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中国での始業式は9月。
翌年の1月上旬に中間試験がある。

 

大学内にある留学生対象の
中国語専門学校に通いながら、
病院で鍼灸の勉強をしていた私は、
もちろん専門学校の試験を受けた。

 

最初の半年間は中国語と英語で授業。
英語をすっかり忘れた私はかなり苦労した。

 

中間試験のリスニング(聞き取り)の科目で
60点以下を取ってしまった!
再試験をするのはクラスの中で2人。
もう1人も英語がわからない落ちこぼれ。

 

授業中、担当教師は2人の名前を連呼。
残念だ、残念だ…と中国語で言い続ける。
クラスメイト(15名)の前でここまで言われ、
さすがに落ち込んだ。

 

その日の夕方、その教師が寮の自室に訪ねてきた。
また「自分は悲しいよ」というようなことを言っている。
「本人が一番悲しいよ。こりゃあ、ダメだしでしょう」
と、私はさらに落ち込んだ。

 

しかーし、私より15歳若い熱血教師に対して、
「CDで教科書を聞いたり、テレビを聞いたりして、
聞き取り力を上げるよう努力します」
と言ったら、納得したのか帰っていった。

 

クラスの担任もしていたので、自分の生徒が
低い点数を取ったのがただ悲しかったのか…。
くやしかったのか…。

 

古藤はそれなりにがんばっているのに、
点数が低く、心配だったのか…。

 

半年後、鍼灸の先生宅で昼食をごちそうになった帰り、
寮の廊下でその教師にばったり会った。
「おーっ、古藤、今日は顔色がいいね。」と
満面の笑みで話しかけてくれた。
「ビールを飲んだからだ」とは言えなかったが、
学校ではそんなに顔色が悪いのかな…とも思った。

 

国が違えば、考え方も、話の持っていき方も違う。
表面だけで判断してはいけない。
そう気づかせてくれた出来事だった。

 

久々の長文ブログ。
根気強く読んでいただき、
謝謝!大家!(ありがとう!みなさん!)
明天見!(またあした!)
晩安!(おやすみなさい!)

 

今は福岡で女性専門鍼灸院をしています。
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