『水穀 すいこく』とは東洋医学用語で、飲食物のこと。

『自然界の精気 せいき』って、何でしょう?

酸素のことです。

私たちは、飲食物や酸素を体内に取り込み、

体を構成する物質やエネルギー源となる物、

例えばアミノ酸、糖類、脂肪酸などなどにカタチを変えていますね。

東洋医学的に言い換えると…、

『水穀』や『自然界の精気』から、

「人体を構成し、生理活動を活発にする基本物質」になる

『気』 『血 けつ』 『津液 しんえき』を作っています。

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すごく専門的な話になりますが…。

この『気』と『血』は、体中に張り巡らされた『経絡 けいらく』という

通路を通って、各臓器などに栄養を送ったり、

臓器の機能を調節します。

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その『経絡』の上に乗っているのが、『ツボ』。

鍼や灸でツボを刺激することにより、

「経絡という通路の流れを良くして、

各臓器にしっかり栄養を送ろう!

臓器の機能を改善しよう!」

とするわけです。

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私は、はっきり言って料理が嫌い。

でも、私のために料理を作ってくれる人はいないので、

自分で作るしかない。

食に対してあんまり欲もないので、

質素でワンパターンな料理ばかり。

それでも食べ終わると、

「あ~、満腹!満腹!おいしかった!」

と思わず立ち上がって、おなかをポンと叩きたくなるくらい、

体の底から元気になっている。

お気に入りの曲を聴く…。

お気に入りの場所に行く…。

心の底から元気になるアイテムは、いっぱいあるけれど、

体の底から元気になるのは、『水穀』に勝るものはないかな。

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夏は始まったばかり。

おいしく水穀をとって、夏を乗り切りたいですね。