コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

体のしくみあれこれ~呼吸器

気温差が激しい日が続きますが、みなさんは風邪をひいていませんか。

かぜ症候群の中でも一番かかりたくないのは、インフルエンザ。

インフルエンザは、インフルエンザウィルスが鼻や口から入り込み感染しますが、

鼻水、のどの痛み、せきなど呼吸器の症状だけでなく、

高熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、関節痛なども伴い、

つらいですね。

中国留学中に、日本から持参していた解熱剤と根性でインフルエンザを治した

苦い思い出がある私は、今年もインフルエンザの予防接種に行ってきました。

               *

かぜ症候群は80~90%がウィルス感染。

空気中のウィルスや細菌から身を守るために、

私たちの呼吸器は日夜奮闘しています。

感染を防御する関所は7ヶ所。

(医学用語ですみませんが)

1.鼻毛

2.鼻腔内の粘膜・腺毛(せんもう)

3.くしゃみ反射

4.咽頭(いんとう)内のワルダイエル咽頭輪

5.気管支の粘膜・腺毛

6.せき反射

7.肺胞(はいほう)マクロファージ

普段は意識せずにしている呼吸。

1日に1万1000リットルの空気が、鼻や口から肺に送り込まれている!

空気中にはウィルスや細菌がいっぱい。

今も私の鼻・のど・気管支・肺は、ウィルスや細菌と戦っているんだなぁ…。

鼻炎の鍼灸レシピ

鍼灸院に治療に来られる方をお迎えするときに、

私はよく灸用のお線香をたきます。

柔らかい香りなので、

来られる方にリラックスしてもらえるかな…という想いと、

自分自身には「よっしゃあ~、仕事だあっー!」と気持ちを集中させるためです。

香りと心はつながっていますね。

また、

「これ、まだ食べられるかな…」と、

くんくんにおいを嗅いで、食べ物の新鮮さを判断する!という、

体を防衛する働きも『鼻』にはありますね。

この鼻がつまっても、鼻水が止まらなくても、

においがわからなくなるだけでなく、

頭がぼんやりとして思考回路が鈍くなり困るぅー!

               *

顔や頭にツボはいっぱい!

鼻炎には鼻の横にあるツボ『上迎香 じょうげいこう』に

ほそーい鍼をほんのちょこっと1mm程度刺します。

軽い鼻づまりにはツボ・マッサージも効きます。

前髪の生え際中央の上にあるツボには、頭と水平に鍼をします。

うつぶせ寝のツボ・モデル。

うなじにあるツボ『大椎 だいつい』にお灸をして、温めるのもいいです。

アレルギー性鼻炎や花粉症は、体の免疫機能が過敏に働いて起こるので、

根本的に治そう!とすると、体質を改善することも大切です。

時間はかかりますが、ご自身でもご自宅で腕などのツボにお灸をして、

じっくりと治していけたらいいですね…。

お灸は『台座灸 だいざきゅう』といって、安全に簡単にできるものを使います。

               *

おまけの話。

鍼灸のことを知らなかった20代、

私はアレルギー性鼻炎で、鼻の粘膜が常に弱く、

しょっちゅう鼻風邪をひいていました。

「こりゃあ、たまらーん!」と始めたのがこれ。

???

なんだかわかりませんよね。

これは鼻洗浄器の一部。

このカップの上にはフタがあり、片鼻に入れるノズルがついていました。

今はありません…。

塩温水を片鼻から吸い込み、口から出します。

適度な塩分濃度と温度であれば、鼻はツーンとしません。

こんなふうに、中の温水温度がわかるすぐれもの。

私はテキトーに塩を混ぜるので、

塩分濃度が薄いと鼻がツツーン!

濃いと塩辛くてたまらない…。

それでも鼻の粘膜が鍛えられ、アレルギー性鼻炎が改善しましたよ。

                *

最近、鼻の粘膜が弱くなってきたので、鼻洗浄を再開しようかな…。

鼻風邪をひいたり、気温差で鼻がむずむずしたりすると思います。

症状が強い時はかなり鼻の粘膜が弱っているので、鼻洗浄はきつい!

落ち着いてからしよう!

何度そう思っても調子がよくなると忘れちゃう。

のどもと過ぎれば…ってやつですね。

体のしくみあれこれ~鼻

先日、数年ぶりに鼻風邪をひきました。

20代の頃は万年アレルギー性鼻炎持ちで、

左鼻がつまっていることが多く、

人よりもにおいを感じるのがワンテンポ遅かった!

鼻がつまっていても、鼻水が止まらなくても、

ウイルスが麻酔薬を脳ミソに振りかけながら飛び回っているんじゃないか!!

と思うくらい、頭がボーッ、ボーッ、ボーッとしてつらいですね。

今日はその『鼻』に注目したいと思います。

いきなりグロテスクな、鼻を横から見た断面図。

図の灰色の部分は、骨です。

鼻の奥の側壁には3つの屋根状のヒダ(図の1・2・3)があります。

鼻から吸い込んだ空気は、このヒダの間を通っていきます。

大部分はヒダの間の中央と下を通るそうです。

一部が上を通り、嗅上皮(きゅうじょうひ)(図の赤の部分)に向かいます。

鼻の天井にある『嗅上皮』には、

においを感じる嗅細胞(きゅうさいぼう)が集まっている!

この嗅細胞がにおいを、脳の『嗅球 きゅうきゅう』に伝え、

脳の奥まで伝わり、「あぁ、おいしいカレーのにおい!」などと認識します。

ヒトって何種類ぐらいのにおいを識別できると思いますか。

なんと、3000~1万種!!

1リットルの空気中にある100億分の1グラムのにおい分子も感知!

すごいっ!

この嗅覚(きゅうかく)。

非常に順応が速い。

『順応』って、同一刺激を連続して受けると、

それに対する感受性が低下する現象のこと。

1つのにおいには、すぐなれて感じなくなる。

しかし、別のにおいは感じる。

2種類以上の物質を混ぜると第3のにおいが生じる。

おもしろい!

もう1度、手描き図を見ていただきたいのですが、

鼻の奥の奥にある、耳管の開口部。

耳につながっています。

思いっきり強く鼻をかむと、感染した鼻の粘膜から、

耳管の開口部⇒耳管を通って、中耳へと感染が広がり、

鼻風邪から中耳炎になることがあるのですね。

鼻のことを意識していたら、鼻の奥がむずむずしてきた!

次回は鼻炎の鍼灸等の治療について書こうと思います。

よろしくでーす!

体のしくみあれこれ~体の免疫システム

そもそも『免疫』って平たく言うと、どういうことでしょうか。
調べてみました。

人の体には、細菌やウイルスなどの異物の侵入を防ぎ、
さらに侵入した異物を排除しようとする働きがあります。
この働きによって、私たちは感染症にかかりにくい。

異物の侵入を防ぐ防御システムとして、
皮ふや、口・のど・鼻・目・気管・肺・胃・腸・尿道・膣などの
粘膜でのバリアがとっても大事。

このバリアを突破して体内に侵入した異物に対して、
体はこれを異物として認識し、破壊して排除しようとする。
この働きが『免疫』。

そして、本来ならば体に害のない物質に対しても、
『免疫』反応が引き起こされるのが、『アレルギー』。
花粉症やアトピー性皮膚炎などがそうですね。

今まで花粉症でなかった人も、
大気汚染や食生活の変化、ストレスなどで、
免疫のバランスが崩れた時に、大量の花粉に出会い、
体が花粉を異物と勘違いすると、
『免疫』システムが過剰に働き、
今年から花粉症になる…ということも。

いつの頃からか、アレルギーを治すには腸内環境を整え、
腸内の粘膜を強化することが大事!といわれ、
ヨーグルトが大注目を浴びましたね。
それから甜茶、ハーブティー、青魚、レバーなどなど。

花粉症対策グッズもたくさん出ていますね。
いろいろ試してみて、自分にあった対策を
見つける努力が大事だそうです。

もちろん食事の偏りをなくす、充分眠る、
軽い運動をする、などなど生活を整えることが前提。

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 お願い!!

今年の花粉量はすごいっ!と前々から言われていますが、
お天道様、どうかガンガン花粉が飛びませんように!
福岡で鍼灸院をしていますが、黄砂の量も半端ではありません!
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はりきゅう雑話~花粉症と鍼灸

ここ数日は日中気温が高くなり、これから三寒四温、
春へと向かうのでしょうか。
そうなると気になるのがスギ、ヒノキなどの花粉。

花粉症は、鼻や眼の粘膜に花粉がついて、
「えらいこっちゃ、敵が攻めてきたぞ~」と
体の免疫システムが誤作動して、
くしゃみ、鼻水、涙などで敵を追い払おうとするもの。

鍼灸では、それらの症状に対して、
顔や頭、首の後ろ、腕などのツボを使います。

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ツボ・モデル君の鼻の横にある『迎香 げいこう』
の上にある『上迎香 じょうげいこう』というツボ。
前髪の生え際から少し頭頂よりにある、『上星 じょうせい』。
(どちらもこの写真には載っていません。すみません…。)
鍼をすると、すぅっと鼻が通ってきます。

ひとくちに花粉症といっても、タイプがいくつかあるので、
各々のタイプにあわせて使うツボを決めます。

また、根本的には体の免疫システムの誤作動自体を
正常に戻す治療が大切です。

当鍼灸院では問診を丁寧にします。
その方の元々の体質がどう変化しているか見極めるためです。
目の前の症状だけでなく、
そのバックグラウンドにある体質を元に戻すと、
身体的な、精神的なストレスなどがどかーんときても、
症状が悪化しにくかったり、出現しにくくなりますよ。

福岡で女性専門の鍼灸院をしています。
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