福岡県福岡市にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング、≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

 

特集:五臓六腑と経絡とツボと鍼灸の関係性⑭~足少陰腎経・その1

赤いラインは、『足太陽膀胱経 あし・たいよう・ぼうこうけい』。前回の特集で紹介した経絡。目頭と鼻の間にあるツボ『睛明 せいめい』に始まり、足の小指にあるツボ『至陰 しいん』で終わる。『至陰』からつながる経絡は…。

 

『足少陰腎経 あし・しょういん・じんけい』。足の裏にあるツボ『湧泉 ゆうせん』に始まり、内くるぶしを通り、脚の内側と体幹の前面を上行し、鎖骨の下にあるツボ『兪府 ゆふ』で終わる。この経絡は左右対称にあり、片側27個、左右合わせて54個のツボがのっている。

これは、体の表面を通る通路。体内を通る通路もある。

 

濃いピンク色の線が経絡。

尾てい骨の下から体内に入り、背骨を上行し、腎に入る。腎からは2本に分かれ、1本は下行し、膀胱に入る。もう1本は上行し、肝と横隔膜を貫き、肺に入る。肺からは2本に分かれる。1本は下行し、心に入る。もう1本は上行し、気管を通り、舌で終わる。

この経絡は、たくさんの臓器とつながっている。『足少陰腎経』と、直結している臓器『腎』の重要性が伝わってくるねぇ~~~。

 

背中とお尻のイラスト。左右の腎臓(赤色)は、『一番下の肋骨の高さ』に位置する。そら豆に似た形。成人の腎臓は、重さが100~150g。大きさは、長さ10~11cm。幅4~5cm。厚さ3cmほど。

 

腎臓で作られた尿は尿管を通って膀胱に蓄えられる。栗みたいな形のものが膀胱。骨盤の中にある。

東洋医学から見た『腎』の働きは他にもある。それを説明する前に、紹介したい話がある。

東洋医学のベースには、『精気学説 せいき・がくせつ』という考え方がある。

『精気学説』その1。全てのものは、『精気』(=精)(=エネルギー)でできている。バラバラな精気は『目に見えないもの』だが、集まると『目に見えるもの』が生まれる。

『精気学説』その2。全てのものは、『陰』と『陽』に分けられ、陰と陽が交わることにより、変化が生まれる。

ヒトの出生を、この『精気学説』に照らし合わせると…。男性は『陽』。女性は『陰』。男性(陽)の精と女性(陰)の精が交わり、『新しい精』が生まれる。そして、女性の胎内で、『新しい精』から、ヒトとして必要なもの(骨・臓器・皮膚・筋肉など)が作られる。

やがて、この世に誕生すると、『新しい精』は『先天の精』として、腎に貯蔵される。この時点で、母親からの栄養を受け取れなくなる。自分の口から取り込む飲食物が栄養となり、『後天の精』として腎に貯蔵され、『先天の精』にも栄養を補充する。

腎の働きとして重要なのは、『精(=精気)を貯蔵する』こと。というのも…。腎の中の精気は、体の発育、知能の発達、生殖機能の成熟にかかせない。また、ヒトの生命活動の基本物質であり、一生の健康を左右する。

成長期に、腎の精気が充実していると、伸び伸び、健やかに成長し、女性においては生理が始まり、生殖機能も成熟する。

中年になると、腎の精気は衰え始め、白髪や老眼、体力や生殖能力の低下など、老化現象がちらほら出始める。

中高年でなくても、腎の精気が衰えると、活力がなくなる、体が冷え込む、病気にかかりやすく治りにくい、生殖能力の低下など、老化現象のような症状が生じやすい。

子宮や卵巣など妊娠にかかわる機能のトラブルがないのに、なかなか妊娠できない時には、腎の精気の減弱が考えられる。そんなときは、鍼灸治療で腎に働きかけるだけでなく、生活スタイルを見直すことも大切。

『後天の精』は、自分の口から取り込んだ飲食物で作られる。バランスのとれた食事をとっているか。充分に睡眠はとれているか。適度に体を動かしているか。頭の中が、妊活のことだけに覆われて、ストレスフルになっていないか。

生活スタイルの見直しは奥さんだけでなく、旦那さんにも共通して言えること。男性の精と女性の精が交わって、『新しい精』が生まれるから…。

腎の精気の状態は、『アンチエイジング』にも直結!様々な老化現象や更年期症状が表面化しているコトーは、『今の自分』と『ちょっと先の自分』に見合った生活スタイルに、少しずつ無理せず改変中!腎の精気が衰えるのは避けられないけれど、直滑降ではなく、ゆるやかに下行したらいいなぁ…。それなりに元気で、やりたいことを実現できる中高年でいたい。

おっ、おっ、おっ、おー!いつもの倍くらい書いても、腎の働きが書き終わらない!次回は、この続きねぇ~!

福岡県福岡市にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニングの≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。