脳が緊張して眠れない…。
寝る直前まで、いろいろと考え込んだり、物事に熱中すると、頭がさえきって眠れない。寝室が暑い、寒い、枕が合わない、肩が痛い、腰が痛い、など不快なことがあると、脳も緊張して眠れない。
鍼とお灸で脳と体をリラックスさせる。
東洋医学では、体と心は一体ととらえている。体の機能は、感情を含めた精神活動に影響を与える。逆に、精神活動も体の機能に影響を与える。そのため、鍼やお灸で使うツボは、体に働きかけるツボだけでなく、精神活動(心 こころ)に働きかけるツボもある。
首こりや肩こり、腰痛など体の不調が不眠に結びついている場合は、それらを解消する鍼やお灸をして、体をリラックスさせる。不安感や落ち込み、イライラ感など感情が不眠に結びついている場合は、それらを解消する鍼やお灸をして、感情をおだやかにする。体と感情がリラックスすると、脳の緊張はほどけやすい。
セルフお灸は、『失眠 しつみん』というツボがおすすめ。ツボの取り方動画を、記事の最後にのせておくよ~ん。
体内時計が乱れて眠れない…。
ヒトの体には『体内時計』があり、脳でコントロールされ、24~25時間周期で変化する。一定の時刻がくると眠くなり、一定の時間眠ると目覚めるのは、『体内時計』のおかげ。夜更かしや朝寝坊をし続けると、このリズムが乱れ、眠くなる時刻がずれ、寝つけなくなる。この『体内時計』はヒトによって異なり、遺伝に基づく。
何時ごろに起き、何時ごろに寝ると、目覚めている時間がご機嫌か?自分の『体内時計』のサイクルを把握し、そのサイクルをできるだけ崩さない。それが、不眠の対策と予防であり、質のいい睡眠や充実した活動(目覚めている時間帯)につながるのかな…。