中国留学中、
猛暑とともに熱があがり、
どうにも下がらない。
鍼灸を教わっていた医師に相談。
点滴と漢方薬を処方。
かなりの種類の漢方。
これらの煮汁を飲む…。
まずいっ!
でも、元気復活!
中国の鍼灸では、『刺絡 しらく』といって、
つまってよどんだ血液を取り除くことにより、
経絡の流れをよくする方法がある。
ツボに鍼をした後、吸玉(すいだま)などの器具を使い、
ツボ周辺のよどんだ血液を出す。
鍼灸修業中、患者さんの血液に触れることもあるので、
B型肝炎のワクチンを打つことにした。
修業先は小さなところので、無理。
日本語学科専攻の中国人大学生は、
立派な総合病院に連れて行ってくれた。
まず、受付をする時に1元(当時15円くらい)支払う。
玄関のすぐ横には、一台の机と椅子が置かれ、
医師か看護士らしき人が座っている。
そこで、なんのために来たか話すと、
その女性は、どういう手順でどの科に行くのか説明し、
数枚の処方箋のようなものを書いた。
それらを持って会計へ。
診療代と注射液代を支払う。前払い制。
次に薬局で、B型ワクチンの小瓶を受け取り、
それを持ってやっと処置室?の受付へ。
ほとんどセルフ・サービス。
ところで…、
なぜか、プラスチックの診察カードの名前の欄は
フルネームではない。
私は、漢字で4文字。
中国人は、2文字か3文字。
4文字まで作れる機械ではないのか…。
3文字でちょん切られた名前。
しばらくすると、名前が呼ばれた。
一台の机と三脚の椅子のみの閑散とした処置室。
私は医師あるいは看護士の前の椅子に腰掛けた。
すると、その方が話しかけてきた。
早口で聞き取れない。
中国人大学生に聞くと…、
彼女は片手を腰に置くポーズをとった。
小学校で、横に並え!の時に先頭の人がとるポーズ。
立ち上がり、彼女と同じポーズをとると、
腰に置いた側の二の腕に注射をブスリ!
注射をした後、脱脂綿でももらえるかと思ったら、
赤チンのようなものが先端に浸み込んだ綿棒だった。
なるほど、このほうが注射液や血液が手につかない。
ただし、皮ふとの接地面積が小さい。
国によって、まったく違うんですね。
鍼灸の仕事をする前は、病院でリハビリの仕事をしていたので、
興味津々の病院受診でした。
この続きは、明日のブログで~。
今は福岡で女性専門鍼灸院をしています。
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