むくみは、『一過性のむくみ』と『慢性的なむくみ』に分けられる。

『一過性のむくみ』は、病気が原因ではない。立ちっぱなし・座りっぱなし・塩分の摂りすぎ・大量の飲酒・睡眠不足・運動不足・生理によるホルモンバランスの変化・ストレスなどが原因。『慢性的なむくみ』は、病気や偏食による栄養失調が考えられる。

詳しくは、記事 【むくみ】むくみの原因~原因となっている病気を治さないと、『改善しないむくみ』もある をご覧ください。

 

セルフチェック① 脚のすねを押した後、元に戻る?

脚のすねを指で強く押し、5秒後に離してみる。脚がむくんでいる場合、10秒経っても、皮膚はへこんだまま元に戻らない。病気が原因でない『一過性のむくみ』は、起床直後に脚がむくんでいることは、ほとんどない。夕方以降にチェックしよう!

 

セルフチェック② 履いていた靴下のゴム痕や窮屈だった靴の痕が、しばらくしたら消える?

靴下や靴を脱いだ時の、皮膚にくいこんだ痕が、しばらくしたら消えるかどうかチェックする。痕が消えるのであれば、『一過性のむくみ』。

 

セルフチェック③ 起床時もむくんでる?

長時間のデスクワークや立ち仕事の後、夕方に、脚がむくむ方は多い。その後、寝ている間に、脚の血流が改善される。そのため、朝、起きる頃に、『一過性のむくみ』は解消している。

起床時にも脚がむくんでいる場合は、腎不全・肝不全・栄養障害・甲状腺機能低下症(こうじょうせん・きのう・ていかしょう)など、病気による『慢性的なむくみ』が疑われる。

 

セルフチェック④ 脚のむくみは両脚?片脚?

両脚がむくんでいるならば、『一過性のむくみ』。左右差が分からない時は、ふくらはぎの一番太い部分をメジャーで測ってみよう。左右差が2~3cm以上ならば、下肢静脈瘤(かし・じょうみゃくりゅう)やリンパ浮腫など、病気による『慢性的なむくみ』かもしれない。

 

セルフチェック⑤ 脚が重だるい?疲れやすい?

『一過性のむくみ』であっても『慢性的なむくみ』であっても、脚が重だるくなったり、疲れやすくなる。

立ちっぱなし・座りっぱなし・塩分の摂りすぎ・大量の飲酒・睡眠不足・運動不足・ストレス…といった、むくみを引き起こす『生活習慣』を改善したり、マッサージをして血流を改善しても、これらの症状が改善しなければ、『一過性のむくみ』ではないかも…。病院で診察してもらおう!

 

セルフチェック⑥ 脚が痛い?

むくんでいる脚が痛い場合は、病気による『慢性的なむくみ』の可能性が高い。

 

セルフチェック⑦ 脚の血管が浮き出てる?脚の色が変わった?

『下肢静脈瘤』になると、脚の皮膚近くにある血管がうねうねと蛇行(だこう)したり、コブのように腫れあがる。血流が悪くなるので、皮膚が黒ずむ。太ももの裏やふくらはぎは、大きめの手鏡で見たり、家族に見てもらおう!

 

セルフチェック⑧ 夜間に脚がつる?

筋肉疲労だけでなく、栄養不足(カルシウム・カリウム・マグネシウム)・水分不足・冷え・妊娠中・加齢によっても脚がつる。こむら返りも同様。

ストレッチやマッサージを日課にしたり、食生活などを見直しても、頻繁に、夜間に、脚がつる場合は、病気による『慢性的なむくみ』かも…。

 

まとめ

「立ち仕事や座り仕事だから、脚がむくむのは当然…」と、長期間、見て見ぬふりを続けると、『病気による、慢性的なむくみ』になる可能性もある。むくみのセルフチェックを習慣化し、「あれ?むくみ方が変わってきた」と思ったら、『血管外科』や『下肢血管外来』など、脚の血管病の専門外来がある、病院やクリニックへ行こう。

『一過性のむくみ』だったら、生活習慣の見直しや簡単なマッサージや運動で改善できる!次回は、むくみのセルフケアを紹介するよ~。

福岡県福岡市にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

 

新緑の桜もいいねぇ…。